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【吉川敦のAndroid使いこなし講座】 第1回 テザリング機能を使ってみよう ~ドコモで安価に使う裏技も紹介!~

テザリングによってパソコンもタブレット
もゲーム機もネットに接続できる
この連載では、Androidスマートフォンを使いこなすための情報を、裏技なども交えながら、初心者にもわかりやすいよう、丁寧にお伝えしたいと考えています。今回は、ドコモに続いてauも力を入れ始めた「テザリング」機能について解説します。

【テザリングとは?】

テザリング(Tethering)とは、他の機器をインターネットに接続させるために、スマートフォンなどをモデムやルーターの代わりとして働かせる機能です。

3GやWiMAXといった通信機能をもたないノートパソコンやタブレットでも、外出先でインターネットに接続できるようになります。テザリングにはケーブルで接続する方法もありますが、最近は、Wi-Fi(無線LAN)経由で使う方法が、手軽で人気を集めています。

モバイル通信機能を内蔵したノートパソコンやタブレットもありますが、たいてい機器ごとに通信サービスの契約が必要です。一方、テザリングなら、スマートフォン1台分の契約で、ノートパソコンもタブレットも携帯ゲーム機も、すべてインターネットに接続できるため、出費を抑えられます。

【テザリングを使うには?】

Androidスマートフォンなら、テザリングは簡単に利用できます(テザリングに対応した機種が必要です。なお、ドコモの場合、通常の通話対応プランでは料金が大幅に高くなるので注意が必要です。詳しくは後ほど説明します)。

まずは設定しましょう。ここではNTTドコモ向け「Xperia ray SO-03C」を使っています。機種によって設定項目には多少の違いがあります。[設定]アプリで[無線とネットワーク]→[テザリングとポータブルホットスポット]→[ポータブルWi-Fiアクセスポイント設定]と選び、[ネットワークSSID](識別名)や[セキュリティ](暗号方式。[WPA2-PSK]を推奨)、[パスワード]を設定します。

悪用されないようにパスワードを設定

機能をオンにするには、再度、[設定]アプリで[無線とネットワーク]→[テザリングとポータブルホットスポット]→[ポータブルWi-Fiアクセスポイント]をチェックします。すると、ステータスバーに機能がオンになった旨のメッセージが表示されます(機能をオフにするには、付けたチェックを外します)。

チェックボックスをタップして有効化

ノートパソコンやタブレット側では、設定した識別名の電波を選び、パスワードを入力します。これだけで、インターネットを利用できるようになります。

電波を選んでパソコンから接続する

機能をオン/オフするのに、[設定]アプリを開くのは少し面倒です。そこで、Androidマーケットから「Tethering Widget」をインストールしましょう。ホーム画面に設置したウィジェットをタップするだけで、簡単にオン・オフできるようになります。

ウィジェットをタップするだけでオン/オフできる


【利用可能な携帯電話会社は?】

テザリングは、ドコモ、au、イー・モバイルで利用できます(2011年10月4日現在)。料金などの注意点をまとめました。

≪ドコモ≫
・対応機種:
2011年夏モデルが中心(夏モデルでも、SO-02Cのように未対応のものや、春モデルでも、N-04Cのようにアップデートで対応するものもあります)
・料金:
テザリングを月に1回でも利用すると、通常5,460円~5,985円のパケット定額料金の上限額が10,395円に跳ね上がります

≪au≫
・対応機種:
WiMAX対応モデル(ISW11HT、ISW11F、ISW11K、ISW11M、ISW12HT)のみ
・料金:
テザリングについて追加料金は不要ですが、パケット定額料金の他に、WiMAX利用料金525円がかかります

≪イー・モバイル≫
・対応機種:
現行機種すべて(S31HT、S31HW、S41HW、S42HW)
・料金:
テザリングを利用しても追加料金は不要です

ドコモやauの場合は、Androidスマートフォンの全機種がテザリングに対応しているわけではないため、機種を選択する際に注意が必要です。

一方、テザリング利用時の料金ですが、イー・モバイルは変わりません。auも、スマートフォン単独でWiMAXを利用している場合と同じです。ところが、ドコモだけは、テザリングを利用すると、パケット料金が大きく跳ね上がります(従量部分の料金設定が急勾配のため、上限額にすぐに達します)。

【ドコモで安価にテザリングを利用する裏技とは?】

実は、ドコモでも安価にテザリングを利用する方法があります。それは定額データプランです。定額データプランなら、テザリングを使ってもパケット定額料金の上限額は変わりません。2台目としての契約が多いことや、他社との対抗上の措置として、料金が抑えられているのです。

ただし、定額データプランでは音声通話ができません。このため、他に、音声通話専用の携帯が必要です。要は、2台持ちとなりますが、うまく使い分けると、1台のときより利用料金が安くなります。1台目は音声通話のみ、2台目はSPモードメール、一般のメール、ウェブ、テザリングと、2つの回線を音声とデータとで、きっぱりと使い分けるのがポイントです。

では、具体的に比較してみましょう。例として、無料通話のある料金プランを2年契約し、SPモードとパケット定額サービスに加入している場合を考えます(※1)。

※1 契約内容の詳細は次の通り。
通話対応の料金プランとして、最大25分の無料通話ができる「タイプSSバリュー」を選択。2年継続利用の代わりに割り引く「ひとりでも割」を適用。
1台構成の場合、パケット定額サービスは、完全定額の代わりに少し安い「パケ・ホーダイ フラット」を選択。「SPモード」にも加入する。
2台構成の2台目は、完全定額の代わりに少し安い「定額データプラン フラット バリュー」を選択。2年継続利用の代わりに割り引く「定額データ スタンダード割2」を適用。「SPモード」にも加入する。

≪1台構成(テザリング利用せず)≫
基本使用料980円+SPモード使用料315円+パケット通信の定額料5,460円=6,755円

≪1台構成(テザリングを利用)≫
基本使用料980円+SPモード使用料315円+パケット通信の定額料10,395円=11,690円

≪2台構成(テザリングを利用しても利用しなくても)≫
・1台目(音声専用)
基本使用料980円
・2台目(データ専用)
定額データプランの定額料5,460円+SPモード使用料315円=5,775円
⇒2台合計で980円+5,775円=6,755円

2台構成の料金はテザリングを使っても、テザリングを使わない時の1台構成と同じ

定額データプランでは、通話対応料金プランの基本使用料に相当するものが不要です。このため、2台構成でも、テザリングを使わない場合の1台構成と料金が同じです。しかも、この料金のまま、テザリングが利用できます。

もし、今の携帯電話をスマートフォンに機種変更しようと思っている人なら、そのまま機種変更せず、スマートフォンを定額データプランで新規契約するだけです。

ただし、「定額データ スタンダード割2」の解約料(契約期間に応じて26,880円~9,975円)は、「ひとりでも割」の解約料(契約期間に関わらず9,975円)より高額です。また、1台目のiモードメールのアドレスを2台目のSPモードメールに引き継ぐことはできません。そもそも、2台を持って歩く不便さもあります。このあたりが割り切れるのなら、テザリング利用には、音声プランと定額データプランの2台構成がオススメです。




記事執筆者プロフィール
吉川敦
テクニカルライター
ブログ:あんどろいど生活、Twitter:@ats_yskw


パソコン雑誌・書籍を中心に書き続け、早くも10年経ちました。理系ならではの知識をベースにきっちりと解説するだけでなく、初心者でも親しみがもてる丁寧な記事を書くよう心がけています。現在のメイン機種は、Xperia ray。高い性能を、コンパクトなボディにぎゅっと凝縮したところに惚れています。Android関連記事のご依頼もお気軽にどうぞ!

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