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【取材レポート】もはやライバルはタブレットではない? ~マイクロソフト「Surface Pro」の発表会~

5月29日に日本マイクロソフトはWindows 8 Proを搭載したタブレットPC「Surface Pro」の発表会を開催した。本記事では、この新機種の話と、Surfaceを取り巻くタブレット市場の状況などを考えてみたい。

Surface Proの発表会

今回発表になったのはx86対応、Windows 8 Proを搭載したSurface Proだ。CPUは第三世代のインテル Core i5(GPUはIntel HD Graphics 4000)を搭載しており、そのパフォーマンスは完全に普通のノートパソコン並となっている。日本向けモデルでは「Office Home and Business 2013」日本語版を標準搭載し、ストレージのSSDは128GB、256GBの2種類となっている。この256GBモデルは日本向けに初登場したものだ。

256GBモデルも登場へ

参考価格は128GBモデルが9万9800円、256GBモデルが11万9800円。「Surface RT」ではカバーと一体化したキーボードが付属するモデルを若干お得に購入できたが、Surface Proの前述の価格は本体のみであり、キーボードは付属しないので、この価格の評価には注意が必要だ。ちなみにSurfaceシリーズ向けのキーボードにはタッチタイプの「Touch Cover(タッチカバー)」と、メカニカルタイプの「Type Cover(タイプカバー)」の2種類があり、よりタイプしやすいタイプカバーで販売価格は1万980円なので、256GBモデルはキーボードを合わせると実質13万円ぐらいだと思ったほうがいい。タッチカバーの販売価格は9,980円だ。

Surface RTとの主な違いはCPU以外では、電磁誘導方式のデジタルペンが付属することとUSB3.0に対応することだ。SurfaceRTはUSB2.0対応だ。このデジタルペンは、応答性の良い電磁誘導方式を採用しており、細かい文字が書きやすいのが良い。

バッテリー駆動時間は公表されていないが、実使用で4時間程度という話だ。ちなみにディスプレイはフルHD解像度の約10.6インチとなる。

なお、発売日は6月7日の予定だ。


■ボディ

発表会で用意されたタッチ&トライにおいて、実際に触ってみた印象として、そのボディはSurface RTと比較して厚く、重い。さすがに普通のPC並にCore i5を搭載してはこんなものかという感じ。ちなみに重量は約907gになる。約218gのタイプカバーと組み合わせて使えば、その重量はもはや約1.1kgとノートパソコン並だ。

先ほど述べたようにSurfaceシリーズ向けにはタイプカバーとタッチカバーの2種類のキーボードがあるが、仕事で使われそうなSurface Proには、よりタイプ感が良いタイプカバーが合うだろう。

ボディの表面はSurface RTと同じマグネシウム合金で質感が良い。同じ強度ならアルミの3倍軽く、傷がつきにくいのだという。

Surface RTと比較して厚くなったボディ。

Surface Proもキックスタンドを搭載し、本体を立てて使えるのが便利。


■Surfaceのターゲットマーケットは?

北米ではSurface RTよりもSurface Proが売れているという。これは軽量なノートPCなど求めていないアメリカ人らしい気がする。バッテリーが4~5時間ぐらいしかもたなくても、充電する場所がやたらにある北米では気にならないのだろう。

ズバリ、日本ではこのSurface Proのライバルはタブレットというよりは、モバイルノートPCなのではないだろうか? 何しろ、駆動時間や重量では、ほぼ「MacBook Air」の11インチあたりと競合してしまう。そのあたりと比較すれば、Windows8はタッチ対応でアプリも使えるし、デジタルペンも付属して付加価値あるでしょう? という感じだ。

デジタルペンが付属するSurface Pro。

日本ではタブレットがバッテリー駆動時間の長さから受けている面がある気がするので、Surface Proはタブレットと同じセグメントで戦うのは難しいだろう。10インチタブレットの代表格である「iPad Retinaディスプレイモデル」の重量はわずか652gだ(Wi-Fiモデル)。駆動時間は最大10時間という感じなので、同じセグメントでは戦えない。やはり、iPadと競合するのはSurface RTの役目だろう。とはいえ、iPad有利な状況なのは言うまでもないが。


軽量で長時間駆動できるSurface RTは、よりカジュアルな雰囲気。

下に掲載した動画でもSurface ProとRTの比較が紹介されている。



Surface Proの、SSD 256GBモデルにキーボードを付けて約13万円というのは、ノートPCとして考えても少し割安な感じもある。しかし、仕事で必要となる大量のデータを持ち運ぶには便利そうなので、Office付属と合わせて、ますます仕事用途で購入されることになるのだろう。

それではAndroidタブレットは? という感じだが、もちろん、こちらもSurface RTのターゲットになる。Androidのタブレットは「Nexus 7」など、7インチサイズのモデルが主力で、10インチサイズはあまりパッとしない。その主な理由は10インチというサイズを活かすアプリの不足にある。

Windows RTもアプリが多いわけではないが、仕事で使うということになると、Officeが標準で付属するSurface RTの方を選択したい人が多そうだ(Surface RTにはOffice 2013 RTが付属する)。今後はAndroidにおいても、10インチ市場を開拓するようなOSの進化、アプリの登場を望みたいものだ。

(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
マイクロソフト/Surface製品紹介ページ

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