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【一条真人的Androidライフ】第58回:Android Wearの勝負はファッション性でつく?

最近、年末に向けて各社から様々なAndroid Wear搭載製品が登場してきている。これを読んでいる皆さんなら説明するまでもないことだと思うが、念のためにいうと、Android Wearはスマートグラスやスマートウォッチなどのウェアラブル端末向けのプラットフォームで、本記事では主にスマートウォッチについて話したい。

Android Wear製品の中では瀟洒なルックスを持つZenWatch。バンドはイタリア製だそうだ。

Android Wear搭載製品はLGエレクトロニクス、サムスン電子、ソニーモバイルコミュニケーションズ、ASUSTeK Computer Inc.など多くのメーカーからリリースされており、基本的には共通した機能を持っている。同じプラットフォームなので、アプリに関しても、Android Wear対応アプリとして、すでに多くのストックがある。今後アプリは今よりもリッチになっていくのだろう。

Android WearではAndroidスマートフォンと連携できるので、基本的な機能として、電話や電子メールの着信を通知してくるのは当然として、「Google Now」の情報を必要に応じて自動的に表示してくるので、スケジュールとか天気とかの情報を手早くチェックできて便利だ。

さらに、万歩計的な機能も搭載しているので日々の運動量をチェックできるし、音声コマンドも便利だ。音声コマンドでメールを送信したり、天気をチェックできたりするのだ。

僕もいくつかの機種を借りてきて使ったが、スマートウォッチとしてのベース能力が高くなってきており、比較的、実用的に使えるものに仕上がっていると思う。

Android WearはAndroidスマートフォンと連携できるウェアラブル端末向けのプラットフォームなわけで、その点では各社共通。そんな中で、メーカーはそれぞれ独自の特色をつけようと色々な工夫をしている。

各社は独自のアプリなどで個性を出そうとしているのだが、やはり、一般人が身につけるデバイスとしては、デザイン面が重要なのではないかと思う。

「一般人が身につける」というのは、つまりはスマートウォッチがメジャーなものになるという意味だ。そもそも普及していないデバイスを一般的なユーザーが細かい機能で判別できるわけもない。この部分では18Kモデルなどを投入するアップルは「仕事がわかっている」と思う。

Androidにおいても、まずブレークする可能性があるのはオシャレなデザインのもの、あるいは他と比較してコスパが高いなど、わかりすい特徴があるものになるのではないかと思う。

そんな中で現時点でオシャレなAndroid Wearの最右翼はASUSの「ZenWatch」なのではないかと思うが、価格も3万円オーバーとやや高くなっている。まあ、「Apple Watch」との比較であれば、価格の問題はないだろうけど。

何にしても、Android Wearは注目アイテムで、来年、市場がホットになっていくのは間違いないだろう。

比較的シンプルなデザインのソニーモバイル製「SmartWatch3」。


記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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