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「どこでもつながるソフトバンク」へ。プラチナバンドのサービスがいよいよ7月25日より提供開始。対応端末は既存10機種と今夏新機種

ソフトバンクモバイル(以下、ソフトバンク)はプラチナバンド900MHz帯の周波数の電波を使ったサービスを25日より順次提供開始する。700MHzから900MHzの周波数帯域は、電波が遠くまで届きやすく、また建物などの障害物もある程度迂回することができるため、携帯電話で利用する周波数帯域としては最適とされ、高い価値を持つことから“プラチナバンド”と呼ばれている。


これまでソフトバンクの携帯電話は“繋がりにくい”との声が多かった。

一方、800MHz帯の周波数も持つNTTドコモとKDDI(au)のサービスは一般にソフトバンクよりも繋がりやすいとの評が多い。電波環境改善に向け、プラチナバンドを熱望してきたソフトバンクだが、ようやく900MHz帯の周波数を獲得し、準備を進めてきた。

そして7月25日よりサービスの提供が順次始まる。

ソフトバンクがこれまで提供してきた2.1GHz帯と比較し、900MHz帯では単純により遠くまで電波が届くほか、前述したように障害物を回り込むこともできるので、カバーエリアが大きく広がる。屋内、地下、山間部など様々な場所で電波環境が改善されることが期待される。



同社の扱う周波数帯は今回新たに加わった900MHz帯のほか、ULTRA SPEEDで利用する1.5GHz帯、SoftBank 3Gと3Gハイスピードで利用する2.1GHz帯、SoftBank 4Gで利用する2.5GHz帯がある。900MHz帯はSoftBank 3Gと3Gハイスピードで活用することになり、対応端末では2GHz帯と900MHz帯、2つの周波数帯を自動的に切り替えながら利用できるようになる。

このことで、2GHz帯ではカバーしきれていなかったエリアでの通信も可能になる。

プラチナバンド900MHz帯を利用できるのは対応端末だけとなるため、非対応端末のユーザーの方には直接的なメリットはない。しかし、対応端末のユーザーの通信が2GHz帯と900MHz帯に分散されることによって、2GHz帯の混雑緩和は期待されるため、間接的なメリットはある。

発売済みの端末でプラチナバンドに対応しているのは、「iPhone 4」「iPhone 4S」「iPad 2」「新しいiPad」(2012年モデル)、「PANTONE 4 105SH」「001HT」「X06HTII」「X06HT」「X05HT」「X04HT」だ。

そして今夏の新商品は全機種がプラチナバンドに対応する。

ソフトバンクの電波環境が期待通り改善していくのか注目だろう。なお、サービス開始当初は数百程度の基地局から順次対応していく予定とされる。その後、拡大を進め、年度末までには1万6千程度の基地局へ対応する見込み。

プラチナバンドの対象エリアは25日のサービス提供日より同社ウェブサイト上で確認できるようになる予定だ。

また、プラチナバンドの利用にあたっては設定や申込みなどは必要なく、対応端末であれば自動的に900MHz帯も使われるようになる。



【情報元、参考リンク】
ソフトバンクモバイル/プラチナバンドについて

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