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【CES取材レポート】 帰ってきたハイパワーXperia 「Xperia Z」の実機をチェック!

米ラスベガスでコンシューマ・エレクトロニクス・ショー「2013 International CES」(以下、CES)の本イベント開催前に現地で実施されたソニーのプレスカンファレンスにおいて発表された「Xperia」シリーズの新機種。最近ではXperiaはポテンシャル的にはあまりアグレッシブではなく、少々、パワーユーザーをがっかりさせてきたが、今回のXperiaはそんな人々の期待にも応えるスーパーマシンになっている。その名も「Xperia Z」だ。

Xperia Zの実機

CESの会場で展示されたXperia Zの実機をチェックしてみた。


■大きくなったディスプレイ・ボディ

しばらくXperiaシリーズは比較的コンパクトなサイズを保っていたのに対して、今回は大型化した。ディスプレイサイズは約5インチに拡大され、その解像度はフルHD(1920×1080)だ。これはauの「HTC J butterfly」と同じスペックの最強レベルのものだが、表示傾向が異なる。HTC J butterflyよりも発色とコントラストが優っているように僕の目には見えた。1レベル(以上?)表示クオリティが高いように感じる。

これはソニー得意の「Reality Display」技術と「モバイルブラビアエンジン2」のおかげなのかもしれない。

Xperia Zの背面はフラット。写真の端末のカラーはホワイト。

また、ボディは背面がフラットなガラスになっている。このあたりは変なたとえだが、“デカくなったiPhone”という感じだ。カラーバリエーションには紫もあるのが斬新だ。ちょっとセクシーであり、僕が買うなら絶対にこれだろう。

セクシーな紫カラーのXperia Z。

大柄なボディなので、持った感じの印象が今までのXperiaシリーズとは異なるのだが、厚さはわずか約7.9mmと薄いので、平均的な日本人男性であれば、持ちにくいということはないだろう。比較するとHTC J butterflyのほうが持ちやすいとも思うが、これはHTC J butterflyのサイドが曲面の採用で細くなっているせいもあるだろう。Xperia Zのボディはフラットなのだ。

Xperia Zを横から見たところ。フラットなボディであることがわかる。

そして、Xperia Zは他の高性能端末とも異なる独特な重量バランスを持っている。特にボディの角を持つと、重量バランスが全面にわたって平均化されているような印象を受ける。これはガラスボディのせいなのかもしれない。

そして、国際版モデルでも防水、防塵仕様となっている。海外でも防水・防塵というのは便利で受けそうだ。


■CPUは?

QualcommのAPQ8064+MDM9215M クアッドコアCPU(1.5GHz)を採用し、最先端のハイパワーを得ている。このCPUパワーで、フルHD液晶でもスムーズな操作ができる。


■連写も強化されたカメラ機能

モバイルデバイスのために新開発したというソニーの積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS for mobile」を採用し、有効画素数は約1,310万画素。処理性能はかなり高速であり、なんとビデオ撮影においても「HDR」(High Dynamic Range)撮影が可能だ。さらに今回は連写(バーストモード)機能も搭載し、軽快な連続撮影ができる。

その連写速度などのスペックは不明だが、画像の保存方法が他の端末よりも優れている。普通のAndroid端末であれば、連写された画像が連続して表示されるだけなので、管理が面倒だが、Xperia Zでは連写画像は1回ごとに1つのフォルダにまとめられるので、管理が簡単だ(ちなみにHTC J butterflyの場合は連写画像はギャラリーにおいて1回ごとに1つにまとめて表示される)。

連写(burst)モードが用意されている。※写真のピントが合っていなくて申し訳ありません。

連写画像は別フォルダになる。

1つの連写は同じフォルダに保存される。

画像はブラビアへの「Throw」も可能。


■NFCでの機器連携が強力

Xperia Zには近距離無線通信機能である「NFC」がサポートされ、対応機器との連携ができる。例えばソニーのNFC対応スピーカやヘッドフォンと「N」マークの部分を合わせるだけでペアリングされて、手軽に使うことができるのが便利。Xperia Zの画面をソニー液晶テレビ「ブラビア」にも表示できる「ワンタッチミラーリング」や、画像などのデータをバックアップできる「ワンタッチバックアップ」にも対応した。

NFC対応ヘッドフォンと簡単にペアリングできる。


■帰ってきたハイパワーXperia

最近、完成度は高いもののパワー的に見劣りして、目立たない存在になってきていたXperiaだが、Xperia Zはそのスーパースペックで一躍ハイパワー戦線に復帰した感じだ。さらに、NFC連携などソニー的な独自の使いやすさも向上し、ボディのデザインもクールだ。初代Xperiaユーザーなら、きっとこの端末を見れば欲しくなることだろう。僕も含めてね。

(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
GAPSIS/ソニー、5インチフルHD液晶搭載ハイエンドスマートフォン「Xperia Z」や「Xperia ZL」、アクセサリーSBH20、DR-BTN200Mを発表
Xperia Z製品紹介ページ
Xperia ZL製品紹介ページ
SBH20製品紹介ページ
DR-BTN200M製品紹介ページ

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