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ソフトバンク、「打倒!GALAXY/Xperia」を目指すハイスペック端末「AQUOS PHONE 104SH」を発表。Androidの次期バージョンIce Cream Sandwich搭載予定

ソフトバンクは29日、新製品発表会を開催し、下り最大21MbpsのULTRA SPEEDに対応する、シャープ製スマートフォン「AQUOS PHONE 104SH」を発表した。今はまだ未発表のAndroidの次世代バージョンを搭載する予定で、「とにかく速さを目指した」(展示会場の説明員)というフラグシップモデルとなる。


未発表バージョンのため、会場では具体的なバージョンの言及はなかったものの、搭載OSは、Googleからまもなく発表されると予想されているAndroid 4.0の見込み。「Ice Cream Sandwich」略して「ICS」というコード名で知られており、スマートフォン向けのAndroid 2.xと、タブレット向けのAndroid 3.xを統合したOSになる。従来のAndroid 2.xとは、OSとしてだいぶ変化が見込まれており、端末の発売も来年春ごろを予定している。

これまで、シャープのAndroidスマートフォンは、ワンセグやおサイフケータイといった日本特有の機能に注力してきたが、104SHはこれらの機能を備えない。展示会場の説明員によれば、日本特有の機能をもたない「GALAXY」や「Xperia」といったグローバルモデルが人気を集めていることから、シャープとしても、サクサクした動きの速い端末を開発することにしたという。いわば、シャープという純粋な日本メーカーによるグローバル仕様ともいえそうな端末だ。

シャープは、ワンセグやおサイフケータイといった目立つ機能だけでなく、端末側での留守番電話や、電話帳のグループ分け機能など、日本のガラケーなら当たり前の(しかし、グローバル端末ではあまり見かけない)装備を細かく実装している。それがなくなるのは少し残念だが、海外グローバル端末と同じ土表で、シャープがどれだけ戦えるのか興味深いところだろう。今回は、動作する実機の展示はなかったが、実際の製品に期待したいところだ。

発表されたスペックは以下の通りである。

CPUには、出荷され始めたばかりの最新のデュアルコアCPU「TI OMAP 4460」を採用。他モデルが採用するOMAP 4430に比べて5割も高速化され、1.5GHzで動作する。RAM容量は「未定」(説明員)。

ディスプレイは、4.5インチの高精細HD液晶(解像度1280×720)を搭載。しかも、IPX5/IPX7相当の防水機能やIP5X相当の防塵機能を備えながら、幅65×高さ129×厚さ8.7mm(暫定値)の薄型ボディを実現(重さは未定)。とくに、ハイエンド機種における防水・防塵機能は、GALAXYやXperiaといったグローバル端末に比べ、大きなアドバンテージになりそうだ。

メインカメラには1210万画素、フロントカメラには30万画素のそれぞれCMOS素子を搭載する。

カラーは、オレンジ×ブルー、ブルー×ブラックを予定する。

シャープの他機種と共通の機能としてバッテリー消費を抑える「エコ技」機能も搭載。消費電力が大きくなりがちなハイエンドモデルでありながら、バッテリーの持ちのよさも期待できるかもしれない。バッテリー容量は1520mAhを予定する。

通信機能は、従来の2100MHz帯に加え、ULTRA SPEED対応の1500MHz帯に対応。下り最大21Mbps、上り最大5.7Mbpsで通信できる。とくに、終了したPDC(第2世代携帯)向けの帯域をULTRA SPEEDに転用した1500MHz帯はiPhoneが対応しておらず、現状では「空いている」ため、快適な通信が期待できそうだ(記事:吉川敦)。

*デモ機の写真や動画は後日、別記事にて公開予定です。

【情報元、参考リンク】
ソフトバンクモバイル/プレスリリース

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