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ドコモ、Androidタブレットを使った遠隔医療の共同実証トライアルを開始。亀田総合病院グループ、NTTグループと共に実施

NTTドコモは1日、医療法人鉄蕉会 亀田総合病院(以下、亀田総合病院)と亀田産業、NTT、NTT東日本と共同で在宅医療の推進に向けた遠隔医療の実証トライアルを同日から開始すると発表した。ブロードバンドネットワークとICTを活用し、在宅患者と、離れた拠点にいる医師等を結び、診療や介護を遠隔から支援する遠隔医療技術の確立に向けて取り組む。

実証トライアルにおいてNTTドコモは「FOMA」ネットワークサービスの提供に加え、Androidタブレットの遠隔医療や在宅介護への適用評価・検証を行う。また、AndroidタブレットのSSLクライアント認証対応ブラウザとPKI認証局の提供や評価、バイタル情報収集アプリの導入に向けた技術検討も行う。

一方、NTTは実証トライアルの管理運営と実証システムの開発・評価、NTT東日本は「フレッツ 光ネクスト」をはじめとする固定通信サービスを提供する。

そして亀田総合病院は実証フィールドの提供と遠隔医療に関するノウハウの提供、亀田産業は在宅介護に関する実証フィールドとノウハウの提供を担当する。

実証トライアルの期間は2月1日から3月末までだが、その後も亀田総合病院グループとNTTグループは、医療・介護連携モデルの実証トライアルの実施等を継続して行う予定。


今回、具体的にどのような内容のトライアルを行うのかといえば、遠隔往診、在宅介護支援、服薬情報提供、遠隔慢性疾患管理などのモデルが用意されている。

遠隔往診は医師が対面で指導を行う代わりに、遠隔医療システムを用いて在宅患者等への複数回の往診の一部を行うというもので、医師、患者の移動負担を削減できる。

在宅介護支援モデルは、医師や看護師と介護ヘルパーが介護記録システムを用いて患者の状態を把握・共有することで効果的かつ必要に応じたケアを実施するモデル。

服薬情報提供については、薬剤師が患者に対面で服薬指導した後に、ICTを活用して服薬状況を確認・情報提供することで、服薬に関するコンプライアンスの向上を目指すモデル。

遠隔慢性疾患管理モデルは慢性疾患患者の重症化予防を目的として患者の日々のバイタルデータを登録し、医療機関の看護師や医師の指示のもので遠隔からデータを確認して定期的に介入して支援、患者教育を行うもの。

いずれにしても遠隔で医療を行うには端末、システム/アプリとネットワークが必須となってくるため、その部分でNTTドコモが関与する。

高齢化が進む日本においては、遠隔医療の確立は重要な課題の一つといえるだけに、今回の実証トライアルへの関心も高いものとなりそうだ。

【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/プレスリリース

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