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ソニー、4K動画撮影、ハイレゾ再生、ノイズキャンセリング機能搭載スマートフォン「Xperia Z2」とエントリー向け「Xperia M2」を発表

ソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニーモバイル)は現地時間24日、スペイン・バルセロナで開催中の世界最大級のモバイル展示会「Mobile World Congress 2014」(以下、MWC)においてプレスカンファレンスを開催し、今年導入予定のスマートフォン、タブレット、スマートウェア製品を発表した。

Xperia Z2

スマートフォンの新製品は「Xperia Z2(エクスぺリア ゼットツー)」、「Xperia M2(エクスぺリア エムツー)」、タブレットは「Xperia Z2 Tablet(エクスぺリア ゼットツー タブレット)」、スマートウェア製品は「SmartBand SWR10」だ。

本記事ではスマートフォン製品について紹介し、Xperia Z2 TabletとSmartBand SWR10は別記事でお伝えしたい。Xperia Z2 Tabletについてはこちらの記事。SmartBandはこちらの記事を参照。


Xperia Z2は「Xperia Z」、「Xperia Z1」と続くソニーモバイルのフラッグシップ・モデル「Xperia Z」シリーズの最新モデル。新たな時代のハイエンド向けスマートフォンで、今回も新たな技術・機能が搭載されている。

特に注目すべき新機能を列挙すると次の通りだ。

・4K解像度(3840x2160)による動画撮影機能
・電子式の手ブレ補正機能「SteadyShot」
・ハイレゾリューション・オーディオ(以下、ハイレゾ)音源の再生機能
・デジタルノイズキャンセリング機能
・バーチャルサラウンド技術S-Force フロントサラウンド



各機能を言葉だけでイメージできる方にはXperia Z2の魅力がこの時点で理解できるはずだ。

まず、メインカメラにはXperia Z1に続き、1/2.3型という、スマートフォンとしては大型サイズのCMOSセンサーを採用する。有効画素数約2,070万画素の「Exmor RS for mobile」で、暗い場所での撮影に強い。これはXperia Z1のユーザーならば、夜間撮影などで体験済みだろう。他社のスマートフォンではLEDフラッシュ無しでは撮影できないような暗い場所でも撮影できることが大きな魅力だ。レンズはソニー製のGレンズだ。

Xperia Z2の構造

この高性能のカメラ機能をXperia Z2は引き継いだ上で、機能面での向上が図られている。中でも、フルHDの4倍の解像度を持つ4K画質での動画撮影機能が魅力だ。撮影した4K動画は、MHL3.0ケーブルを使って4K対応液晶テレビブラビア等に映し出せば、美しいイメージそのもので視聴することもできる。

4K動画の撮影に対応

さらに、電子式の手ブレ補正機能SteadyShotを搭載し、ブレを軽減してくれる。撮影した動画の任意の個所をスローモーション再生できるTimeshiftビデオ機能も搭載する。

このように、カメラ周りは明らかに進化している。



カメラの次にディスプレイのスペックを見ていきたい。サイズは約5.2インチとやや大きくなった。約5.2インチのフルHD(1,920×1,080)のトリルミナスディスプレイを採用し、新たにLive Color LEDを搭載し、より鮮やかな映像再現を実現する。ソニー独自の超解像技術「X-Reality for mobile」も搭載する。



そして、ウォークマン機能を重視する方、通勤・通学時に音楽や英語学習などに利用したい方にとって、非常に重宝する機能、「デジタルノイズキャンセリング機能」がついにXperiaに搭載された。

ウォークマン・シリーズではすでに一般的となったデジタルノイズキャンセリング機能は、周囲の騒音をカットしてくれる機能。電車や飛行機などの乗り物に乗っているときに特に重宝する機能で、騒音が少なくなるため、純粋に聴きやすい。しかも、ボリュームを下げても十分に聞こえるため、耳にも優しい。例えば、デジタルノイズキャンセリングがオフの状態ではボリュームが10でなければ十分に音楽を楽しめない環境でも、デジタルノイズキャンセリングをオンにすれば、ボリュームを4程度に下げてもハッキリと聴けるようになる、という具合だ。

ただし、デジタルノイズキャンセリング機能は、対応するヘッドフォン等を使っているときにしか機能しないので注意したい。パッケージには対応イヤフォンが同梱されるため、機能利用のためだけに別途購入する必要はない。また、周囲の騒音をカットするとはいえ、人の話し声などは聞こえるので、周囲の音を全てカットできるわけではない点にも注意したい。



サウンド面では他にも、ステレオスピーカーを搭載し、音の動きや広がり感を表現するソニー独自のバーチャルサラウンド技術S-Force フロントサラウンドへの対応がある。さらに、ハイレゾ音源の再生も可能になったため、ハイレゾ音源再生機としての利用も可能だ。


その他スペックは、OSがAndroid 4.4(KitKat)、プロセッサがQualcomm Snapdragon 801 MSM8974AB クアッドコア 2.3GHz、メモリは3GB RAM、バッテリー容量は3,200mAh、ボディサイズは約146.8×73.3×8.2mm、重さは約158g。ディスプレイサイズが大きくなったにもかかわらず、ボディはXperia Z1と比べて若干の薄型化、軽量化が図られている。IPX5/8相当の防水性能、IPX5相当の防塵性能も備える。


一方のXperia M2は手を出しやすい普及価格帯のスマートフォン。約4.8インチ(960×540ドット)のディスプレイ、Qualcomm Snapdragon400(クアッドコア1.2GHz)、1GB RAM、8GB ROMのメモリを搭載し、カメラは約810万画素のExmor RS for mobile。LTE、NFCなどにも対応する。

Xperia M2

なお、Xperia Z2は3月から各市場に導入予定で、Xperia M2は4月の予定となっている。どちらの機種も現時点では日本での発売は未定とされている。

【情報元、参考リンク】
Xperia Z2製品紹介ページ
Xperia M2製品紹介ページ
ソニーモバイルコミュニケーションズ/プレスリリース

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