<▲図:10.3インチと13.3インチの「BOOX」に新機種登場!> |
BOOX SHOPは日本からの注文も可能だが、同社製品は基本的に昨今は正規販売代理店を務めるSKTが取扱っているので、今回新たに登場した新製品3機種もいずれSKTが販売するものと予想される。
BOOX SHOPでの購入に関しては支払方法は「PayPal」のみなので、その点には注意が必要だ。
BOOX SHOPでの価格はBOOX Note Air2が499,99ドル(日本円換算で約56,793円)、BOOX Note5が569.99ドル(約64,744円)、BOOX Max Lumi2が879.99ドル(約99,956円)。
<▲図:「BOOX Max Lumi2」「BOOX Note5」「BOOX Note Air2」が発売に> |
3機種とも標準で本体に加えてスタイラス「BOOX Pen Plus」が付属するが、現在の予約販売ではフリーギフトとしてペン先の替え芯とケースが付いてくるためおトクだ。
今回BOOX Note Air2、BOOX Note5、そしてBOOX Max Lumi2が登場する訳で、勿論スペックが向上しているものの、大きな変化はデジタルノートとしての進化かもしれない。E Inkディスプレイ自体は各機種とも旧機種から世代は変わっておらず、解像度も同じ。しかし、BOOX Note Air2のようにディスプレイをカバーするフィルムが新しいものになっていて、ペン先とディスプレイ間の摩擦が増え、書き味がよりペーパーライクになったという。「OneNote」「Evernote」などサードパーティ製アプリにおけるスタイラス入力の最適化も行われ、高速化されている。そのため、スタイラスペン重視の場合には旧モデルのユーザーであっても買い替えの魅力は大きいかもしれない。
一方、電子書籍の閲覧が中心用途なのであれば、体感レベルに大差はないと推測される。とはいえ、メモリ/ストレージ容量の増加やCPU強化、最新ファームウェア/最新ソフトウェアなどもあるので、これから10.3インチ、13.3インチのBOOX製品を購入するのであれば、新機種の方が良いだろう。
BOOX Note Air2
BOOX Note Air2の概要
<▲図:「BOOX Note Air2」> |
BOOX Note Air2は、BOOX Note Airの後継機種で、主にCPUのパワーアップ(Snapdragon 662搭載)の他、メモリが3GBから4GBに増量、ストレージが32GBから64GBに増量されている。また、E Inkディスプレイに新しいフィルムがカバーされている(製造段階での貼付なので取り外し不可)。これによってスタイラスの書き味がより紙に近づいたという。また、書き味だけでなく、ペンの手書き性能自体も向上しているという。加えて、スタイラスでの手書き入力のレスポンスが「OneNote」「WPS」「Evernote」で最適化され、従来よりも高速に入力できるようだ。特に「OneNote」「Evernote」は日本のユーザーも多いはずなので、最適化されたのは非常に大きいかもしれない。
ディスプレイそのものはE Ink Cartaで、解像度1,404 x 1,872(227ppi)なので、BOOX Note Airと変わっていない。静電容量方式のタッチ操作対応、スタイラスペン対応も同じ。ペンは4,096段階の筆圧感知対応。フロントライトも搭載されていて、暖色/寒色調整も可能。
スタイラスを本体とくっつけるマグネットの磁力も強化されていて、今まで以上にしっかりと固定できるようだ。
OSはBOOX Note AirのAndroid 10からAndroid 11にバージョンが上がっている。
デザイン、ボタン、端子類は特に変化なく、サイズも全く同じ、重さも同じだ。サイズは約229.4 x 195.4 x 5.8mmで、重さは約420g。電源ボタン、USB Type-C(OTG対応)端子、スピーカー、マイクを搭載。3.5mmオーディオ端子は今回も搭載されていないので、USB Type-C端子を使う。バッテリー容量も3,000mAhで同じ。
BOOX Note5
BOOX Note5の概要
<▲図:「BOOX Note5」> |
BOOX Note5は「BOOX Note3」の後継機種。「4」は飛ばされて「5」になった。
BOOX Note5は最大の変化はボディが薄くなったことだろう。BOOX Note3は約249.5 x 177.8 x 7.1mm、重さ約378gだが、BOOX Note5では約249 x 176.5 x 5.8mm、重さ約385gだ。旧モデルよりも1.3mm薄くなった。一方で、バッテリー容量は4,300mAhから3,000mAhへと減っているので、この点は若干気になるところ。また、BOOX Note Air2とのサイズ比は、長辺側は約2cm長いが、短辺側は約2cm短い。横向きにして電子書籍等を見開き表示で閲覧する機会が多い方の場合はBOOX Note Air2の方が持ちやすく見やすいと思うが、基本的に縦表示が中心の場合はBOOX Note5の方が幅が狭くて持ちやすいかもしれない。
ディスプレイはE Ink Cartaで、解像度は1,404 x 1,872(227ppi)、メモリは4GB、ストレージは64GB。CPU強化、OSがAndroid 11にバージョンアップしている点は他機種と同様。
電源ボタンは指紋認証センサー搭載タイプ。端子はUSB Type-C(OTG対応)で、スピーカーはデュアルスピーカー(下部に搭載)、マイクも搭載する。
ソフトウェアの改善はBOOX Note5も同様で、「OneNote」「WPS」「Evernote」でのスタイラス入力の最適化が行われているため、BOOX Note Air2と同じく、快適なレスポンスでスタイラスをそれらのアプリでも使えるようだ。
BOOX Max Lumi2
BOOX Max Lumi2の概要
<▲図:「BOOX Max Lumi2」> |
BOOX Max Lumi2は「BOOX Max Lumi」の後継機種。
非常に大きな魅力はメモリが4GBから6GBに増量された点かもしれない。ストレージも64GBから128GBになった。CPUもSnapdragon 636からSnapdragon 662に、OSがAndroid 10から11に、「OneNote」「WPS」「Evernote」アプリでのスタイラスの最適化も勿論享受できる。加えて、BOOX Max Lumi2とBOOX Pen Plus及びBOOX Pen2 Proの組み合わせでは、ペンの書き味も改善しているという。BOOX Note Air2同様、ペン先とディスプレイ間の摩擦が増え、書き味が従来とは異なるようだ。
ディスプレイは13.3インチのHD Mobius Flexible Cartaで、解像度は2,200 x 1650(207ppi)。
指紋認証対応、スピーカーやマイク搭載、バッテリー容量は4,300mah、本体サイズは約310 x 228 x 7.9mm、重さ約570gといった基本スペック。バッテリー容量やサイズと重さは旧モデルと変わりない。