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【河野謙三のガジェット・ゴーグル】 破格のKINGMAX Class 10 SDHCを購入してみた - Transcendとの比較など

近所の大型家電量販店で、KINGMAXのClass10 SDHCカードが売られていたので、早速購入してみたので、ベンチマークを取った結果や、2年前のTranscend Class6との比較などを簡単にレビューしたいと思います。

Class10 16GBでも3千円しないってすごい安い時代になった

びっくりだなーと思うのは、かつては16GBなんて夢の大容量だったのに、ふと町中を歩いて、ぶらっとコンビニエンスストアに入ってもSDカードやUSBメモリが売られていること。しかも4GBとか普通においてある。

技術のコモディティ化は我々に低価格というすばらしい恩恵をもたらしてくれるけど、その反面、コモディティ化するってことはその業界や製品カテゴリーの中で競走優位となる特徴が見つけにくくなるってことです。つまり、今回の記事のようなSDHCメモリの場合だと、あまりにも価格が安くて、メーカーが多く出てきすぎているので、我々のような一般消費者は何を買っても同じだと思うし、そこに何らかの優位があったとしてもそれを知識として得たり、体感する機会というのはすごく少ないんじゃないか、と思います。

ベンチマークに意味はあるか


そんな一般消費者目線に立ったときに、はたしてどこのメーカーのメモリカードを買えば良いのだろうか、と思ってしまいます。例えば、カカクコムに代表される消費者主体の口コミサイトがあり、多くの消費者はこうした実際の購入者からのクチコミを閲覧することによって自分が製品を購入する際の意志決定の後押しをしていたりするわけで。

でもベンチマークテストって良くやっていますけど、だいたいが同じ製品カテゴリや、同じ時期の発売製品と比べられたりして、メモリカードなんて今や個人で数枚以上は必ず持っているような時代になってきているのに、同じClass10以上で複数の製品を比べていたりしますよね。

それじゃぁと思って今回は、2年間使い倒したトランセンドのClass6のSDHCカードと、今回激安で購入したKINGMAXのClass10を比較してみました。自分が今まで所有してきた製品に対してのアドバンテージが果たしてあるのかどうか見てみたいと思います。

シーケンシャルでの比較をしてみた

ベンチマークを取るまでは、絶対にClass10のほうが早いと思っていたのですが。

実際にClass10がClass6を上回ったのは256Kブロックの書き込み速度だけでした。大きなファイルをコンスタントに書き出すようなパターン(デジタルカメラなど)は優位がありそうですが、その他は全て負けています。

これはやっぱりトランセンドの腐っても鯛、のような言葉を具現化した結果で、老舗メーカーの意地を見せつけた感じになってしまいました。うーん、2年オチのカードに負けるってのは少しショック。。。

ランダムでの比較はどうだ

ランダム読み込み/書き込み性能においては、全てトランセンドに負けています。

これはショック!今回はPCでのベンチマークを取ってみたので、もしかしたらスマート
フォンやデジタルカメラでの実際の使用で数字が逆転することがあるのかな、と少し望み
を残しつつ。。。

がんばれKINGMAX Class10



せっかく2年ぶりに新しいメモリカードを購入したわけですから、ベンチマーク結果もズバーン!とトランセンドを追い抜いて欲しかったのですが、結果は大差なし、と言うものでした。

実際の使用する場面では、Class6だろうがClass10だろうが、体感ではそれほど大差ないのかも知れませんが、例えばデジタル一眼レフなどで、高速連射をした際にメモリバッファ一杯まで書き込むような状況だとおそらくは数秒以上違ってくると思うんですね。

そんな厳しいシチュエーションだったら、他のメーカーのカードを使いなさいよ、と言われてしまうかも知れませんが、ワクワクと期待をして購入する消費者が多いと思いますので、今回のベンチマーク結果が、みなさんの購入の際の何かの指標になってくれるとうれしいと思います。

私はこのKINGMAXのSDHCカードを早速今日から、愛機のニコンD90に入れて使ってみたいと思います。


記事執筆者プロフィール
河野謙三
NSP-mono ファウンダー、代表
ブログ:NSP-mono blog、Twitter:@kenzokono

1996年から約7年間、アメリカに在住。シスコシステムズのエンジニアとしてインターネット黎明期に多くのサービス立ち上げに携わる。日本へ帰国後はNTTコミュニケーションズを経て現在は金融に勤務しながらITを中心としたビジネスのアドバイザリー活動を続ける。

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