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【せう先生のスマホ講座】第39回:便利だけど便利じゃない!? スマホで使えるデリバリーサービスの課題

GAPSISをご覧の皆さん。「せう」です。こんにちは。この記事が載る頃には、私は日本にいません。昨年9月のドイツに続き、今度はスペインに出張です。生きてたどり着いたら、Twitter(https://twitter.com/shoinoue)あたりでつぶやいていると思うので、ぜひご確認を(

<▲図:ネットで頼んだ弁当!>

それはさておき、前回のスマホ講座では、スマホで使えるデリバリーサービスを3つ(実質2つかも)ご紹介しました。すごく便利で、どんどん太ってしまう今日この頃です。もっと活用したいところですが、課題もあります。今回は、ネットデリバリーサービスの課題を簡単に見ていこうと思います。

■課題1:地域によって対象店舗に差がありすぎる

<▲図:筆者の実家から注文できる店(左)と、筆者の自宅から注文できる店(右)>

まず、1つ目の課題は、デリバリーに対応している店舗に大きな地域差があることです。上の画像は、「dデリバリー」において筆者の実家がある地域と自宅のある地域で注文できる店舗の一覧表示です。実家(静岡県駿東郡長泉町)では9店舗、自宅(東京都足立区)では48店舗に対して注文できます。都内(とりわけ23区内)と地方の町村部では結構差が出てしまいます。一応、「静岡県で一番人口の多い『町』」ですらこの状況です。

理由は単純で、都内は人口が多い分だけデリバリー店の選択肢が多く、地方の町村部はそうでもないということです。この状況を改善するには、各サービスが地元の自営飲食店とも提携する必要がありそうですが、そこまでやるのは厳しいかもしれません……。


■課題2:とくに「お一人様」には厳しい「最低注文金額」

<▲図:ひとりで注文するには、意外と厳しい……>

デリバリーサービスは、2人以上で使うことを前提にしたものが多いです。それで割を食うのは、筆者のような「お一人様」です。最低支払金額だけ見ると、1,000円未満の店舗も少なくないのですが、そのような店舗は商品の単価も安いので、複数の商品を頼まないと注文が成立しません。

1人で注文する場合は、メイン以外にもサイドメニューなどを頼んで最低支払金額を満たさないといけません。自分の場合、実はデリバリーを使う際には2食分以上を頼むなどの工夫をしています。

配達にもコストはかかりますから、ある程度はしょうがないとはいえ、もう少し「お一人様」にやさしいデリバリーサービスがあったら嬉しいものですが……。


■課題3:決済方法が意外と限られている

<▲図:現金払いしかできないお店も意外と多い>

前回のスマホ講座では、デリバリーサービスを使えば「ポイント貯まるし使えるし」的な話題にも触れました。ポイントが「貯まる」方は、どのデリバリーサービスもほぼ全店舗で対応しているので大した問題になりません。しかし、「使える」の方になると、対象外となる店舗がちらほら出てきます。使えたとしても10または100ポイント単位での利用となり、「全額ポイントで」は事実上不可能だったりします。

また、支払い方法についても、現金(配達時に支払い)のみというお店が意外と多いです。クレジットカード払いやキャリア決済にも対応しているお店はどちらかというと「少数派」です。「現金で払えばいいじゃん」と思う人もいると思いますが、ポイントやマイルを貯めている人にとっては若干残念だったりします。クレジットカード・キャリア決済・ポイント払いができる店舗が増えるといいのですが……。

ということで、筆者が個人的に感じているデリバリーサービスの問題点でした。以前のように電話をしなくてもよくなった点はいいのですが、せっかくのネット注文なのですから、もうちょっと「ならでは」のメリットを享受しやすくしてほしいものです。


記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue

静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。

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