Androidニュース&アプリ情報メディア

LINEがデータ引継ぎ方法を変更へ。引継ぎの流れとトーク履歴のバックアップと復元を確認

コミュニケーションアプリ「LINE」を運営するLINE株式会社は27日、セキュリティ強化の取り組みの一つとして、スマートフォンの機種変更を行う際のLINEアカウントの引き継ぎ方法を変更すると発表した。2014年に導入された「PINコード」方式に変わる方法が2月上旬に導入される。

近いうちに機種変更を予定している方は、情報をチェックしておいた方がいいだろう。

全体的な流れは下記の通り。
  • STEP1:引き継ぎの事前準備
    (*トークのバックアップが必要な場合はそれも行う)
  • STEP2:スマートフォンの買い替え
  • STEP3:新しいスマートフォンにLINEアカウントを引き継ぐ

一つ一つ見ていこう。

<STEP1:事前準備>

スマートフォンを機種変更する前に、事前準備として、まずは下記の3点を確認する。

■1. LINEに登録したメールアドレス
登録したメールアドレスが有効かどうか確認する。要するに、まだ存在していて使えるアドレスかどうかだ。未登録の場合にはこの機会に登録しておく。

■2. パスワード
メールアドレスとあわせて登録したパスワードを確認しておく。忘れてしまった場合はこちらのページを参照。

■3. 引き継ぎの許可(機種変更当日に行う)
機種変更後に電話番号が変更となる場合、もしくはFacebookログインの利用かつスマートフォンが変更となる場合のみ、引き継ぎの許可設定を行う必要がある。これが新しく導入される設定だ。電話番号が同じ場合にはこの設定は不要だが、トークのバックアップと復元を行いたい場合にはその準備は必要(*後述)。

許可設定は、LINEアプリを起動し、「設定」→「アカウント」→「2段階認証」と進み、「アカウントを引き継ぐ」をオンにする。この設定後24時間以内に実際の引き継ぎを行う必要があるので、機種変更当日に行うのがベストだ。もし24時間を超えてしまった場合は、再度許可設定を行わなければならない。

▲引き継ぎの許可設定画面



<STEP2:スマートフォンの買い替え>

ここは特に記載すべき手順はなし。ショップでスマートフォンを買い替えよう。


<STEP3:引き継ぎ>

新しいスマートフォンを入手したら、STEP1で確認したメールアドレスとパスワードを使ってLINEのアカウントを引き継ぐことになる。STEP1で紹介したように、電話番号が機種変更前後で変わる場合、またはFacebookログインを利用かつスマートフォンが変わる場合には、旧機種で引き継ぎの許可設定を行っておく必要がある。

まずは新しいスマートフォンにLINEアプリをインストールし、起動する。最初の画面で「新規登録」を行わず、必ず「ログイン」をタップすること。

▲電話番号が変わる場合も変わらない場合も「新規登録」ボタンは押さない。

ログインをタップしたら、STEP1で確認したメールアドレスとパスワードを入力する。次に電話番号を入力し、SMSで届いた4桁の認証番号を入力する。これで引き継ぎは完了する。

▲旧機種のLINEで登録していたメールアドレスとパスワードを入力し、
「確認」を押すとSMSで4桁のコードが届く。

もしもSTEP1で引き継ぎの許可設定をしていなかった場合は、その旨を示すメッセージが画面に表示されるので、旧機種で設定を行おう。

▲旧機種で引き継ぎ許可設定をしなかった場合に表示される画面

しかし、旧機種を廃棄・売却して手元にすでにない場合は、「上記の方法が利用できない場合」を選択し、LINEに登録済みのメールアドレスを入力する。そのメールアドレス宛に認証URLが届くので、URLをタップした後にLINEアプリに戻り、「アカウントを引き継ぐ」を選ぶ。

アカウントを引き継ぐと、下記のデータは引き継がれるが、過去のトーク内容は復元されない。トーク内容は別途バックアップと復元の操作を行う必要がある。

■引き継がれるデータ
  • 友だちリスト(グループを含む)
  • [ノート]、[アルバム]に投稿した内容
  • 自分のプロフィール情報
  • ホーム/タイムラインの内容
  • 購入したスタンプ/着せかえ情報
  • 課金アイテムの購入履歴やコイン残高
  • 連動アプリ(LINE ゲーム⋅LINE PLAYなど)の登録に関するデータ



<トーク履歴のバックアップと復元>

最後にトーク内容のバックアップと復元の方法を紹介したい。
  1. バックアップしたいトーク画面上部の「V」マーク(トークメニュー)から「トーク設定」を開く
  2. 「トーク履歴をバックアップ」>「すべてバックアップ」を選択

この操作は、トーク内容をバックアップ・復元したい「友だち」の分、すべて行う。バックアップしたい「友だち」の人数が多いほど面倒な作業となるが、しょうがない。引き継ぎの事前準備の前に行っておくことをオススメしたい。下手をすると忘れてしまう可能性があるからだ。また、「すべてバックアップ」を選んでバックアップ処理を行うと、トーク内でやり取りされた画像も一緒にバックアップできるので、復元を行うと、完全に元の状態に戻すことができる。

▲「友だち」とのトーク画面を開き、右上のメニューを開き、
「トーク設定」→「トーク履歴をバックアップ」を選ぶ。

▲「すべてバックアップ」を選ぶと処理が始まる。終わると右の表示がされる。
メールに送信する必要はないので「いいえ」でいい。

トーク内容のバックアップデータは一人一人個別のファイルとしてスマートフォンの内蔵ストレージ内のフォルダ「LINE_Backup」に生成される。このデータを新しいスマートフォンにコピーして、アカウント引き継ぎが完了したLINEアプリでトーク画面を開き、復元(インポート)すればいいわけだ。

データの移動には何を使ってもいいが、microSDカードが無難だろう。DropboxやGoogleドライブなどのオンラインストレージにアップロードしておき、新機種でダウンロードしてもいいし、パソコンにコピーしておいてもいい。ともかく「LINE_Backup」フォルダを丸ごと保存しておき、新スマートフォンの内蔵ストレージにコピーする。

あとは復元したい「友だち」を選び、「トーク」を新規作成(空っぽでOK)し、トーク画面上部の「V」マーク(トークメニュー)から「トーク履歴をインポート」を選べばいい。この手順をトーク内容を復元したい「友だち」分、すべて行う。


今のところはトーク内容のバックアップと復元までを含めると、LINEのデータの新機種への引越しはそれなりに面倒なので、機種変更前に手順を確認しておきたい。

スマートフォンは「Xperia」シリーズのように人気の機種や海外メーカーの一部製品などはそれなりの額で売却できるので、機種変更時には売却を考える方もいると思うし、通信キャリアの下取りプログラムを利用する方も多いと思うが、LINEだけでなくゲームのセーブデータのバックアップと復元なども結構面倒なので、できれば新機種で全ての環境を整えるまでは旧機種を手元に残しておくことをオススメしたい。

データの引き継ぎが全て完了し、環境を整えてから旧機種の処分を行えばいいだろう。もちろん、データ漏洩防止などのための初期化も、新機種の環境整備が終わってからの方がいい。

【情報元、参考リンク】
LINE公式ブログ/2016年最新版 LINEのアカウントを引き継ぐ方法
Google Play/「LINE」

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件