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Eye-Fiカードのアイファイ、デジカメで撮った写真もスマホの写真も全自動で一括管理できる容量無制限の「Eyefi クラウドサービス」を提供開始。新製品も発売へ

Wi-Fi(無線LAN)機能を内蔵したSDカード「Eye-Fiカード」シリーズを販売するアイファイジャパンは15日、都内でプレスカンファレンスを開催し、すでに米国で提供中のクラウドサービス「Eyefi クラウド」を日本語対応し、他国に先駆けて日本で同日よりサービス提供開始すると発表した。

Eyefi米国本社CEOのMatt Dimaria氏と新ブランドとロゴ

あわせて同社は従来の「Eye-Fi」ブランドとロゴを変更することも明らかにした。従来は「Eye-Fi」と記されたロゴを使用していたが、新たに「Eyefi」ロゴ及びブランドに変わる。ロゴに描かれる文字は全て小文字での「eyefi」となる。

また、新製品3モデルも同時に発表され、7月18日に発売になる。新モデルの「Eyefi Mobi」は8GB、16GB、32GBと容量別に3モデル用意され、標準価格は8GBモデルが4,980円、16GBモデルが6,980円、32GBモデルが9,980円となる。

新製品3モデル。8GB、16GB、32GBのラインナップ

これらの新製品には、「Eyefi クラウド」を90日間無料で使用できる無料メンバーシップが付与されている。また、既存のEyefi Mobiカードのユーザーも今回新たにリリースされるアプリでユーザー登録することで、90日間の無料メンバーシップがプレゼントされる。

気になるのは2枚のカードを購入した場合や既存カードと新カードを1枚ずつ持っている方の場合などだが、2枚の場合は90日間+90日間で計180日間無料で利用できる。同様に、より多くのカードを購入した場合には無料メンバーシップ期間をさらに増やすことができる。

無料メンバーシップ期間終了後は、年間5,000円で「Eyefi クラウド」を継続利用することができる。

本題となる「Eyefi クラウド」サービスの話に戻ると、このサービスは容量無制限で写真を保存・管理できるクラウドサービスで、Eyefi Mobiカードのユーザーや既存製品のユーザー、スマートフォンユーザーなどが利用できる。新製品や既存製品のユーザーは90日間の無料メンバーシップ期間がプレゼントされるが、それ以降は前述の通り年間5,000円だ。

そして、このサービスは新たに開発されたアプリ「Eyefi Mobi」アプリで利用するようになっている。

デジカメにセットしたEyefi MobiカードとEyefi Mobiアプリが連動し、撮影した写真はEyefi Mobiアプリを通してスマートフォン/タブレットにWi-Fiで転送される。この辺りは従来の製品/サービスと同様だ。

今回の新アプリでは、「Eyefi クラウド」サービスによって、インターネットに接続できる状況下であれば、撮った写真は「Eyefi クラウド」のサーバにアップロードされ、管理される。クラウドにアップロードされる写真はEyefi Mobiカードをセットしたデジカメの写真だけでなく、スマートフォン/タブレットで撮影した写真も同様だ。

すなわち、デジカメ、スマートフォン、タブレットの写真を全て「Eyefi クラウド」で一括管理できることになる。しかも、実はDropboxを使ってPC上の写真を「Eyefi クラウド」にアップロードすることもできるので、写真の統合管理クラウドサービスとして活用することができる。

そして注目の機能は、「Eyefi クラウド」にアップロードされた写真はアップロードの際に複数サイズにリサイズした画像も作成され、「Eyefi クラウド」を利用している全ての端末で同期できることだ。例えばデジカメとAndroidタブレット、iPhoneで使用している場合、AndroidタブレットとiPhoneにもデジカメで撮影した写真データがダウンロードされ、全ての端末で同じ状態をキープできる。ただし、前述したように各端末にダウンロードされる写真のサイズは、端末に合うリサイズ画像なので、デジカメの元画像が思わぬ形でスマートフォンにダウンロードされて、ストレージ容量を圧迫してしまう、というような事態にはならない。

リサイズ画像が自動作成され、各端末にダウンロードし、同期できる

Exif情報編集、タグ、アルバム管理など様々な情報が同期できる

また、写真の画像データとExif情報はクラウド上で分けて保存されるので、Exif情報を各端末で変更した場合でも写真そのものの丸々再アップロードの必要はない。Exif情報変更のたびに大容量のデータ通信は発生しないので、この点もスマートフォンユーザーには安心できる。

他には、デジカメ撮影時のオリジナル画像を友人などと共有する機能などもある。友人との共有用のURLを作成し、そのURLを友人らにメールで送れば、手軽に写真閲覧とダウンロードができる。

前述のDropboxのほか、FlickrやFacebok、Google Driveなど、他社のサービスとの連携も可能だ。

「Eyefi クラウド」で気になるのはやはり年間利用料金が5,000円することだろう。どうしても一瞬高く感じてしまう。しかし、「Eyefi クラウド」は容量無制限なので、写真データ量が多い人にとっては安価になる。例えばGoogle Driveで1TBの容量を利用する場合、月額9.99ドルなので、年間では約120ドルだ。最近のカメラは画素数が大きいこともあり、最高画質で撮影すると1枚当たりのサイズが大きく、意外と簡単にデータ量が膨大になっていく。そういう人にとっては悪くない選択肢だろう。

一方、あまり多くの写真データを保存していない方や複数端末で共通できる環境を作る必要のない方にとっては割高だろう。その場合はローカルのハードディスクへの保存や、仮にクラウドを利用するとしてもGoogle Driveの無料アカウントやDropboxなどのクラウドサービスの無料プランだけで十分だろう。

この辺りの自分の利用状況を考慮して検討したいが、まずは90日間は無料で利用できるので、気軽に試してみればよさそうだ。

下はAmazon.co.jpでの商品リンク。

  

UPDATE
「Eyefi クラウド」のレビューを下記リンク先にて7月29日公開。
→「【レビュー】写真を容量無制限で保管できる「Eyefi クラウド」を使ってみた

【情報元、参考リンク】
Eyefi公式サイト

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