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【端末レビュー】WiMAX 2+、au 4G LTEも利用できるルーターHWD14をチェック! 第2回:機能、通信速度、感想

第1回では概要、パッケージ、本体を紹介したモバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14」(ファーウェイ製)。今回は機能、実際の通信速度のチェック、感想などをお伝えしたい。

下り78.1Mbpsを記録した時。ThinkPadとUSBケーブル接続したとき。測定サイトは価格.com。

≪機能≫

■利用できる通信ネットワーク

第1回でも紹介したようにWiMAX、WiMAX 2+、au 4G LTEの3つのネットワークを利用できる。そして、au 4G LTEを利用する「ハイスピードプラスエリアモード」のみ月額1,055円の追加料金が発生する。各モードの特徴はUQコミュニケーションズ公式サイトに掲載された下図が参考になると思う。

3つのモードについて(※クリックして拡大)

HWD14は基本的にはWiMAX 2+のエリア内に生活圏のある方が購入されると思うので、通常は「ハイスピードモード」に設定しておけばよいと思う。このモードではWiMAXとWiMAX 2+を利用可能で、2年間は速度制限も掛からず、自由に使い放題だ。

とはいえ、WiMAX 2+をおまけと考え、au 4G LTEとWiMAXに対応したルーターとしてHWD14を使いたい方もいるかもしれない。その場合は、追加料金は発生するが「ハイスピードプラスエリアモード」で使いつつ、「ノーリミットモード」と上手く切り替えればよいと思う。通信速度に関する結論を先に書いてしまうことになるが、HWD14はau 4G LTEについては機種依存が少なく安定して速い印象なので、au 4G LTEとWiMAXをメインに使う場合は申し分ない端末だ。

モード切替はHWD14本体のみの操作でできる。「ハイスピードプラスエリア」利用の場合は、
追加料金が発生することを注意するメッセージが表示される。


■操作性

従来のモバイルWi-Fiルーターでは、本体だけでできる操作や情報表示は限られていた。細かい設定変更はPCのブラウザを使って管理ツールへアクセスする必要のあるものが大半だ。それに対して、HWD14はルーターとしては大型のタッチ液晶を搭載しているので、ほとんどの操作がHWD14本体のみで完結する。これは便利だ。

左は画面をオンにした時に表示されるロック画面。右はロックを解除したホーム画面。

タッチパネルの感度とタッチ操作のレスポンスは悪くなく、ストレスなく使えるレベルにある。ほとんどスマートフォン感覚だ。本体タッチパネルでは、通信モードの設定、SSIDとパスワードの表示、省電力モードへの切り替え、USB給電設定、画面ロック設定、PINコードの設定、バックライトの設定、通信量カウンターの設定など、様々な操作と情報表示が可能なので、基本的にはPCのブラウザから管理ツールへアクセスする必要はない。

もちろん、ウェブブラウザで「http://wi-fiwalker.home」へアクセスし、ユーザー名とパスワードを入れれば、細かい設定が可能な管理ツールを利用することもできる。

また、HWD14はソフトウェア更新もHWD14本体のみで可能なので、本当にPC要らずだ。使い勝手はとても良い。


■USB給電機能

第1回でも説明したように、USB給電機能を備えるので、HWD14のバッテリーをスマートフォンなどへお裾分けすることができる。カタログ上はHWD14は連続で最大9時間半の通信が可能だ。そして、実際にそれに近いスタミナを持つので、HWD14をモバイルバッテリー代わりに使ってしまっても大丈夫だと感じた。スタミナに不安のあるルーターの場合だと、いくら外部給電ができてもバッテリー残量が心配になって利用できないのだが、HWD14はある程度安心感がある。

USB給電機能を使ってXperia Z1を充電中。

モバイルバッテリーを別途持ち運ぶとかさ張るので、HWD14に通信端末とモバイルバッテリーの役割を兼ねさせてしまっても、多くの方の使い方では問題ないと思う。


≪通信テスト≫

■WiMAX 2+のテスト場所

筆者は今回、HWD14でWiMAX 2+の通信テストをする場所に秋葉原駅周辺を選んだ。すでに駅周辺はWiMAX 2+のエリアになっていて、屋外ではまず確実にWiMAX 2+に接続可能だ。屋内についても施設によるが、入るところでは普通にWiMAX 2+に接続できる。


■測定環境

速度を測定したメインの端末はMacbook Air 11インチの2012モデル。他にXperia Z1(SO-01F)、ELUGA P(P-03E)、iPhone 5、WindowsノートのThinkPad X230を使った。この内、Macbook AirとThinkPadではHWD14との接続をUSBケーブルによる有線でも行っている。スマートフォンではWi-Fi接続のみ。

測定アプリ及びサイトは、Macbook AirとThinkPadでは「Speedtest.net(www.speedtest.net)」のTokyoサーバー(Alocac)、「RBB Today(http://speed.rbbtoday.com/)」、「価格.com(http://kakaku.com/bb/speed.asp)」の3つ、AndroidスマートフォンとiPhoneではSpeedtest.netとRBB Todayのアプリを使っている。同じ場所、同じ測定サイトで大体3回測定している。

有線の場合はこのようにUSBケーブルで接続し、Macbook AirのWi-Fiはオフにする。


■通信速度

正直に言って、通信速度については一言では語れない結果となった。今回、秋葉原駅周辺を歩き回って、あちこちで速度測定を行ったが、実は一言で「速い」とか「遅い」とか「安定している」とかいったコメントを言えるような結果にはならなかった。今回分かったことをリストアップすると次の通りだ。

1. 測定サイト/アプリで結果が大きく違う。
2. Macbook AirとThinkPadでも結果、そして傾向が大きく異なる。
3. 基本的にUSBケーブルを使った有線接続の方が下りは圧倒的に速い。
4. Wi-Fi接続の場合、スマートフォンの機種によっても速度が違う。
5. 記録した下り最高速度は78.1Mbpsだった(ThinkPad、有線接続、価格.com)。
6. 記録した上り最高速度は7.94Mbpsだった(ELUGA P、Wi-Fi接続、Speedtest.net)。
7. 場所によって通信速度が大きく異なる。


まず最初に確認すると、WiMAX 2+は現在のところ、下り最大110Mbps、上り最大10Mbpsの通信サービスとして提供されているので、理論上の最大値は110Mbps/10Mbpsとなる。結果、今回のテストでは下り最大で78Mbps、上り最大で約8Mbpsの速度を記録した。この数字はかなり良いのではないかと思う。

場所によって通信速度が異なるのは、電波状況が違う上、周囲の干渉電波にもよるので当たり前だが、それにしてもまだWiMAX 2+のエリア整備はエリア内とは言っても十分ではないように感じた。そのため、ホットスポット的に超速が出る場所があるかと思えば、数Mbpsしか出ない場所もある、といった結果だ。

とはいえ、これはエリア整備が進めば進むほど改善される話であり、WiMAX 2+自体はやはり速いという印象だ。

この項の冒頭で一言では言えないと書いたのは、測定端末、有線/Wi-Fi接続、測定サイトによって大きな差が出てしまったからだ。HWD14の一般レビューがあまり良くないのは、このことが大きな原因になっているように思う。Macbook Airだけで見ても、ある場所でRBB Todayで50~60Mbps出たかと思うと、他の場所では数Mbps、またSpeedtest.netで速かったと思えばRBB Todayでは遅い。そしてその逆もある。加えて、有線接続では50Mbps以上出ても、Wi-Fiでは一気に遅くなる、などだ。一方でスマートフォンのWi-Fi接続で20Mbps以上の速度が安定的に出た場所や時間帯もあった。

このように、場所、測定端末、有線/Wi-Fi接続、測定サイトの違いによって変動が大きかったので、この点は気になった。特に有線/Wi-Fiの差が他のルーターと比べても大きいように思う。Wi-Fiの仕様、実際の性能は端末によって異なるので、速度に違いが出ることは当然だが、それにしても差が大きいという印象だった。これらのことを書かないと、WiMAX 2+自体がサービスとして遅いのではないか? とか、不安定なんじゃないか? と思われてしまいそうなので、注意したいところだ。この変動の原因はどちらかと言えばWiMAX 2+自体や接続端末側ではなく、HWD14側にありそうなため、今後のファームウェアのアップデートを期待したい。

ちなみに有線接続なら測定サイトによる違いはあったが、基本的に下りで数十Mbps出る印象だ。

なお、このようなバラつきはWiMAX 2+の場合で、au 4G LTEの時にはそれほど無かったことも付記しておきたい。前の項でau 4G LTEなら申し分ないと書いたのはそのためだ。

同じ場所での有線とWi-Fi接続の差。ThinkPadの場合。

同じ場所での有線とWi-Fi接続の差。Macbook Airの場合。どうもMacbook Airの方が差が大きかった。

Macbook Airでの有線vsWi-Fiの例2。RBB Todayの場合。

ELUGA Pでの測定例。実はこれは屋内での測定。スマートフォンでも良い時は平均的に20~30Mbps出る。


≪まとめ≫

HWD14は機能、操作性、バッテリーの駆動時間では文句のない出来だ。サイズがやや大きいことは我慢できる範囲。やはり気になるのは通信性能で、WiMAX 2+がWi-Fi接続時に40Mbpsを超える速度が出にくかったのが気になった。それでも10~20Mbps程度なら普通に出ていたので、既存のWiMAXよりは速い。また、有線接続ならば80Mbps近い速度が出ることもある。そして、au 4G LTEについて言えば、Wi-Fiでも10~20Mbps程度の速度が平均的に出る。悪くはないはずなのだが、Wi-Fi接続でもう少し出てほしい、という印象だ。ただ、ThinkPadではそれなりに安定して速度が出ていたので、接続端末による差はある。

WiMAX 2+はまだ始まったばかりであり、HWD14は第一弾端末だ。それを考えると、こうした状況も致し方ないのかもしれない。PCでの有線接続がメインの場合はオススメしやすいが、Wi-Fi接続がメインの場合は、接続端末によって差があるかもしれないので注意してほしい。

と注意しつつも、やはりモバイルWi-Fiルーターで80Mbps近い速度が出ることを目の当たりにすると驚いてしまう。筆者の自宅の固定回線よりも速いので何とも言えない話だ。




【情報元、参考リンク】
Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14製品紹介ページ
【取材レポート】UQ WiMAX 2+発表会レポート。サービス、エリア、料金プラン、端末HWD14の詳細について
UQ WiMAXオンラインショップのキャンペーンページ
@nifty WiMAX2+のキャンペーンページ
BIGLOBE WiMAX 2+のキャンペーンページ
GMOとくとくBB WiMAX2+のキャンペーンページ
So-net モバイル WiMAXの紹介ページ

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