ドコモのspモードの不具合は概ね解消。影響を受けた可能性のあるユーザーは約10万。念のため端末のオフ/オンを呼びかけ

GAPSIS編集部 2011年12月21日

NTTドコモは21日、前日に発生したspモードの通信障害及びそれに伴って生じたspモードメールのアドレス誤設定問題に関する続報を発表した。spモードのメールアドレスが誤って設定/表示される問題は概ね解消されたとみられる。また、完全な解消に向けた作業も進められており、まもなく完了する見込み。22日午前中を目途に完全復旧される予定で、一時停止されていたspモードの各種サービスも再開される見通しだ。

ただし、NTTドコモは念のためにスマートフォンの電源のオフ/オンの作業をすることをユーザーに呼びかけている。メールアドレスが誤って設定される問題は端末の電源を一旦切り、再び入れることで解消される、とされている。

今回の問題の影響を受けた可能性のあるユーザーは約10万件で、そのうち21日午前7時30分までに問題の申告があった件数は108件。しかし、問題が発生していても気づいていなかった方もいるはずなので、多くのユーザーが影響を受けた可能性がある。

spモードメールアドレスはspモードの各種サービスで利用されており、今回の問題によって個人情報の流出や不正使用などの二次被害が生じた可能性も考えられ、NTTドコモは問題を広く調査する。万一、何らかの影響や問題が生じたユーザーがいた場合、特定ができ次第、個別に対応するということだ。

大元の問題は20日午後0時22分に関西地区で発生したspモードの通信障害にある。障害の影響によりspモードサーバで輻輳が生じ、NTTドコモは通信規制を実施。輻輳を解消するための規制によって午後2時45分まで全国でspモードに繋がりにくい状況が発生。通信障害と輻輳は解消されたものの、ユーザーからの申告によって、メールアドレスが別のspモード契約者のアドレスに置き換わる事象が発生していたことが判明。

これは輻輳に起因して起きた問題で、spモードサーバにおける電話番号とIPアドレスの関連付けに不整合が生じたことが理由。

メールアドレスが誤って設定されているかどうかは、spモードメールアプリを起動し、「メール設定」→「その他」→「マイアドレス」欄から確認できる。万一誤設定されている場合は、スマートフォンの電源を一旦オフにしてから改めてオンにすることで解消されると案内されていた。

また、基本的にspモードサーバには自動補正機能が備わっており、それによって20日午後6時頃には概ね問題は解消されたという。ただし、現在もNTTドコモは念のためにスマートフォンの再起動（電源のオフ/オン）を一度行うことをユーザーに呼びかけている。

NTTドコモは問題の再発防止として、ユーザー管理サーバのチューニングによる処理能力増強と、スマートフォンへのIPアドレス払い出しプロトコルの改善に取り組むとしている。

なお、一時停止中の下記サービスは22日午前中を目途に再開される予定。