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【せう先生のスマホ講座】第36回:こんにちは2016年! どんな年になるだろう?

GAPSISをご覧の皆さん、「せう」です。新年明けましておめでとうございます。2016年の正月は金曜日、ということで元旦早々にスマホ講座です。本年も、よろしくお願いいたします。

前回講座はずっと「SmartNews」に……

前回のスマホ講座は、うれしいことに「SmartNews」のアプリジャンルで1日少々掲載されっぱなしだったようです。ドヤ顔決めポーズがずっと出ているのも、なんか恥ずかしいですね(((

それはさておき、ちょうど元旦掲載の記事、ということで、2016年のスマホと「格安SIM」を、超適当に予想してみたいと思います。


■ミドルスペック中心の世界・ハイエンドは縮小へ?

2015年後半は、携帯電話料金・端末価格の公平性が改めて話題となりました。年末には、総務省が同省内のタスクフォースの提言にもとづいて三大キャリアに対して要請(こちらのページを参照)を行いましたが、端末購入補助(月額料金からの割引や、端末代金の直接割引など)が段々と縮小する可能性があります。となると、端末の実質価格が上がることになり、今までのようにハイエンド端末ばかりがどんどん売れる、という状況ではなくなることが予想されます。

そこで「力」を発揮するのが、ミドルレンジ(中位)スペックのモデルです。2015年(厳密には2014年後半)に相次いで出てきたミドルレンジモデルは、「何事もそこそこに楽しむ」分には全く問題ないスペックのものが多いです。2016年は、ミドルレンジモデルがスマホ市場の中心により近付く可能性があります。

ミドルレンジモデルもそこそこ使えるようになりました(写真は「arrows Fit F-01H」)

一方、日本市場のメインストリームを占めてきたハイエンド端末は、全体としては勢いを失うかもしれません。ただし、ハイエンド端末でも、ブランドが確立されたモデルや、特色のあるモデルは、人気を博すかもしれません。

ただし、スペック面での端末のレンジを問わず、端末を持つ人のペルソナ(想定客層)がより重要になるのかな、と思います。「ほこりまみれの建築現場でスマホを使って業務報告をする」というように、より具体的なペルソナを持てるスマホが人気になるのかな、と。


■「格安SIM」(MVNOサービス)はさっそく厳しい曲面に……?

格安SIMはどれだけ生き残る……?(写真は、「価格.com」)

2015年は、MVNO(仮想移動体通信事業者)による「格安SIM」がブームになりました。先述の総務省内のタスクフォースでも、携帯電話料金の低廉化手段の1つとしてMVNOサービスの普及がテーマとなりました。

確かに安い格安SIMですが、「格安」であることの理由を求めると、設備面やサポート面での投資を抑えることによって安価を実現しているところは無視できません。このことを知らずに、大手キャリアの純正回線感覚で使うと、ストレスがたまってしまうことも事実です。

そうなると、ユーザーの満足度を上げるためには設備やサポートを強化する必要があります。しかし、ユーザー数や資金面による「体力」によって、それがかなわない事業者もありそうです。特に、通信事業と無縁な企業がMVNOとしてサービスを提供している場合は、結構厳しい状況に追い込まれるのではないでしょうか。

ともあれ、2016年が携帯電話・スマホ業界にとって明るい1年になればいいな、と思っています。


記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue

静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。

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