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Google、Android 3.1を発表。さらに、次期最新バージョンIce Cream Sandwichを第4四半期にリリースと予告

米Googleは現地時間10日、カリフォルニア州サンフランシスコで開発者向けイベント「Google I/O 2011」を開催し、Android関係でいくつかの新情報を公開した。そのなかでOSの最新バージョンに関する話題もあり、同社はタブレット向けOS「Android 3.0」(開発コード「Honeycomb」)のアップデート版「Android 3.1」を披露した。加えて、次期最新バージョンである開発コード「Ice Cream Sandwich」も発表された。Android 3.1は旧バージョンと同じようにタブレット向けのOSで、Ice Cream Sandwichはスマートフォンとタブレットに両対応するバージョンとなる。


同社は将来的にAndroid 2.x系とAndroid 3.x系を統合する意向を以前より示しており、Ice Cream Sandwichで実現する。Ice Cream Sandwichのリリース予定時期は第4四半期。

また、Android 3.1は同日中より米Motorola Mobility製タブレット「XOOM」に対して提供開始となり、Google I/O 2011に参加した方に配られた5000台の「Samsung GALAXY Tab 10.1」に対しても今後数週間を目処に提供される。他のタブレットについても、順次対応予定。

Android 3.1では、いくつかの改善が盛り込まれており、新機能も複数ある。

まず、見た目の変化としてUIの改善がある。例えば、ホームスクリーンに配置できるウィジェットのサイズ変更が可能となる。また、アプリを切り替える際のアプリリストが新しくなり、スクロール対応になる。その他にもより使い易くする上で、色やテキスト、配置などを改善し、ホームスクリーンパネル間の移動方法などにも手を加えている。UIに使われるアニメーションなども高速化されており、全体的にブラッシュアップされた。

ウェブブラウザ、カレンダー、ギャラリーなどの標準アプリもアップデートされ、機能改善が図られる。

ウェブブラウザについては、UIの改善が行われ、Quick Controlsメニューが導入される。これを使って広いディスプレイでも、より快適な操作が可能になる。例えばタブも、上部メニューエリアで操作するだけでなく、サムネイルを表示して切り替えたり、閉じることができるようになる。


そしてAndroid 3.1における最大の機能追加は、外部機器との連携面だろう。まず、「Open Accesory API」が導入される。これは、タブレットに接続する様々なアクセサリー機器との接続に関する仕様、APIを定めたもので、Android端末側・アプリ側から外部機器をコントロールできるようになる。ただし、Open Accesory APIはAndroid 3.1専用ではなく、Android 2.3.4以降のOSでも利用できる。

さらに、Android 3.1搭載端末をUSB ホストモードで動かせる「USB host API」が導入された。PCのようにキーボード、マウスなどのUSB接続機器をタブレットに接続して扱う事が可能となった。ゲーム用のコントローラーを利用することもできる。ゲーム用コントローラーの場合、プレイステーション3やXbox 360のゲームパッド(USB接続)も利用できる。ほかにもUSB接続タイプの一般的コントローラーであれば、基本的には使えるようだ。

また、PTP(写真転送プロトコル)をサポートすることで、デジタルカメラをUSBケーブルで接続すれば、写真画像を直接端末に取り込むことが可能になった。

【情報元、参考リンク】
Google/Android 3.1 Platform Highlights
Android Developers Blog/Android 3.1 Platform, New SDK tools

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