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【島田純のMobile×Travel】第90回:10,000mAhで薄型、入出力共にQC 3.0対応の小米のモバイルバッテリーをご紹介

中国の小米科技(以下、小米)のモバイルバッテリー「小米行動電源10000 QC3.0 高配版」を、台北にある小米之家にて購入しました。購入からほぼ1カ月の間、ほとんど毎日使っていますが非常に使い勝手が良いので紹介します。

<▲図:小米行動電源10000 QC3.0 高配版(795台湾ドル、約3,000円)
※バッテリー本体は右側、左側は後述するケース>

「小米行動電源10000 QC3.0 高配版」は、スマートフォン・タブレットへの充電(出力)だけでなく、モバイルバッテリーへの充電(入力)側もQuickCharge 3.0をサポート。

小米のWebサイトに記載されているスペックでは、Quick Charge 2.0での充電時は約5.5時間、Quick Charge 3.0での充電時は約3.5時間と、大容量のモバイルバッテリーでありながら、モバイルバッテリーの充電に必要な時間が短くなっています。

大容量のモバイルバッテリーは、当然ながらバッテリー容量が増えるにつれて充電時間が長くなってしまいますが、バッテリーへの充電(入力)側も急速充電規格に対応することで短時間で充電が終わるようになっているため、旅行・出張時にモバイルバッテリーを使う際はもちろん、出先などでモバイルバッテリーを短時間充電する際にも便利です。

なお、「小米行動電源10000 QC3.0 高配版」の入力側端子はType-C端子となっていますが、付属のケーブルがmicroUSBとType-Cの両方に使えるタイプとなっているため、Type-C対応デバイスを充電するための環境が無くてもそれほど困ることはありません。

筆者は従来、日常使いするモバイルバッテリーとしてASUSの「ZenPower Pro」を愛用していましたが、「ZenPower Pro」は本体の厚さが約22mで、「小米行動電源10000 QC3.0 高配版」が約12.6mmとなっているのと比べるとどうしても分厚く感じてしまいます(厚みのあるモバイルバッテリーは可愛らしいと言えば可愛らしい面もあるのですが……)。

「ZenPower Pro」の厚さは、USB端子に直差しする扇風機で利用する際など、モバイルバッテリーを立てて使う場合には便利なのですが、携帯性という面ではどうしても不利で、持ち運んで使う分には薄型のモバイルバッテリーが便利です。

<▲図:「小米行動電源10000 QC3.0 高配版」の厚さは約12.6mm>

入出力共にQuick Charge 3.0対応、本体サイズが薄型でスタイリッシュという点以外でのお気に入りは、同梱されているケーブルがmicroUSBとUSB Type-Cのどちらにも使えるケーブルで、microUSB対応デバイスにも、Type-C対応デバイスのどちらのデバイスにも充電ができる点と、別売りの純正カバーの質感が非常に良いことです。

<▲図:同梱のケーブルはmicroUSBとType-Cの両方に対応
(ケーブルにType-Cアダプタがくっついている)

カバーの質感は「革っぽい」質感で、触れていても心地よい上に、モバイルバッテリーやスマートフォンを傷つける心配がありません。また、モバイルバッテリー利用中に発生する熱を、カバーがある程度吸収してくれる点でも実用的です。

<▲図:触り心地の良い純正カバー(95台湾ドル、約350円)>

余談ですが、本体が不良品であったために余ってしまったバッテリーカバーのひとつは、同じく小米のモバイルバッテリーを購入していた「せう先生のスマホ講座」でもお馴染みのせうさんにプレゼントしました。

非常に満足度の高い「小米行動電源10000 QC3.0 高配版」ですが、台北に滞在中に「便利だったのでもう一つ」と、追加で購入した商品が初期不要品だったようで、正常にバッテリーへの充電が行えず、せっかく買ったうちの1個をムダにしてしまいました。海外で購入したガジェット類は「その場で開封して動作確認」を忘れないようにしましょう。

残念ながら、2017年5月現在小米のモバイルバッテリーなどは日本国内向けには販売されていませんが、ZMI製の「Battery Wi-Fi MF855」の日本国内正規代理店となったTJCが小米の正規代理店となることを発表しています。

取り扱う具体的な製品は発表されていませんが、TJCが日本の正規代理店となることで、今回紹介した小米のモバイルバッテリーやスマートフォンが国内でも購入しやすくなることに期待したいです。

【関連リンク】
小米行動電源 QC 3.0 高配版 - 小米台灣官網
TJC株式会社


(※編集部よりお詫び)
本来は本記事は5月2日公開予定でしたが、都合により公開が遅れることとなりました。楽しみにしていた読者の皆さまにお詫び申し上げます。


記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler

ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。

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