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【取材レポート】 INFOBAR A02発表会レポート。クラウドとリアルの境目をなくす最新スマートフォン

KDDIは24日、都内で「INFOBAR 発表会」を開催し、au向けAndroid(アンドロイド)スマートフォン「INFOBAR A02」(HTC製)を発表した。発売は2月中旬以降となる。

INFOBAR A02

KDDI 田中社長。
「info.bar」携帯電話はもはや電話ではなく情報の棒と呼ぶのが相応しい

まずはKDDIの代表取締役社長の田中孝司氏が登壇した。田中氏は様々なコンセプトのモデルをラインアップすることで「えらべる自由」は実現できたが、「私の欲しい」ものがラインナップされているのか? という所に立ち戻り、今回、「選べる自由の新しい選択肢」を実現する“NEW INFOBAR”を発表したと述べた。

「INFOBAR」では、情報との向き合い方をデザインするということで、アドレス帳や音楽、SNSの写真などを端末やクラウドの深いところから引き出すのではなく、画面にインフォメーションさせることで、もっとクラウドとリアルが繋がるような新鮮な感覚・新たな発見や驚きを感じられるモデルを目指しているという。

砂原氏、深澤氏、中村氏によるゲストトークセッション。
INFOBAR A02の開発を羊羹に例える。

KDDIのプロダクト企画本部 砂原哲氏、プロダクトデザイナーの深澤直人氏、インターフェースデザイナーの中村勇吾氏を交えてのトークセッションでは、プロダクトデザインとインターフェースデザインをより密にして開発したというINFOBARを羊羹に例えられた。深澤氏は、工業デザインは通常中身があって外側をデザインするイメージが強かったが、それはもともと求めている物ではなく一体であるということから、中身の感触や味までデザインしようと中村氏とパートナーを組んで開発に取り組んでいる。

今回は外見ではなく、中身をデザインしたという点から羊羹に例えられていた。

展示会場ではINFOBAR A02の試作機を触ることができたので、レポートしたいと思う。なお、INFOBAR A02は、「HTC J」ブランドでauと関係が深いHTC製となる。

ナビゲーションキーは画面内に表示される。

背面は至ってシンプル。
ボディーカラーは、INFOBARらしいネーミングのNISHIKIGOIそしてICE GRAY、AOAOの3色。

左側面にはボリュームボタン、リストビューや通話に使用できるファンクションボタン。

右側面には充電用の接点がある。

上面にはイヤフォン端子、電源ボタン。


下面にはmicroUSB端子がある。


INFOBAR A02のボディーサイズは、約138(高さ)×70(幅)×9.7(厚さ)mm、重さ約147gだ。幅が広く感じられるが、側面の丸みの飛び出した部分を含んでいるため、幅のわりには持ちやすく手にフィットするデザインとなっていた。

左上には着信ランプにもなるLEDがある。


NISHIKIGOIを開いたところ。microSIM、microSDはバッテリーを抜いてから抜き差しする。


基本的なスペックは、ネットワークが「au 4G LTE」対応、プロセッサがQualcomm MDM9615 APQ8064 1.5GHz クアッドコア、OSがAndroid 4.1(開発コード「Jelly Bean」)、ROM 16GB/RAM 1GB、外部ストレージがmicroSDHC 32GBまで対応、ディスプレイが約4.7インチのHD液晶(720×1280ドット)など。約800万画素F2.0レンズ搭載のメインカメラ、約210万画素超広角のフロントカメラ、2,100mAhの大容量バッテリー、IPX5/7相当の防水性能、IP5X相当の防塵性能、おサイフケータイ(FeliCa)、NFC、ワンセグ、赤外線通信対応なども備える。

展示会場にはアクセサリーも展示されていた。

側面ボタンとディスプレイの表示と合わせたライン入りのカバー。

装着したボディーカラーによって見え方が変わるカバー。

花束のパターンを施したカバー。

デザインの個性が弱くなったようにも思うが果たして!?


INFOBARと言うと、タイルキーやNISHIKIGOIの様なカラーリングをイメージしてしまい、今回のINFOBAR A02はやや物足りない端末デザインと感じてしまうが、INFOBARのコンセプトである情報の棒(BAR)に立ち返り、クラウド時代だからこそ必要となるINFOBARの形と捉えると、中身の作り込みは面白いと感じられる。

ただ、コンセプトを理解するには使い込むしかないような気もするため、一般的にはアイコンが面白い動きをするスマートフォンという捉え方しかされないのではないだろうかと思ったが、深澤氏の「『INFOBARという記号』で手にして、「わぁ」となってから段階的に溶け込んでいくというプロダクトデザインをしている」という言葉を思い出し、パッとみだけの薄いコンセプトの端末じゃないので、そこまで危惧することもないのであろう。

(記事:mi2_303

【情報元、参考リンク】
KDDI/INFOBAR A02製品紹介ページ

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