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MMD研究所、iPhone 5によるLTEの全国規模での通信速度比較調査を実施。auが優勢。今後のLTE対応端末購入の際の参考にも

調査結果
9月21日にKDDIとソフトバンクモバイルは米Apple製スマートフォン「iPhone 5」の発売にあわせてLTE方式の高速通信サービスを提供開始した。NTTドコモ(以下、ドコモ)は2社に先行し、2010年12月に同方式のサービスを「Xi(クロッシィ)」の名で提供開始しており、すでにサービスインから1年半以上が経過し、通信可能エリアや速度の実態はある程度データが揃っている。

しかし、KDDIの「4G LTE」とソフトバンクモバイルの「SoftBank 4G LTE」については、サービスインから間もないこともあり、現時点での比較データは少ない。

MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)は5日、全国主要都市(9都市・39地域)において「iPhone 5のキャリア・地域別通信速度比較調査」を実施したと発表した。これまで全国規模での通信速度調査例が少ないため、MMD研究所は今回の全国規模での調査を行ったとしている。

調査の結果、iPhone 5によるLTE通信では、全国的にau版のiPhone 5が優勢となった。そして、LTEのエリアの広がりとしては、調査スポット39カ所中、auが36カ所、ソフトバンクモバイルが25カ所となっている。

実際の通信速度はau版のiPhone 5のダウンロード平均が13.44Mbpsなのに対して、ソフトバンクモバイル版は平均9.56Mbpsとなり、au版が上回った。この勝敗の決め手になったのは、LTEの補足状況と通信安定度ということで、調査スポット39カ所中、au版iPhone 5では36カ所でLTEにつながったものの、ソフトバンクモバイル版では25カ所に留まっている。

LTEが繋がる調査スポットに限定した場合でも、au版の平均ダウンロードが14.16Mbpsなのに対して、ソフトバンクモバイル版は12.11Mbpsで、au版の方がやや速い結果だ。

この調査では、通信速度はアプリ「RBB TODAY SPEED TEST」を使って計測されている。11時から19時の時間帯に同条件下で各3回計測し、平均値を記録している。

また、調査スポットは下記の通りだ。

《東京》
東京駅 丸の内中央口 / 渋谷駅 ハチ公前 / 渋谷駅 半蔵門線ホーム / 新宿駅 西口ビックカメラ前 / 池袋駅東口

《札幌》
JR札幌駅南口 JRタワー前 / 札幌市時計台前 / さっぽろテレビ塔前 / 札幌地下鉄南北線 大通駅中央改札 / すすきの駅ススキノラフィラ前

《仙台》
JR仙台駅 在来線中央改札 / JR仙台駅 新幹線中央口 / JR仙台駅東口 BIVI前 / JR仙台駅東口 ヨドバシカメラ前 / 仙台地下鉄南北線 仙台駅ホーム

《金沢》
JR金沢駅構内(百番街) / JR金沢駅 金沢フォーラス前 / KOHRINBO109前

《名古屋》
JR名古屋駅 太閤通口 / JR名古屋駅 桜通口 / 地下鉄東山線 名古屋駅ホーム / 栄駅 セントラルパーク / 地下鉄東山線 栄駅ホーム

《大阪》
JR新大阪駅 駅前タクシー乗場 / JR大阪駅前南口 / 地下鉄御堂筋線 梅田駅ホーム / アップルストア心斎橋前 / 南海なんば駅 高島屋前

《高松》
高松空港入口 / 瓦町駅 / JR高松駅 マリタイムプラザ高松前

《広島》
JR広島駅 新幹線口 / ホテルグランヴィア広島前 / そごう新館前広場

《福岡》
JR博多駅 改札 / JR博多駅 博多口バスターミナル前 / キャナルシティ博多 / 天神コア前 / 福岡Yahoo!JAPANドーム前

【情報元、参考リンク】
MMD研究所/iPhone5のスピードテスト、全国的にau版iPhone5が優勢

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