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スマートフォンやタブレットで楽しめるクルマ向け音楽配信サービス「ミュージック・シェフ」と専用端末「レリビィ」のデモを紹介

すでにサービスインから4週間ほどが経過しているため、紹介する時期が遅くなってしまったが、自動車向け音楽配信サービス「music-Chef(ミュージック・シェフ)」とその専用端末「レリビィ」のデモを紹介したい。


music-Chefは、トヨタグループの商社、豊田通商と豊通エレクトロニクスおよびイーライセンスにより10月1日に設立された「株式会社ETスクウェア」が提供するサービスで、ネットワークを介して音楽のストリーミング再生を楽しむことができる。ドライバーに、心地よい音楽空間を手軽に作り出してくれる。

利用には専用端末であるAndroidタブレット「レリビィ」か、一般のAndroidスマートフォンが必要。

サービスの提供及びレリビィの販売は10月19日に始まっているので、すでに利用している方もいるはずだ。しかし、クルマ向けの音楽配信サービスは業界初の試みであり、まだご存知ない方も多いと思う。時期は遅くなったが、今でも十分紹介する価値があると思うので、ここでmusic-Chefとレリビィを紹介したい。ただし、取材は10月に行ったものであり、現在の仕様とは異なる部分があるかもしれないので、その点はご了承願いたい。

まずはデモ機を収めた動画から。



≪music-Chef(ミュージック・シェフ)≫

音楽のナビゲーターである“シェフ”が、ドライブ時の季節や場所、走行状況などの情報にあわせてユーザーにぴったりの楽曲をレコメンドしてくれる音楽配信サービスだ。“音楽配信サービス”と聞くと、莫大な楽曲データの中からユーザーが好みの楽曲を探して購入する、などの形を想像しがちだが、music-Chefはユーザーと楽曲データの間に“シェフ”が介在するなど、一風変わったサービスだ。

ユーザーはシェフを選ぶだけで、好みやその時のシーンに合わせたオススメ楽曲を楽しむことができる。

どんな楽曲が選曲されるのかはシェフ次第なので、新しい曲との出会いも楽しめる。ヘビーな音楽ファンであっても全ての楽曲を知ることは不可能であり、新しい出会いを期待できるはずだ。さらに、シェフの選曲は、50万曲以上の楽曲から行われる。音楽を扱うサービスでは、一般的に権利関係の問題が大きく立ちはだかり、楽曲を集めることに苦労すると言われるが、music-Chefでは主要レーベルの協力を得、莫大な数のラインナップを整えることに成功している。

楽曲をレコメンドしてくれるシェフには芸能人やアーティストが名を連ねる。m-floのVERBAL、MINMI、デーブ・スペクター、小林克也、はるな愛、道端アンジェリカ、Char、アン・ルイス、深澤里奈、小池可奈らだ。

当然、今後もシェフは追加登録される予定で、加えてラジオ局の協力によるコラボレーション企画などもある。

ニッポン放送の「オールナイトニッポン」や文化放送の「走れ!歌謡曲」などとのコラボレーションによるレコメンドを楽しむことも可能だ。

しかし、「楽曲の選曲が全てシェフ任せなのであれば、自分のお気に入りの曲は楽しめないの?」という疑問や不満もあると思う。その点は「Favorite機能」が補う。いわゆる「お気に入り機能」で、気に入った楽曲があれば「Favorite」ボタンを押していけば、music-Chefがユーザーの好みを学習してくれる。それによってレコメンドの調整ができる。

また、シェフではなくジャンル別に楽曲を楽しむことも可能だ。今日はラブソングを聴きたい、というのであれば「ラブソング」を選べばいい。







≪Chef Station≫

music-ChefはAndroid端末で楽しめるサービスだが、実行形態としては「Chef Station」というプラットフォーム・アプリ内での機能になる。楽しむためにはChef Stationというアプリを起動し、その中のメニューからmusic-Chefを立ち上げる。Chef Stationにはアプリ内マーケットが用意され、music-Chef以外の機能を追加することもできる。

カーナビ、ニュース配信等、クルマの中で便利に楽しめるサービスや機能が新しく登場する予定で、デモの段階ではカーナビアプリ「いつもNAVI」がプリインストールされていた。





≪レリビィ≫

この端末はmusic-Chefを楽しむために用意された専用端末。しかし、専用端末といっても中身は一般のAndroidタブレットと変わらない。ベースにはCamangi Japan(カマンジ・ジャパン)製「Mangrove 7」を採用。Mangrove 7にChef Stationがプリインストールされたもの、と捉えればいい。加えて、本体をダッシュボードに設置するための専用のホルダースタンドが用意されている。

ホルダースタンドとダッシュボード間の固定は強力な吸盤で行う。走行中の車の揺れや振動にも十分耐えられる。そして、ホルダースタンドとレリビィ間の固定ははめ込み式だ。レリビィの上辺、下辺、下の角を合わせてはめ込む形で、こちらも十分にシッカリと固定される。ホルダーのネック部分は可動するので、傾きや向きを変えることもできる。

中身がMangrove 7であることから、レリビィはAndroidタブレットとしての利用も可能だ。

普段は家でタブレットとして楽しみ、クルマではmusic-Chefとカーナビを利用する、といった使い分けが簡単にできる。

タブレットとしての基本仕様は、OSがAndroid 3.2、プロセッサは米NVIDIA製Tegra 2 デュアルコア1GHz、内蔵メモリは1GB RAM、ストレージ容量は8GB、ディスプレイは7インチのTFT液晶で解像度は1024×600、ネットワークはIEEE802.11b/g/n準拠のWi-Fi、Bluetoothは2.1+EDRをサポートなど。カメラは前面と背面に1基ずつ備える。それぞれ有効画素数約200万画素と500万画素のものだ。内蔵バッテリーの容量は3200mAh。

端末のサイズは約195×122×11.92mmで、重さは約380g。

取扱店は新星堂のスマートフォン販売店「mobile+」の各店など。













≪料金プラン≫

music-Chefの料金プランは、レリビィとスマートフォンの場合で異なる。スマートフォンでもアプリを入れればmusic-Chefを利用可能で、1泊2日だと350円、7泊8日が600円、30泊31日が1,000円となっている。一方、レリビィで利用する場合は1泊2日で350円、7泊8日で600円、月額利用(自動継続)で1,000円だ。


≪クルマ限定サービス≫

music-Chefは自動車での利用に限定したサービス。具体的には20km/h以上の速度で移動中、かつ端末に充電用ケーブルが接続されている状況でなければ音楽のストリーミング配信を楽しむことができない。速度の計測は端末内のGPSを利用して行われている。


下に掲載したのはAmazon.co.jpでのレリビィの商品リンク。


【情報元、参考リンク】
ETスクウェア
レリビィ製品紹介ページ
Android Market/music-Chef

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