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ドコモとNEC、パナソニック、富士通がGSM/W-CDMA/HSPA+/LTEの4通信方式に対応するモデム技術を共同開発

NTTドコモ、日本電気(NEC)、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、富士通の4社は24日、4つの通信方式に対応するモデム技術の開発を共同で行ったと発表した。

LSIエンジニアリングサンプル(報道発表資料より)

4つの通信方式はGSM、W-CDMA、HSPA+、LTEで、これら全ての方式に対応するモデム技術の開発において、通信制御に関する機能を司るLSIのエンジニアリングサンプルの性能評価を経て、主要ネットワークベンダとの接続に必要な全試験工程の実施を完了したということだ。

1つのLSIで4つの通信方式に対応することで、従来は端末内に2つ搭載する必要があったLSIを1つに集約でき、端末内の限りあるスペースを有効活用することができる。とてもコンパクトに実装できることに加え、通信時や待受時の消費電力も従来比で最大20%低減することができるという。

昨今のスマートフォンにおいては連続使用時間をいかに伸ばすか、という点も重要な要素の一つであり、各コンポーネント・各機能で少しでも消費電力を抑える必要がある。その意味でも最大20%の消費電力削減は大きい。

さらに、搭載するLSIの点数が減ることは低コスト化にも繋がる。

しかも、今回開発された技術では、通信方式は全て3GPPによる標準規格に準拠するとともに、LTEではNTTドコモが採用するFDD方式(イー・アクセスも同方式を採用)、中国等での採用が予定されているTDD方式の両方に対応している。これにより、同じ技術を国内のみならず海外のモバイル端末にも利用することができる。

今後、このLSIは4社を含む合弁会社を通じて国内外へ販売展開される見込みで、さらに将来的にはLTE-Advancedへの対応を含めた拡張開発を行う方針を示している。

【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/プレスリリース

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