【CES取材レポート】驚きの「インテル入ってる?」なAndroid端末が2013年は続々登場へ

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■Intelのスマートフォン向けCPU

最近のスマートフォンのCPUと言えばQualcomm(クアルコム)のチップが主流であり、パソコン向けとしてはメジャーでも消費電力の高いIntel(インテル)のチップが搭載されることはまずなかった。しかし、実は同社もスマートフォン市場への取り組みをしており、今回の「2013 International CES」では開発コード「Lexington(レキシントン)」の名で開発されてきたチップが発表され、「Intel inside」なAndroid端末も展示されている。

インテルのブース

インテルのブースにスマートフォンが? という感じだが背面には「Intel inside」の文字がある。

これらのAndroid端末が搭載するCPUは同社のCPUのなかでも消費電力が低いことを売り物にする「Atom」シリーズ。先日、「ThinkPad Tablet 2」にも最新のAtomが搭載され、公称駆動時間が極めて長かったため、そろそろスマートフォンにも本格的に参入してくるのでは? とも思っていたが、それが現実のものとなりそうだ。

スマートフォンをターゲットとしたAtomは今回発表されたLexingtonと開発コード「Medfield」のように2つのラインナップがある。LexingtonではZ2420が発表され、これはボリュームゾーン向けとなる。MedfieldのZ2460、Z2480はハイパフォーマンス向けだ。Z2480はモトローラ「RAZR M」の兄弟モデル「Droid RAZR i」に搭載され、そのパフォーマンスはクアルコムCPUを搭載したオリジナルモデルを凌いでいる。また、駆動時間も最大18%程度優れているようで、消費電力も低そうだ。

一方のZ2420は最高1.2GHz駆動のCPUで、インテル得意のハイパースレッディング機能も搭載し、グラフィックやビデオ処理が高速で、軽いゲームならOK程度のパフォーマンスは持っているという、ボリュームゾーン向けの端末用だというが、中堅どころとしては十分な性能だろう。

Z2420の紹介。Androidでも使えるCPUになっている。

スマートフォンとして主な機能をサポートする。

同社はモバイル向けAtomのロードマップも発表した。下図をご覧のようにパフォーマンスを重視したスマートフォン用はMedfieldから始まり、「Clover Trail+」、さらに22nmプロセスの新世代品へと続く。そしてボリュームゾーン向けにはLexingtonから22nmプロセスの新世代品へと続く予定だ。

Lexington搭載スマートフォンが市場に登場するのが今年の第1四半期(1月から3月)で、22nmプロセス品が市場投入されるのは今年の末までの予定とされている。

スマートフォン向けAtomのロードマップ

Medfieldを搭載したMotorola Droid RAZR i。

RAZR iはRAZR Mはもちろん、iPhone 5も凌ぐパフォーマンスを持つという。

RAZR iとRAZR Mの駆動時間の比較。

ゲームも普通に動く。これはテレビに映像を出力しているデモ。


■ターゲットマーケットは?

Motorola以外にもLenovo、ZTE、Acer、LAVA(インド)、Safalicom(ケニア)など多くのメーカーがAtom採用で名を連ねている。インドなどのメーカーからもリリースされることからもわかるように、とりあえずメインターゲットは、中国、インド、南アジア、アフリカ、ラテンアメリカなどとなるようだ。

Atom搭載端末。

Z2420搭載スマートフォン。デザインもグッド。

まずはアジア、アフリカ、南米などをターゲットとするインテル。


■インテルはスマートフォンでもパワープレイヤーになるか?

さすがに最初からトップレベルのバトルは苦しいので、コストパフォーマンスと生産力を武器に莫大な潜在マーケットである、主に発展途上国マーケットを抑えるのは正しい戦略だろう。今でも生産が追いつかないクアルコムでは先進国を抑えるので手一杯で、そこまでタマが回らない。何しろ昨年は日本メーカーもチップが入手できなくて製品供給がスムーズではなかったのだから。

その圧倒的な生産力はインテルの大きな武器だ。ミドル以下のマーケットではすぐに重要なプレイヤーになってしまうことだろう。

(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
Intel
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