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米Google、経営体制変更。共同創業者のラリー・ペイジ氏がCEO就任。シュミット氏は会長職に専念

写真:Google Official Blogより。
左からシュミット氏、ペイジ氏、ブリン氏。
米Googleは米国時間20日、経営体制の変更を発表した。これまで会長兼CEO(最高経営責任者)を務めてきたEric Schmidt(エリック・シュミット)氏がCEOを共同創業者の一人であるLarry Page(ラリー・ペイジ)氏に譲ることが明らかになった。

シュミット氏は会長職に専念し、今後はペイジ氏が同社のCEOとしての役目を果たす。ペイジ氏は創業後の初期、2001年前半まではCEOを務めており、今回は2度目の就任になる。

CEO就任予定日は4月4日で、それ以降はペイジ氏がシュミット氏から経営業務を引き継ぐ。また、もう一人の共同創業者であるSergey Brin(サーゲイ・ブリン)氏の肩書きには変更なく、今後も新しい製品や技術の開発などの戦略的プロジェクトに携わっていく。

米Sun Microsystems(現在は米Oracle傘下)のCTO(最高技術責任者)、米NovellのCEOなどを務めたのちGoogleに移り、CEOとして同社の飛躍の立役者の一人となったシュミット氏。同氏の経営手腕は高く評価され、彼の存在なくして今のGoogleの成功はなかったとする声も多い。それだけに彼のCEO退任を不安視する意見も聞こえてきそうだが、シュミット氏の見解では、ペイジ氏にはCEOを引き継ぐ準備が十分整っているということだ。また、シュミット氏は今後もGoogleの様々な戦略に関わっていく方針を示している。

さらにシュミット氏は今後、社内における役割のみならず対外的なやり取りに取り組む機会を積極的に持っていくようだ。Googleの顧客はもちろん提携パートナー、または政府関係機関などとの交渉などだ。以前から同様の対話はあったものの、今後はCEO職をペイジ氏に引継ぎできるため、その分を対外面への注力が可能になると期待しているようだ。

同日にGoogleが発表した2010年第4四半期(10月から12月)の決算も好調で、過去最高の利益を記録している。同社の第4四半期の売上高は84億4千万ドル、純利益は25億4千300万ドル。これらの数字はともに前年同期比で約3割程度の増になる。

【情報元、参考リンク】
The Official Google Blog/An update from the Chairman

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