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【実機レポート】ダークホースのハイスペックスマホ「AQUOS R SH-03J」【ドコモ2017夏モデル】

NTTドコモ(以下、ドコモ)の2017年 夏モデルの一つ「AQUOS R SH-03J」(シャープ製)の実機レポートをお届けしたい。AQUOS Rはシャープが今後のスマートフォン展開においてフラッグシップモデルに付ける名称で、今夏初登場する。au(KDDI/沖縄セルラー)、ソフトバンクからも発売となり、ベースは同じだが、通信速度やカラーバリエーションは各社で異なる。

<▲写真:AQUOS R SH-03J(カラー:クリスタルラベンダー)>

ドコモ版のSH-03Jは、LTEの下り最大788Mbpsに対応するので、最大通信速度に関してはau、ソフトバンクよりも速い。発売時期は7月の予定で、ドコモの今夏モデルでは最後に登場する機種となる。

今夏のドコモのラインナップでは、4K液晶を搭載する「Xperia XZ Premium SO-04J」や「Xperia XZs SO-03J」、「Galaxy S8/S8+」が注目機種だが、実はAQUOS Rも密かに注目を集めているダークホースだ。

本記事では、シャープがシェア奪回をかけて市場に投入するハイエンドスマホのAQUOS R SH-03HJを紹介していきたい。

まずは基本スペックから見ていこう。
  • OS:Android 7.1
  • CPU:Qualcomm MSM8998オクタコア(2.2GHz + 1.9GHz)
  • メモリ:4GB(RAM)、64GB(ROM)
  • ディスプレイ:約5.3インチ ハイスピードIGZO液晶(1,440×2,560ドット)
  • 外部メモリ:microSDXC 256GBまでサポート
  • バッテリー容量:3,160mAh
  • LTE:下り最大788Mbps、上り最大50Mbps対応
  • サイズ:約153×74×8.7mm、重さ約169g

OSは出荷時はAndroid 7.1で、発売日から2年間のOSバージョンアップにも対応する。OSバージョンアップの提供の少なさはシャープや富士通製機種のネックの一つだったが、AQUOS Rでは2年間のバージョンアップに対応すると最初から告知されているので安心だ。

CPUもメモリもハイエンドモデルたる構成で、ディスプレイも進化したハイスピードIGZO液晶を採用している。

ハイスピードIGZO液晶は、一般的なディスプレイにおけるリフレッシュレートの60Hzではなく120Hzで駆動するため、描画が非常に滑らかなのが大きな魅力。ハイスピードIGZO採用機は今回が初めてではないが、やはり実機を触ってみると非常に滑らかな表示をしているし、スクロール操作時の表示も綺麗だ。


さらに、今回のAQUOS Rでは、HDR10規格に準拠した動画に対応している。従来よりも広範囲の輝度と色域情報を持つHDRコンテンツを再生できる貴重な機種の一つとなっている。

とはいえ、現時点では「dTV」や「Amazonプライム・ビデオ」など、動画配信サービスに関しても一部に限られ、まだまだHDRコンテンツは少ないので、あまり意味がないかもしれないが、AQUOS Rには、「バーチャルHDR」という機能もある。これは自分で撮影した標準画質の動画もHDR画質のようなコントラストで視聴できる、というもの。

<▲写真:HDR動画再生について>

ただ、これに関しては発表会場で実際にオン/オフの動画を見比べてみたが、個人的にはオフの方が好みだった。確かにオフの状態では描き切れていなかった部分も表示できているが、全体的な印象が変わってしまうので、好みによると感じた。ちなみに、バーチャルHDRは「設定」→「ディスプレイ」→「HDR動画設定」→「バーチャルHDR」と進めることでオン/オフを切り替えられる。とはいえ、dTVやAmazonプライム・ビデオなどでHDRコンテンツを楽しめるのは嬉しい。

<▲写真:バーチャルHDRのオン/オフの違い>

また、ディスプレイに関することでは、画面が濡れた状態での操作性が改善されているようだ。

防水機種でもお風呂などで画面に水滴が乗っているとそれが誤タッチを招き、操作できないことがあると思うが、AQUOS Rでは感度調整を最適化することで、かなり改善しているようだ。ただ、これに関しては発表会場では実際に体験していない。


防水・防塵は対応していて、防水はIPX5/8相当、防塵は IP6X相当だ。

<▲写真:USB Type-C端子はキャップ無しで防水に対応する>

<▲写真:オーディオ端子は上面左にある>

通信速度に関しては冒頭で紹介したようにLTEの下り最大788Mbpsに対応しているが、Wi-Fiも優秀だ。Fast Scan対応でWi-Fiスポットの検索時間が最大で約50%改善されているとのことで、また安定した大容量の高速通信ができるMU-MIMOをサポートする。

センサー関係では位置情報取得機能に注力していて、GPS/GLONASSに加えて、BeiDou/GALILEO、そして準天頂衛星「みちびき」にも対応する。位置の測位スピードと精度が向上されているという。

デザインはよくある感じであまり特徴はないと思うが、手に取った時の持ちやすさはまずます。

<▲写真:背面>

指紋認証センサーは背面ではなく前面のホームキーの部分にあるので使い勝手はいい。

カラーバリエーションはジルコニアホワイト、マーキュリーブラック、クリスタルラベンダーの3色。

<▲写真:左からマーキュリーブラック、ジルコニアホワイト、クリスタルラベンダー>

カメラはメインカメラには広角22mm相当でF値1.9のレンズを搭載し、センサーも約2,260万画素のものを採用。光学式手ブレ補正を搭載し、カメラアプリには自動補正機能もある。水平に撮りたいシーンで少し斜めになってしまっても自動で角度を調整してくれたり、他にも様々な構図で補正してくれる。補正前の画像も残せるので、好きな方を残せばいいだろう。

動画撮影では4K動画にも対応する。

インカメラには広角23mm相当でF値が2.0のレンズを採用し、センサーは約1,630万画素。

ちなみに国内定番機能ではワンセグ、フルセグに対応し、おサイフケータイもサポートする。


人工知能エージェントの「エモパー」は最新のバージョン6.0を搭載する。

今回のAQUOSはかなり仕上がりが良く、基本スペックも高く、多機能。意外とダークホースとして活躍する可能性を感じるスマートフォンなので、店頭に実機が並び始めたら手に取ってチェックしてみてほしい。

【参考リンク】
ドコモオンラインショップ/AQUOS R SH-03J製品ページ

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