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【一条真人的Androidライフ】第144回:ソニーの進化がXperiaの進化? Xperia XZ2 Premiumが感じさせたこと

先日、ソニーモバイルの「Xperia XZ2 Premium」をじっくり触る機会があったので、今回はその話をしたい。Xperia XZ2 Premiumは今年の夏モデルとして登場したスマートフォンで、Xperia初のデュアルレンズカメラ(正式名称は「Motion Eye Dual」カメラ)搭載機として、以前から注目していた。

<▲図:4K液晶搭載の「Xperia XZ2 Premium」
(撮影:mi2_303)>

この記事を読んでいる多くの人も、この機種には少なからず興味を持っているのではないだろうか? ちょうど今週、冬モデルの「Xperia XZ3」が登場するが、Xperia XZ2 Premiumには4K液晶搭載という大きな魅力があるし、基本スペックだけを見ても今冬モデルに負けないハイエンド振りだ。

最近、ちょっとパッとしなかったXperiaだが、僕は今更ながらXperia XZ2 Premiumを使ってみてXperiaの復活を感じた。

まあ、そもそも何がXperiaの強みだったのか? と言えば、それに答えるのは難しい。

ごく初期のAndroid端末はデザイン的にも朴訥であり、その中では登場当時のXperiaのデザインは瀟洒に見えた。

カメラ機能にしても、初代機の登場当初はあまり注目されていなかったものの、じわじわと画質を向上させ、機能アップしていった。その原動力はソニーがカメラメーカーとして力をつけていったことが大きいだろう。その画質を支えるのはソニー自社開発の映像素子だ。それを搭載するXperiaのカメラ機能の評価が上がるほど、ソニー製の映像素子は売れ、搭載スマホが増えていった。

<▲図:こちらはソニーの最新のイメージセンサー「IMX586」だ>

Xperiaは単純にスマホとして売れる以外に、ソニーのショーケースとしての役割も背負って、進化を重ねてきたわけだ。

ソニーのカメラはこの10年程度という短い期間で急速に進化し、市場を広げてきた。さらにディスプレイやオーディオ機能にしても、社内の技術をうまく取り入れ、ナイスに進化している。まさに「ワンソニー」(One Sony)の1つの象徴的な商品なわけだ。ワンソニーとは事業部の壁を越えて商品開発に技術を提供する作戦だ。ソニーが持つ様々なAV技術を集約した製品作りができるというわけだ。

Xperia XZ2 PremiumはXperiaにとって初のデュアルレンズカメラながら出来が良く、総合的なポテンシャルが高い。格段の進化をしたという印象だ。

ソニーの歯車はスムーズに回っているようだ。

これからのXperiaには期待できるのではないだろうか?

<▲写真:こちらは2018冬モデルとなる「Xperia XZ3」(au向け「SOV39」)
(撮影:mi2_303)>

【参考リンク】
ドコモオンラインショップ/Xperia XZ2 Premium製品ページ
GAPSIS/Xperia XZ2 Premiumレポート記事
GAPSIS/Xperia XZ3レポート記事


記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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