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Android 2.3、ウォークスルー動画。GingerbreadでAndroidはこう変わる

米Googleは米国時間6日、Androidの最新バージョン2.3(開発コードネーム:Gingerbread)を正式発表した。同時にSDKもリリースされ、標準搭載した最新スマートフォン「Nexus S」の発売も16日に迫っている。さらに同社ブランドのスマートフォン「Nexus One」へのアップデート配信も近いうちに行われる予定だ。加えて、台湾HTC、韓国サムスン電子ら一部の端末メーカーも自社の既存ラインナップへのアップデート提供の検討を開始し、一部の端末では将来的に2.3の配信を受けられる、との期待が高まっている。

この動きは日本も無関係ではなく、欧米などと比べると時期的な遅れは見られるかもしれないが、いずれ2.3(Gingerbread)がやってくるはずだ。早ければ2011年春や初夏には2.3を搭載した新製品がリリースされるものと考えられるし、HTC製端末、サムスン電子製端末は早い時期にアップデートを受けられるかもしれない。

もちろん現時点では日本向けに関するアップデートの予定は何一つ公表されていないので、憶測の域を出ることはない。しかし、前述したようにいずれGingerbreadは利用できるようになる。

そこでここでは、海外で出始めてきたNexus Sのハンズオン動画の中から、Gingerbreadに焦点を当てたものをピックアップして紹介したい。Gingerbreadで端末のユーザー・インターフェイスや使い勝手はどのように変わるのか? 概ねその印象を掴むことができるはずだ。


最後に、Gingerbreadで導入される変更点を簡単におさらいしたい。主なアップデート内容は下記の通り。
  • UIの変更
  • ソフトウェア・キーボードの改善
  • 電力管理機能の改善
  • タスクマネージャーの改善
  • Internet calling(VoIP/SIP)のサポート
  • NFC(Near Field Communications)サポート
  • ダウンロードマネジメントの改善
  • 動作速度の改善
  • ゲームアプリ周りの機能強化
  • VP8、WebM動画のサポート

UIの変更は動画でご覧の通り。ソフトウェア・キーボードも同様。加えて、コピー&ペーストのやり方がシンプルになっている。電力管理機能及びタスクマネージャーの改善は、バッテリーの消費を抑える意味で非常に実用的改善。ほかにもVoIP/SIP、NFCサポート、VP8、WebM動画への対応も大きな変更点だ。また、動作速度の改善もユーザーにとっては嬉しい措置。この辺りは、Dalvik VMにConcurrent GC(コンカレント・ガベージコレクション)が採用されたことの影響も大きい。各アプリを起動中に、同時にガベージコレクションを行えるようになったため、メモリの管理がスムースになり、結果的に動作の反応が良くなる、という利益を得られる。それ以外にもJITコンパイラ(Just-In-Time コンパイラ)の調整も図られており、その部分でも動作速度改善に繋がっている。

一見するとUIもそれほど変わっておらず、他のアップデート要素もわかりやすい派手さはない。しかし、着実な前進であり、Android OSは確かに魅力を増している。次のバージョンであるHoneycomb(バージョン3.0の開発コード)はタブレット端末への調整が図られることでUIも大幅に刷新される。それに伴いスマートフォンでの印象も大きく変わるだろう。そのため、Honeycombの方が印象強いアップデートになるかもしれないが、Gingerbreadも楽しみなバージョンアップ、ということには変わりない。

日本への公式対応も楽しみに待ちたいところだ。

【情報元、参考リンク】
Phonedog.com/Android 2.3 Gingerbread Walkthrough

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