【取材レポート】デジカメはスマートフォンを求めるのか? (カメラと写真映像の総合展示会「CP+2013」)

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「CP+(シーピープラス)」はカメラと写真映像の総合展示会で、正式名称は「CAMERA & PHOTO IMAGING SHOW 2013」だ。例年、神奈川県のパシフィコ横浜で行われるため、東京からだとちょっと遠いのだが、デジカメの様々なレボリューションが気になるので、今年もこのCP+に行ってきた。今年は1月31日から2月3日に開催されている。

パナソニックの「LUMIX」を持ったコンパニオンの方。

スマートフォンを使っている読者の皆さんであれば、撮影した画像をFacebookやTwitterなどのSNSに転送したり、メールに添付したりということは日常的に行なっていることだろう。しかし、スマートフォンのカメラ機能には限界がある。光学ズームではないため画角が限られているのも不自由だし、映像自体も絶対的にはデジカメのほうが美しい。

最近、徐々に増えつつある無線LAN機能搭載のデジカメであれば、撮影した画像をスマートフォンにWi-Fi(無線LAN)を使ってワイヤレスで転送して、そのままSNSにアップロードしたり、メールで送ったりすることもできる。そんなこともあり、スマートフォン・ユーザーにとってもWi-Fi搭載のデジカメは要注目だろう。


■気になったブース①:アプリで進化するNEX-5R、NEX-6

今回の展示ブースで最も気になったのはソニーだ。デジタル一眼だけでなく、コンデジのサイバーショットも展示されていたが、プレミアムモデルのみでローエンドモデルを排除していたのがソニー的だ。また、篠田麻里子似の撮影モデルが超僕好みだ。

ソニーブースにおける撮影モデルの方。目をつぶった瞬間しか撮れず……。

さて、ミラーレス一眼の「NEX」シリーズの中で「NEX-5R」と「NEX-6」はWi-Fi機能を搭載している。撮影した画像をスマートデバイスに転送できるし、アプリをダウンロードして機能を追加できるのも面白い。

ソニー「NEX-5R」。

好きな機能を追加できる「PlayMemories Camera Apps」。


■気になったブース②:ニコンのAndroidデジカメ

ニコンのコンデジにはAndroidを搭載したモデル「COOLPIX S800c」があり、今回展示されていた。しかし、S800cの搭載OSはAndroid 2.3であり、その時点でちょっと冷めてしまう。とはいえ、動作は軽快で悪くない。ボディはコンパクトなので、正面から見ても普通のコンデジと見分けがつかない感じだ。Android搭載なので撮影した画像をS800c自身でネットワーク転送できるのはいいが、やはり一般ユーザーには使いにくい面もありそうだ。

ニコン「COOLPIX S800c」。

ニコン「COOLPIX S800c」。


■各社各様のWi-Fiへの取り組み


富士フイルムのWi-Fi搭載デジカメはスマートデバイスとのリンクが手軽にできるようになっているのがアドバンテージだ。また、スマートフォンからフォトブックを作ることもできる。これはメーカーキャラというところだろうか。

富士フイルムのスマートデバイス側のアプリ。

スマートフォンからフォトブックの作成ができる。


ユニークなアプローチをしているのがオリンパスだ。オリンパスの「OI.Share(Olympus Image Share)」はWi-Fi機能を搭載したSDHCカード「FlashAir」(東芝製)を使って、画像をスマートフォンに転送できる機能だ。転送後、SNSにアップロードすることができるが、その前にフィルタ効果をかけることもできるのが特徴だ。また、パーティなどで複数のデバイスに同時に送信するためにワンタイム・パスワード(要は使い捨てのパスワード)を使った送信もできる。参加者皆に写真を転送する際などに便利だろう。

東芝のFlashAirカード。

オリンパスの「OI.Share」。SNSにアップロードする前に様々なエフェクトをかけることができる。

オリンパスのワンタイム接続。複数人に同時転送するときはワンタイム接続で。


ニコンは最新のデジタル一眼向けにWi-Fi通信モジュール「ワイヤレスモバイルアダプタ」をリリースしており、そのモジュールをセットすることで、専用アプリ「ワイヤレスモバイルアダプタユーティリティ」をインストールしたスマートデバイスに画像を転送できる。さらにリモートでシャッターも切れるのが便利なところだ。

ニコンのWi-Fi通信モジュール。

ニコンのスマートデバイス向けアプリ。


また、キヤノンの「IXY 610F」、「IXY 110F」などのコンデジもWi-Fi機能を搭載しているが、自社のクラウドサーバー「CANON iMAGE GATEWAY」を活かした機能が一味違っている。アプリをインストールしたスマートデバイスに画像を転送できたり、SNSに送れるところは普通と変わらないが、クラウド経由でパソコンに画像を転送することもできる。また、自社の対応プリンタにワイヤレスプリントすることもできる。

カラーリングが派手なキヤノンの「IXY 110F」。



カシオブースでは綱渡りのようなエクストリーム・スポーツのデモが。


■Wi-Fi機能は標準搭載されるか?

Wi-Fi機能を搭載することに動きを見せていないメーカーもあるわけだが、Wi-Fi機能を搭載しなくともWi-Fi搭載SDカードの「Eye-Fi」カードなどを使えばWi-Fiで転送できるのはご存知のとおり。しかし、実際に使ってみると、転送のタイミングが自由にならなかったりすることがあったりするので、やはりカメラ自体がWi-Fiに対応してくれるのはありがたい。CP+ 2013を見ていると、これからもっとWi-Fi機能を搭載したデジカメが増えていきそうな予感がする。

(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
CP+ 2013公式サイト
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