【せう先生のスマホ講座】第6回:スマホ・タブレットにマウスやキーボード等のUSB機器を繋げてみよう!でもその規格「USB OTG」って何だろう?

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GAPSISをご覧の皆さん、「せう」です。こんにちは。右肩と右手が痛くてちょっと大変な今日この頃です。右手は職業病に近いものなのですが、右肩は最近痛めてしまって……。病院でMRI検査をしたところ、「棘上筋腱盤損傷」だそうです。皆さんも身体は大切に!

Xperia ZL2にUSBマウスを繋げて使えること、ご存知でしたか?

そういえば、今更ながら「Xperia ZL2 SOL25」を買いました。GAPSISでもお伝えの通り、新機種の「Xperia Z3 SOL26」が出る(こちらの記事参照)って分かっていたんですが、お買い得だったんですもの。

このSOL25は「USB On-The-Go」(USB OTG)規格に対応していて、USB機器をつなげることができます。アダプタを用意すれば、写真のようにUSBマウスが使えます。まるでパソコンのようです。そして実は、SOL25に限らず、現行のAndroidスマホ・タブレットでは一部の機種を除いてUSB OTGをサポートしています。

しかし、このUSB OTGは、パソコンで一般的に使われている「USB」規格とは何が違うんでしょうか? 今回のスマホ講座では、簡単に、一部マニアックにUSB OTGについて解説します。


■USB On-The-Go=USB機器同士を直結できるようにする規格

USBの概略図

本来のUSB(Universal Serial Bus)規格には、「ホスト」(主)と、「クライアント」(客)の関係があります。機器を利用する側がホスト、利用される機器側がクライアント、ということになります。例えばパソコンにUSB経由でプリンターを繋げる場合は、パソコン側がホスト、プリンターがクライアントになるわけです。

このホストとクライアントの間には、「ハブ」を挟みこむことによって、より多くの機器をつなげることができます。上の図の場合、2つのハブを挟みこんで、1台のホストに6台のクライアント機器がつながっています。

これら6台のクライアント機器は、全てホスト機器の指示に従って動作します。例えば、機器1が機器6にアクセスしたい場合、機器1がホストにお伺いを立て、それを受けてホストが機器6にアクセスして、という手順を踏む必要があります。


USB OTGデバイスは状況に応じて親にも子にもなれる。ここではスマホが親、デジカメが子の関係

USB OTGデバイスは状況に応じて親にも子にもなれる。こちらではPCが親でスマホが子の関係

USB規格が登場した当初は、このような親子関係が上手く働いていましたが、情報機器の性能が上がり、小型化が進むと、今まで「子」であったクライアントが、状況に応じて「親」になって別のUSB機器にアクセスさせたい、という需要も出てきました。そのような状況で生まれたのが、状況に応じてホストにもクライアントにもなれる「USB On-The-Go」という規格です。

USB OTGは、2001年に初めて規格化(Revision 1.0)され、2009年にUSB 2.0のHighSpeedモードへの対応を必須化したRevision 2.0が、2011年にUSB 3.0のSuperSpeedモードに対応したRevision 3.0が登場して現在に至っています。

Androidでは、タブレット向けに開発されたバージョンであるAndroid 3.1からOSとしてのサポートを開始していますが、スマートフォン向けのAndroid 2.3でも、一部機種で移植(バックポート)の上サポートしている機種があります。

microB(オス)端子→A(メス)端子への変換アダプタの例

USB OTGに対応しているAndroid端末では、変換アダプタを用意することでパソコン向けのUSBキーボード・マウス・ジョイスティックやUSB記憶装置(USBメモリーやカードリーダー)を接続できます。Android 4.1以降ではUSBオーディオもサポートしているので、外部音源を接続することもできます。ただし、USBオーディオについては、現在のところ端末ごとにデバイスドライバーを用意する必要があるため、OSが対応していても機種としては非対応、ということもありますので注意が必要です。Androidの次世代バージョン「Android L」では、USBオーディオドライバーが標準搭載されるという話もあり、OTGに対応していればUSBオーディオ機器をつなげられるようになるかもしれません。

isai LGL22はOTG対応

ARROWS NX F-05Fは非対応なので、接続しても反応なし

なお、冒頭の「一部を除いて」に該当するのが、私の一番の愛用機である「ARROWS NX F-05F」です。

ARROWSシリーズでは、「ARROWS NX F-06E」まではOTG対応だったのですが、「ARROWS NX F-01F」からは非対応となりました。メーカーの方から、「キャップレス防水を実現したこととのトレードオフ」として、安全性重視のため非対応になったという説明を受けたことがあるのですが、写真の通り、同じキャップレス防水でも「isai LGL22」ではOTGに対応できているのです。

以前、ワイヤレスで映像を出力できる機能「Miracast」について説明した(こちらの記事)際にも言いましたが、従前の機種で対応できていたことが、新機種で非対応になることは、継続して使っているユーザーからすると、ガッカリ感がありますし、ある種の「スペックダウン」感もあるので極力避けて欲しいところではあります。

ということで、USB OTGは、USB機器同士を直結できるようにするために、ホスト・クライアント両方を担えるようにした規格のことになります。

USB OTGを利用して様々な周辺機器を接続すれば、パソコンのような使い方も可能になりますので、ぜひ試してみて下さい。


記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue

静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。

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【コメント】 1 件
  1. USB OTGで最初にマウスを接続した際、スマートフォン側での操作は必要になりますか?何かダイアログボックスが出たりするものなのでしょうか。

    2015年3月29日 22:07

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