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【島田純のMobile×Travel】第50回:中国大陸での4G LTE対応ローミング料金が安い中国移動香港のプリペイドSIMを使ってみる

香港の通信事業者「中国移動香港」のプリペイドSIMカードに、中国大陸での4G LTE対応のローミング料金が安価なプリペイドSIMカードが登場したので、早速利用してみました。

中国大陸向けの4G LTEローミング料金が安いプリペイドSIMが発売

プリペイドSIMカードの名称は「4G/3G 1-Card-2-Number Prepaid SIM Card」で、名前の通り1枚のSIMカードに香港用と中国大陸用の二つのローカル電話番号が割当され、二つの電話番号は同時に待受が可能です。

データ通信のローミング料金は中国大陸向けがHK$ 48/日と、少し前に紹介した「4G/3G Data & Voice Roaming Prepaid SIM Card」のHK$ 60/日と比べて、中国大陸でのローミング料金が3割ほど安く設定されています。

一方で、香港内でのデータ通信料上限も中国大陸向けと同じくHK$ 48/日となり、こちらは逆に70%ほど高い料金が設定されているため、今回紹介する「4G/3G 1-Card-2-Number Prepaid SIM Card」は中国大陸でのデータ通信を積極的に利用するユーザ向けと言えるでしょう。


■「4G/3G 1-Card-2-Number Prepaid SIM Card」(4G/3G一?兩號儲??)
  • 販売価格:120香港ドル(約2,000円) ※定価
  • 初期残高:60香港ドル
  • データ通信料:HK$48/日 (香港&中国大陸)
  • 管理料金:6香港ドル/月

SIMカードに含まれる初期残高は売価(定価)の半額の60香港ドル。初期残高で香港および中国大陸のどちらかのデータ通信料が1日分利用できるため、2日間以上使う場合は残高をトップアップして利用することをオススメします。

基本的な使い方は、以前に紹介した中国移動香港の4G LTEローミング対応のプリペイドSIMカードと同様で「SIMカードを入れてデータ通信を有効にするだけでデータ定額が適用される」ため、プリペイドSIMの残高さえ残っていれば、細かい心配をすることなく香港および中国などでデータ通信を利用することができます。

SIMカードを挿入するとすぐにデータ通信が利用可能に

「4G/3G一?兩號儲??」は中国のデータ通信が国際ローミングでの扱いとなるため、中国国内回線では利用が制限されるGoogle、Twitter、Facebookなどの各種サービスを問題無く利用可能です。中国大陸に滞在中に各種サービスを普段通り利用したい、という方には心強いプリペイドSIMとなるでしょう。

中国大陸では4G LTEローミング接続

なお、中国大陸での4G LTEは基本的にTD-LTEでの接続となるため、TD-LTEに対応する端末を利用する必要があります。日本国内向けに発売されている機種では、SIMフリーのiPhone 6/6 Plusのほか、SIMロック解除対応機種としてはドコモのGALAXY Note Edge/Galaxy S6 Edge/Galaxy S6、モバイルWi-Fiルータの「L-01G」が対応しています。

「4G/3G 1-Card-2-Number Prepaid SIM Card」(4G/3G一?兩號儲??)は、香港国際空港の出発フロアにある中国移動香港のショップや、Amazon.co.jpにて購入が可能です。筆者が香港を訪問した7月の時点では、香港空港の中国移動香港のショップ店頭にはパッケージが陳列されておらず、店員にパッケージを見せて「このSIMカードが買えるか?」と確認しないと購入することができませんでした。

現地でのコミュニケーションに不安がある場合は予めAmazon.co.jpなどで購入しておけば、現地に到着後すぐにデータ通信が利用可能となり、便利でしょう。「4G/3G 1-Card-2-Number Prepaid SIM Card」のAmazonでの8月4日現在の販売価格は2,600円となっています。

Amazonでの販売ページは以下より。




記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler

ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。

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