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LG、新スマートフォン「G2」を発表。クアッドコア2.26GHz CPU、5.2インチ液晶、光学式手ブレ補正、Hi-Fi対応など。電源と音量キーを背面に搭載

LGエレクトロニクスは米国時間7日、ニューヨークのジャズ・アット・リンカーン・センターでプレスカンファレンスを開き、同社にとって次期フラッグシップモデルとなるハイエンド・スマートフォン「LG G2」を発表した。

LG G2。背面に電源キーとボリュームキーを搭載する

同社は今後のスマートフォンのブランド展開において従来の「Optimus」シリーズを止め、「G」シリーズに変更することをすでに発表済みで、今回お披露目されたG2はブランド戦略変更後の初のフラッグシップ端末になる。

LG G2の発表に際し、LGエレクトロニクス・モバイル・コミュニケーションズ事業本部長、パク・ジョンソク(Park Jong-seok)氏は次のように述べている。

「今日、LGでは常に消費者の声に耳を傾け、消費者から学ぶ姿勢を貫くことでイノベーションを追求しています。LG G2の開発にあたっては、こうした独自の調査研究体制を一段と強化し、創業以来最も画期的で野心的な携帯電話端末を作り上げることができました」

LG G2は基本的に現在構成できうる最大限のハードウェア構成を取っているため、とてもハイスペックだ。そして、機能的な設計を採用している。

このスマートフォンでは電源キーとボリュームキーが背面に配置されている。一般的にこれらのキーは端末の側面、上面に配置されることが多いが、LG G2では、背面の上方にメインカメラのレンズと縦に並べる形で電源とボリュームキーと配置している。この設計を採用したことにより、LG G2の左右側面にはボタンが何もない。左側面にSIMカードスロットはある。

背面にメインカメラ、電源キー、ボリュームキーを搭載。下面にはmicroUSB端子とオーディオ端子。

同社がこのような設計を採った理由は、スマートフォン本体のサイズが大きくなればなるほど側面に配置されたボタンを操作しにくくなるという問題があるからだ。背面に配置すれば、端末を持ったときに人差し指で自然に触れることができるため、操作しやすくなるという。

さらに、ボリュームキーには音量調整以外にも機能が持たせられている。

ボリュームキーを長押しすることでクイックメモ(Quick Memo)やカメラ機能を起動できるようになっている。

そして、LG G2は「ホーム」「戻る」「メニュー」キーが物理キーではなくソフトウェアタッチキーのため、スリープ状態から解除するには通常であれば電源キーを押さなければならない。しかし、もう一つの方法が提供されている。画面を2回タップするだけでスリープ解除できるノックオン(Knock On)機能を搭載している。

ディスプレイはサイズが約5.2インチ、解像度がフルHDのIPS液晶。ボディ側面には前述したようにボタンがなく、そしてベゼル幅もわずか2.65mmしかないので、非常にシンプルな印象を与えるフロント面のデザインとなっている。

側面にはボタン類がなにもない

そして、もう一つ大きな特長がメインカメラにおいて光学式手ブレ補正を搭載していることだ。光学式手ブレ補正を搭載するスマートフォンは他にもあるが、LG G2では、有効画素数が大きい、13メガピクセルのセンサーを搭載している点も強みとなっている。オートフォーカスも9点のマルチポイントAFとなり、ピン抜けしにくいカメラ機能だ。

また、サウンド面への入力もLG G2の魅力の一つ。従来のOptimusシリーズではサウンド面への配慮は特になく、音楽を楽しむことを重視するには他の端末の方が上であったが、今回のLG G2では「Hi-Fi」対応となり、24bit、192kHzでのサウンド再生が可能となっている。

さらに、最近では連続駆動時間を伸ばすため、バッテリーの容量を増やすことと省電力性能を高めることが一つの大きな動きになっているが、LG G2も長時間駆動が可能となっているようだ。まず、バッテリー容量は3,000mAh。ただし、バッテリーは取り外し不可能だ。

そして、LG G2ではグラフィックRAM(GRAM)を採用し、従来よりも電力消費効率が高められている。GRAMは静止画像表示の画面の消費電力を最大26%低減し、端末の連続駆動時間を従来に比べて約10%延長してくれる。

ソフトウェア面では、下記のような機能を搭載している。

・Answer Me(アンサー・ミー)・・・本体を耳に当てると着信音を下げ、自動的に通話状態に入る。
・Plug & Pop(プラグ&ポップ)・・・イヤホンやUSBケーブルの接続を検知すると、使用可能なおすすめのオプション機能や関連機能を表示。
・Text Link(テキストリンク) ・・・テキストメッセージに含まれた内容を選択して、簡単にメモやカレンダーに保存したり、地図やインターネットで検索したりできる。
・Quick Remote(クイックリモート)・・・LG G2から一般的なホームエンタテイメントデバイスを遠隔操作できるだけでなく、従来のリモコンから学習し、自由自在なレイアウトとボタンで複数のデバイスを操作できるようカスタマイズすることが可能。
・Slide Aside(スライド・アサイド)・・・「スリーフィンガー・スワイプ」動作でオープンしたアプリを脇へスライドさせて、マルチタスクが簡単に実行できる。
・Guest Mode(ゲストモード)・・・ゲストが2つ目のアンロックパターンを利用しスマートフォンにアクセスする際、予め選択したアプリケーションのみ画面に表示することで、所有ユーザーのプライバシーを保護する。

このような特徴を備えたLG G2だが、ハードウェアの基本的な仕様は下記の通りだ。

・プロセッサ: 2.26GHz Quad-Core Qualcomm Snapdragon 800 Processor
・ディスプレイ: 5.2インチ フルHD IPS (1080 x 1920 ピクセル / 423 ppi)
・ROM: 32GB / 16GB
・RAM: 2GB LPDDR3 800MHz
・カメラ: 外側 13.0MP 光学式手振れ補正(OIS)搭載 / 内側 2.1MP
・バッテリー: 3,000mAh
・OS: Android Jelly Bean 4.2.2
・サイズ(高さ×幅×厚さ): 138.5 × 70.9 × 8.9mm
・色: 黒 / 白


LG G2は今後8週間のうちに韓国を皮切りに北米、欧州およびその他の主要市場で順次発売され、世界130社以上で展開される予定。

【情報元、参考リンク】
LG G2

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