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観戦スタイルを劇的に変えてくれるF1公式アプリ「F1 2010 Timing App」のAndroid版がリリース【レビュー】

F1ファンに待望のアプリがAndroidにやってきた。The Official Formula 1公認の公式ライブタイミングアプリ「F1 2010 Timing App」だ。アプリはAndroid Marketに登録されており、「f1 app」で検索すればヒットする。もしくはこちらのリンクからもダウンロード可能だ。アプリの開発会社は「Soft Pauer」で、価格は14.99ポンド(約2,056円)。基本的には1シーズン限りのアプリになる為、今購入すると純粋なライブタイミングの意味で利用できるのは次戦ハンガリーGP以降のみとなる。しかし、今シーズン前半のレースに関しても振り返ってデータをチェックすることが可能だ。基本的にはライブタイミングデータは非常にありがたい情報の為、オススメアプリになるだろう。動作要件は不透明だが、少なくとも私が「Xperia」で試した所は問題なく動作しているように見える。ただし、保証はできない。

また、Androidの有料アプリは24時間以内であれば返品が可能だ。例えば決勝レースの少し前に購入・ダウンロードし、動作や操作法を確認。レース観戦に使ってみてから返品するかどうかを判断する、というのもアリだ。実際にはそれが一番いいだろう。グランプリのインターバル期間中にダウンロードした場合には過去のレースを振り返ることしかできないので、「ライブタイミング」の意味では真に確認できたことにはならない。関心のある方は週末のレースの直前、例えば数時間前などにダウンロードして試してみることをオススメしたい。

さて、実際に機能を確認してみたい。

主な機能は「(ライブも含めた)タイミング、ポジションデータ」「F1ニュース」「ドライバー/チーム/レース情報」「ポイントランキング」の閲覧になっている。以下、スクリーンショットを使ってそれぞれを簡単に紹介したい。

まずはタイミングデータだ。



これはサーキットマップを使って表示される。サーキット上に、出走ドライバーを表したマークが表示され、これがリアルタイムに動いていく。サーキットは画面を指で触れ、ドラッグすることで角度を変えたりズームしたりすることが可能だ。フルスクリーン表示もできる。少し斜めにして鳥瞰視点で各ドライバーのレースを追っていくのもいいだろう。通常、テレビ放送ではカメラに捕らえられたマシンしか、実際の状況を確認することができない。ポジションデータも常時全ての順位が表示されるわけではない。また、実際にサーキットで観戦する場合には順位の把握は更にわかりづらく、オーロラビジョンの見えないシートの場合は、基本的には順位表示板でカーナンバーをチェックする事位しかできない。

しかし、ライブタイミングアプリを使えば、サーキットを俯瞰し、各ドライバーのポジションをリアルタイムに把握することが可能だ。これにより、テレビカメラでクローズアップされていない場所で行われているポジション争いを把握することもでき、また、トップとの差を数字ではなく、イメージとして掴むことも容易にできる。特定のドライバーの状況を追うには最適だろう。

そして、ライブコメントもピックアップ表示される。

次にF1ニュースだが、こちらは大した機能ではないので期待すべきものではない。

最新ニュースのリストが表示されるのだが、件名をタップするとThe Official Formula 1.comのニュース記事が内部ブラウザを使って表示されるだけだ。これならば同サイトでニュースを見るのと変わりない。特筆すべき機能ではないだろう。



また、「ドライバー/チーム/レース情報」や「ポイントランキング」も特にアピールされる機能ではないかもしれない。それぞれの基本情報を閲覧できる、といったものに過ぎない。




結局は「ライブタイミング」の為のアプリであり、購入する場合はそれを目的にして、となるだろう。

しかし、先に述べたようにAndroidの有料アプリは24時間以内であれば返品が可能なので、お試ししてから判断すればいい。ただし、返品・払い戻しは一つのアプリに対して一度だけなので注意して欲しい。レースのたびに購入・返品を繰り返すようなことはできない。

なお、私自身この記事は実際のレースを見ながらライブタイミングでアプリを試した上で書いているわけではない。過去のレースデータをチェックしただけに過ぎない為、ライブ表示でどれほどの軽快性を持つアプリなのかどうかは現時点ではわかっていない点をご了承頂きたい。だが、このアプリは動作が問題なければテレビ観戦、鈴鹿サーキットでの観戦において非常に強力なお供になるかもしれない。特に鈴鹿ではマシンのエンジン音でラジオも聞きにくいため、アプリがサポート役になってくれそうだ。もちろん、会場で3G回線が混雑なく繋がれば、の話だが……。

ちなみに対応言語は英語、フランス語、ドイツ語だ。

最後にiPhone版のハンズオン動画を掲載しておきたい。動画ではコメンタリーが聞こえるが、これはアプリのものではないので注意して欲しい。


【情報元、参考リンク】
Soft Pauer/F1 2010 Timing App

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