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NTTドコモ、CEATECでワイヤレス充電ケータイや、2Dディスプレイで3D写真を擬似立体表示させる技術等を出展

10月5日から9日までの5日間の日程で千葉県の幕張メッセで開催される最先端IT・エレクトロニクス展「CEATEC JAPAN 2010」にNTTドコモも出展する。同社はその出展内容を17日に発表した。CEATECには最先端の技術、研究開発の成果を持ち込むが、その中には今話題の注目技術もいくつか含まれている。

特に最近注目なのは、電機メーカー各社が開発を進めているワイヤレス充電・給電技術だ。ドコモはこれらの技術を使った「ワイヤレス充電ケータイ」を参考出展する。また、3Dディスプレイ技術も披露する。今回お披露目される3Dは、多視点3Dディスプレイの他、2Dディスプレイでも3D写真を閲覧可能とした技術などになる。

ワイヤレス充電技術は国内では村田製作所や富士通など各社が開発を進めている。それぞれに技術は異なるが、結果として得られる主な利点は同じだ。いずれも充電・給電用のケーブルやコネクタなどを必要とせず、接続端子なしで充電することができる。例えば対応機器を充電機から離れた場所に置いておいても充電ができる。もしくは充電器の上に単に載せるだけでいい、というようなイメージが想定されている。従来であれば充電用のコネクタにケーブルを接続したり、スタンドに乗せたり、といったことが必要だったが、ワイヤレス充電技術を使えば、そういった煩わしさから解放される。

ドコモが今回出展するワイヤレス充電ケータイはWPC仕様に準拠した端末。

WPCは「Wireless Power Consortium」の略。電磁誘導を利用したワイヤレス充電・給電技術の普及促進を図るための業界団体で、標準規格が策定されている。これにより、標準規格マーク「Qi」のロゴがある充電台であれば、どのメーカーのものを使っても、端末を充電することができる。

次に3D技術についてだが、ドコモは「撮って、触って遊べる3D技術」と題して、いくつかの技術を展示する。先に述べたように多視点の3Dディスプレイ、そして2Dディスプレイでも3D写真を閲覧可能とさせる擬似立体表示技術が披露される。擬似立体表示についてはXperiaを使ったデモが展示されるようだ。また、飛び出す3D映像に触れる感覚を体感することのできる力覚フィードバック技術もある。

その他にも様々な技術が出展される予定。主な内容は以下の通り。

「Xi」(クロッシィ)【LTE】

国内他社に先駆けて2010年12月サービス開始予定の「Xi」(クロッシィ)について紹介。会場では、シミュレーターを活用した大容量ファイルのダウンロードデモの他、ドコモが「Xi」(クロッシィ)を通じて実現したい「将来のモバイルシーン」のイメージデモを展示。

撮って、触って遊べる3D技術

飛び出す3D映像に触れる感覚を体感できる力覚フィードバック技術、多視点3Dディスプレイおよび2Dディスプレイでも3D写真を閲覧可能とした技術など、触って楽しむ、撮って楽しむという携帯電話ならではの3D技術を紹介。

ワイヤレス充電ケータイ(WPC対応版)

ワイヤレス充電ケータイは、世界で標準化が進んでいるWPC仕様に準拠した端末。「Qi」というロゴがある充電置台に携帯電話を置けば、自動的に位置を合わせ、世界中どこでも充電できる。

ノンバーバルコミュニケーションサービス「体温ハート」

専用デバイスを手に持つだけで特定の相手とつながり、さらに緊張、リラックスなどの心理状態を推定し、光の色などで伝え合う事ができる。相手の鼓動や温もりを手のひらで感じ、ダイレクトにつながっている感覚になれる新感覚コミュニケーションを提案。

Mobile AR技術 ver.2

現実に仮想空間を重ねて表示し、より豊かな情報やコンテンツを携帯電話で表現するMobile AR技術を、ブラウザや仮想空間と連携してネットワーク対応することで、その多様性を紹介。

オン発生機能搭載ケータイ

携帯電話にイオン発生装置を組み込むことで、自分の周りのカビ菌やウィルスを空中で分解・除去し健康阻害リスクを軽減できるという、新しい携帯電話の利用シーンを提案。

AR Walker(小型ヘッドマウントディスプレイによる行動支援)

オリンパスの独自技術である小型ヘッドマウントディスプレイとケータイ電話を連携させて、目的地までのナビゲーションサービスや、街の店舗情報の収集・表示などを体験。

ビジネスで使えるドコモのスマートフォン

仕事を効率的にこなせる豊富なアプリケーションや、外出先でのビジネスをサポートするソリューション、端末紛失時の情報漏えい防止をするサービスなど、ビジネスに役立つドコモのスマートフォンの使い方を紹介。

【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/プレスリリース
NTTドコモ/CEATEC JAPAN 2010スペシャルサイト
CEATEC JAPAN 2010公式サイト

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