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紛失防止のトラッキング機能とモバイルバッテリー搭載のスーツケース「マックスパス スマート」登場

ソフトバンクは7日、紛失防止のためのトラッキング機能、スマートフォンなどのモバイル機器を充電できるモバイルバッテリーを内蔵したスーツケース「スマートラゲージ『マックスパス スマート』」を発表した。7日から50個限定での先行予約販売が開始となり(本記事公開時点でも在庫あり)、9月からは店舗やオンラインストアでの一般販売も順次始まる。

<▲図:カラーバリエーションは3色>

マックスパス スマートは、日本製のトラベルバッグブランド「プロテカ」の中でも人気の「マックスパス」シリーズの中で、機内持ち込みが可能なサイズのうち最大容量のモデルをベースとしている。容量は39l。全体のデザインはデザインオフィスの「nendo」が監修している。

<▲図:収納できる容量は39l>

大きな特徴は冒頭で述べたように2点。

1つは紛失対策として、アイテムトラッカーの「TrackR(トラッカール)」が収納されている。TrackRは、Bluetoothでスマートフォンとペアリングさせることで、一定距離を離れるとアラートを出してくれる紛失防止対策のアイテム。TrackRは元々単独販売されているアイテムトラッカーで、Amazonなどでコインサイズの「TrackR bravo」は2千数百円で購入できる。AmazonでのTrackRの製品ページへはこちらのページからアクセスできる。

<▲図:コインサイズのTrackR bravo>

<▲図:TrackRを収納>

今回新たに登場したマックスパス スマートには、このTrackRが内蔵されていて、TrackRの機能を利用できるようになっている。Bluetoothを介してスマートフォンと通信させることで、置き忘れや紛失を防止できるわけだ。置き忘れ防止対策として、Bluetoothでのスマートフォンとの通信距離(約30m)から離れると、スマートフォン及びマックスパス スマート内のTrackRの双方からアラートが鳴る。双方からアラートが鳴るのは、例えばスマートフォンを置き忘れてしまった時にも助かる。

より遠くへ置き忘れた場合や盗まれてしまった場合にもある程度対応できる。TrackRには、他のTrackRとの連携機能のCrowd Locateがあり、他のTrackRのユーザーのスマートフォンが通信圏内に入ることで、自分のTrackRの位置を知ることができるようになっている。TrackRの位置情報データベースがクラウド上に存在していて、TrackRのユーザーたちによって随時更新されている。もちろん、自分のTrackRの位置を他人に知られることはない。

ということで、万一スーツケースがどこか遠くへ行ってしまったとしても、上手くいけばその位置を掴むことができる。

次の特徴はモバイルバッテリーだ。

スーツケース内にモバイルバッテリーが搭載されていて、一般的なスマートフォンを約2回ほどフル充電できる容量(5,000mAh)を備えている。最長100cmのコードリールも備わっているので、スーツケースを足元に置いた状態でスマートフォンを充電しながら使う、ということもできる。また、このバッテリーは取り外しができるので、スーツケースを預け入れる場合にも問題ない。バッテリーの仕様は、出力が5V/2.1Aで、入力は5V/2A。

<▲図:5,000mAhのバッテリーを内蔵する。取り外しも可能>

<▲図:バッテリーは取り外し可能>

<▲左図:ケーブル長は最大100cm、右図:TrackRによって一定距離を離れるとアラート>

他はスーツケースとしての特徴だが、フロントのオープンポケットにはモバイルPCやタブレットなどを収納できるようになっていて、ケース上部にはスマートフォンを立てかけられるスタンド部分もある。

<▲図:この写真のようにスマートフォンを立てかけられるスタンド代わりとなる窪みがある>

<▲図:ノートPCやタブレットを収納しやすくなっている>

カラーはブラックとウォームグレー、シルバーの3色。

大きな特徴はTrackRの機能とモバイルバッテリーなので、実のところ、この2点程度なら普通のスーツケースでもいいような気がする。TrackRは市販されているし、TrackRに限定しなければ、他にもアイテムトラッカーは沢山ある。また、モバイルバッテリーも、フロントやサイドポケットのあるスーツケースであれば、すぐに使えるようにそこに入れておけばいいだけかもしれない。

では、マックスパス スマートの魅力は? となると、結局のところ、それらがスマートにパッケージングされている、ということしかない。加えて、マックスパス自体のスーツケースとしての魅力だ。モバイルバッテリーにつなげたUSBケーブルは、スーツケース上面にある取り出し口からスマートに引き出せるし、TrackRもスマートに収納されている。結局、最初からこの2点を考慮した設計になっている、という点が特徴だ。

この点に魅力を感じればマックスパス スマートは良い製品だろうし、感じなければ、スーツケースとトラッカー、モバイルバッテリーを個別に購入する方が自由度が高くていいと思う。いずれにしてもスーツケースにもこうした製品が出てきたのは面白い。

なお、9月からの店舗販売については、9月1日にプロテカ日比谷店で開始となり、9月15日からは全国の百貨店や専門店、エース直営店舗で販売される。また、9月1日からエースオンラインストアでも販売される。

【情報元、参考リンク】
プロテカ マックスパス スマート製品ページ
ソフトバンク/プレスリリース

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