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【市場調査】携帯シェア1位はドコモの37%、auが27.2%、ソフトバンク20.8%、楽天は1.5%。格安SIMは13.4%、IIJがトップ、NTTコムが続く

総務省は18日、令和2年(2020年)度第4四半期(2021年3月末)の電気通信サービスの契約数及びシェアに関するデータを公表した。電気通信サービスには移動系通信、すなわち携帯電話サービス等の他に固定系通信サービスも含まれているが、本記事では携帯電話サービスに焦点を当ててデータを紹介したい。

<▲図:携帯電話の契約数における事業者別シェアの推移>

まず、2021年3月末時点での携帯電話サービスの事業者別シェアのトップはNTTドコモ(以下、ドコモ)で、37%、続くのはKDDIグループの27.2%、ソフトバンクの20.8%、そして新規参入の楽天モバイルの1.5%だ。しかし、ソフトバンクと楽天モバイルの間にはMVNO、通信キャリアから回線インフラを借り受けてサービスを展開する事業者が合計で13.4%のシェアで入っている。いわゆる「格安SIMサービス」だ。

基本的には依然として通信キャリア先行3社のシェアが大きい。しかし、楽天モバイルが新規参入したこともあり、前年同期比ではいずれも微減となっている。楽天モバイルはボリュームは及ばないがシェア1.5%を確保している。契約数としては3月末時点で約290万件に相当する。

<▲図:SIMカード型の契約数における事業者別シェアの推移>

前述したようにMVNOのシェアは13.4%で、その内訳をみると、トップはインターネットイニシアティブ(以下、IIJ)の15.2%で、2番手には「OCN モバイル ONE」を展開するNTTコミュニケーションズが11.5%で続く。

3番手には楽天モバイルが通信キャリアサービスを開始する前から手掛けているMVNOの楽天モバイルが11.4%でつけている。MVNOの楽天モバイルのユーザーが依然として大勢残っていることがこのデータからも分かる。

4番手には「mineo」のオプテージが8.9%、5番手にはLINEモバイルが6.7%でつけている。

なお、通信キャリアのシェアに関しては、MVNOへの回線提供も含めるとドコモは42.3%、KDDIグループは30.9%、ソフトバンクは25.2%と、やはりドコモ系が多いことがわかる。

3月下旬には通信キャリアが約3,000円で月間20GBの通信プランを相次いで提供開始し、それに伴い格安SIM各社も主に4月より値下げした新料金プランを開始しているため、2021年度第1四半期のデータにどのような変化があるのか注目だろう。

また、3G、4G(LTE)、5Gなど回線別のシェアはどのような状況にあるのだろうか?

<▲図:3G、LTE(4G)、5G、PHS、BWAの各契約数推移>

5Gは依然として各社とも通信サービスエリアが狭いものの、3月末時点で1,419万契約に達している。2020年9月末時点では79万契約、2020年12月末時点では545万契約なので、特に今年に入ってから急増していることが分かる。通信キャリアの新製品ラインナップの多くが5G対応製品になりつつあるので、基本的に増加ペースはさらに伸びるだろう。

3Gはサービス終盤に向かっていることもあり徐々に減っており、2,584万件、4G(LTE)は現在の主流ということもあり、桁が一つ上の1億5,437万件となっている。ただし、4Gも減少の流れが始まっている。

情報元、参考リンク
総務省/報道資料

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:1 件
  1. <編集後記>
    改めてどうというデータではないかもしれませんが、新規参入の楽天モバイルがどれくらいのシェアを確保できたのかが分かりますし、格安SIMがどれくらいかというのも分かります。また、記事でも述べましたが、2021年度第1四半期のデータにどういう変化があるのか気になりますね。

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