Androidニュース&アプリ情報メディア

【取材レポート】「Optimus G Pro L-04E製品紹介およびタッチ&トライ」イベント

LGエレクトロニクスが3月26日に開催したNTTドコモ向けAndroidスマートフォン「docomo NEXT series Optimus G Pro L-04E」の製品紹介およびタッチ&トライ・イベントの取材レポートをお届けしたい。

Optimus G Pro L-04Eの製品紹介及びタッチ&トライイベント。
写真右はLGエレクトロニクス 広報担当の竜野氏

イベントでは、同社 広報担当の竜野氏の開会挨拶に続き、統括部長の首藤氏が登壇した。Optimus G Proの前機種となる「Optimus G」は北米市場でも調子がよく、続くOptimus G Proも多くのメディアで紹介されており、首藤氏はこれもメディアの皆さんのおかげという感謝を表した。さらに、今日はスペイン・バルセロナで2月に開催された「Mobile World Congress 2013」(以下、MWC)で展示した端末なども紹介するなどの短い話をしてから、次に登壇するPR&Digital Marketing次長の金東建氏にバトンを渡した。

首藤氏


●LGエレクトロニクスの携帯電話端末事業

金東建氏は、まずは「先日はニューヨークに行って時差のある人もいるかもしれませんが」(※)などとジョークを飛ばしてから、LGエレクトロニクスの携帯電話端末事業やMWCの話を始めた。

※サムスン電子が米国時間3月14日にニューヨークでプレスイベントを開催し、「GALAXY S4」を発表した。

金東建氏

LGエレクトロニクスの携帯電話端末事業の歴史に続き、「研究開発は7ヶ国で行なっている」ことや、デザインに力を入れていることが紹介された。デザインは国によってトレンドが違うため、6ヶ国にデザインセンターを持っている。

LGエレクトロニクスの歴史

そして、LGエレクトロニクスの利点は垂直統合であるとし、グローバルでの携帯電話端末は大きく4つのカテゴリに分かれると紹介した。この4つは、プレミアムの「G」シリーズ、タブレットの「Vu」、ミドルエンド及び4G LTEを普及させるための「F」、そして新興国向けの「L」になる。Optimusシリーズにはこれら4つの製品シリーズがある。

Optimusの4シリーズ

これまではグローバルを先にして、日本には後で持ってくることが多かったが、現在のLGエレクトロニクスは日本市場に力を入れており、昨年のOptimus Gのように、「G」シリーズは日本にいち早く投入すると説明した。




「G」シリーズ

「F」シリーズは4G LTEに特化し、LTEで使いやすい端末。4G LTEのユーザーを増やすための戦略商品になる。そして、4G LTEは昨年に比べ、3倍に拡大すると予測されているという。このLTEの技術においてはLGエレクトロニクスは全体の約23%に相当する特許を保有しており、この数字はQualcomm(クアルコム)よりも高い比率だという。そして、「L」シリーズはボリュームゾーン向けの端末になる。

「F」シリーズ

「L」シリーズ

次に、MWCでの展示内容に話が移った。ここでは自社ブースの紹介に加え、先の4シリーズの展示とそれ以外の「Nexus 4」、Optimus Vu独自の機能である「Vu; Talk」、掃除機ホームボットなどが紹介された。

MWCにおけるLGエレクトロニクスのブース

「Nexus 4」

「Vu」独自の「Vu; Talk」機能

スマートフォンでコントロールできるホームボット


●Optimus G Proのグローバルモデルとの違いについて

モバイルコミュニケーション プロダクトチーム 課長の金希哲氏が引き継ぎ、Optimus G Proについて紹介した。

金希哲氏

Optimus G Pro

Optimus G Proは次世代のタッチパネルディスプレイを搭載し、MWCではグローバルモデルは賞を色々と受賞したとのこと。グローバルモデルはディスプレイが約5.5インチで、日本モデルは約5インチとなりサイズが違う。日本モデルは、言うまでもなく、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信などのガラケー機能(国内定番機能)を搭載しているが、あくまでベースはグローバルモデルであるという。

それでは、なぜディスプレイサイズが約5インチになったのか? というと、これはNTTドコモとの協議もあるが、韓国と日本のユーザーの違いにあるという。

なぜグローバルモデルは5.5インチなのか?

現在の韓国市場では5インチ以上のディスプレイを持つスマートフォンが多く、5.5から6インチのものも普通にあるという。この理由として、韓国の人は両手でメールを打つため、5.5インチは両手打ちしやすいキーボードになるようだ。

また、韓国の人はスマートフォンを耳にあてるよりも、ヘッドセットを使って音声通話を行う人が多い。そのため、スマートフォンのサイズが大きくて耳にあてにくいということも、ネックにならないのだという。

このような背景から、韓国では大画面が重要視される。これに対して、現時点の日本人の使い方では5インチのサイズ感がいいと判断したということだ。


●Optimus G Proの特徴的機能とは?

Optimus G Proの特徴には、大容量バッテリーで電池持ちがいい、液晶が美しいということがある。そして、ハイスペックなハードウェアだけでなく、それで何ができるかをユーザーにアピールできる端末になっているという。

日本のユーザーがスマートフォンに対して最も不満なのは電池持ちというデータがある。これは、多いときには6割以上のユーザーになる。そのため、Optimus G Proでは長時間駆動できる3,000mAhのバッテリーを搭載した。この容量によりNTTドコモの今春モデルの中で最長の持ち時間を実現している。

バッテリー

2番目の特徴は液晶ディスプレイだが、サイズは先に述べたように5インチで、解像度はフルHD、パネルはIPS液晶だ。しかも、ゼロギャップ・タッチ工法という新しい方式で作られている。これはタッチセンサーのフィルム層をなくし、カバーガラスと一体化したものになる。ディスプレイを構成する層は従来は5つあったが、Optimus G Proではこのような技術を使うことで2つの層にまとめられている。そのため、従来よりも約30%薄く、透明感もアップしている。従来は外側から順にカバーガラス、ITOフィルム1、ITOフィルム2、空気層、LCDの5つ、Optimus G Proではタッチセンサーが一体化したカバーガラスとLCDの2層となっている。

ゼロギャップ・タッチ工法について

また、カメラではデュアル録画機能を搭載し、アウトカメラとインカメラでの同時撮影ができる。他には、「Qスライド」機能がバージョン2.0に進化し、最大で3つのタスクを画面上に同時表示できるようになった。

基本的なハードスペックはCPUがQualcomm Snapdragon S4 Proの動作クロックが1.7GHzで、NTTドコモの今春モデルで最速となる。スペック的にはNTTドコモの今春モデルで最強だ。

発売が4月4日と、今春モデルでは後発になるが、発売時期がずれた理由は日本向けのカスタマイズに時間がかかったためだという。カスタマイズの度合いに時間を取られてしまったということだ。

この後、タッチ&トライとなりイベントは終了した。

Optimus G Proのタッチ&トライの模様については下記リンク先の次の記事で紹介する。




また、Optimus G Proは1月22日時点のデモ機のレポート記事(下記リンク先)も用意しているので、そちらも併せてチェックしてみてほしい。

(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
Optimus G Pro製品紹介ページ
GAPSIS/【実機レポート】 ハイスペックと大容量バッテリー等、進化した「Optimus Pro G L-04E」(※1月22日の発表会にて)

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件