Androidニュース&アプリ情報メディア

IS03の実機インプレッション、ハンズオン動画【CEATEC 2010】

au向けAndroidスマートフォン「IS03」の実機インプレッションとハンズオン動画をお届けしたい。IS03はシャープがau向けに開発した最初のAndroid端末「IS01」に続く第2弾スマートフォン。クラムシェル型の筐体を採用したIS01とは異なり、オーソドックスなストレートタイプの設計で開発されたモデルだ。Android 2.1を搭載し、マルチタッチにも対応。ディスプレイは3.5インチのモバイルASV液晶で、解像度は960×640。カメラは9.6メガピクセル。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線といった国内ケータイの定番機能も投入。

フィーチャーフォン(ガラケー)とスマートフォンをミックスさせた端末に仕上がっている。

IS01もそれなりの販売台数を記録したものの、10万台を超えるようなヒット商品にはならなかった。しかし、IS03は間違いなくIS01の記録は抜くはずだ。IS01は9月中旬時点で約5万台を捌いたとされているが、IS03は早々にこの台数を突破する可能性が高い。実際に実機を触ってみてもその印象を強くした。

早速実機を触った感想、動画を紹介していきたい。なお、動画ではワンセグが映っていないが、このデモ機の場所では繋がらなかっただけで、別のデモ機ではしっかり視聴できている。また、タッチ感度がやや悪い印象を与えるシーンが映っているかもしれないが、見た目ほどではないので先に記しておきたい。片手でカメラを持ちながら操作していたため、という事もあるのでご了承頂きたい。ただ、若干気になったことは確か。



【サイズ、重さ】

iPhone、Xperiaなどと同等レベル。63×121×12.6mmのサイズに、約138gの重さ。側面から背面にかけて曲面が形成されているので、手に持った感じは非常に心地良い。ホールドしやすい。ただし、厚みは結構ある。9.3mm厚のiPhone 4と比較すると随分と厚ぼったく見えるかもしれない。それでも、背面にかけての曲面の存在によって実際には数値ほどの厚さは感じない。

【デザイン】

デザインについては人それぞれ好みが違うため、あくまでも筆者自身の感想に過ぎないことをご了承願いたい。個人的印象としてはとても良い。派手すぎず、それでいて明るくポップな印象を与える。また、決して子供っぽいデザインでもなく、質感もいい。IS03は老若男女、年齢を問わず、間違いなく万人受けする良いデザインだと思う。国内メーカー製だけあり、ストラップホールやカメラのシャッター用ボタンを備えている点も好印象。実用面も考えた設計になっている。また、基本的にフルタッチ・スマートフォンで、4つのメインキーがタッチタイプになっている点もいい。物理キーの場合はポケットに端末を入れている時に、知らぬ間に押してしまう懸念があるが、IS03の場合は心配ない。

左:高解像度のモバイルASV液晶は美しい。右:ワンセグ用アンテナもある。


左:シャッター用ボタンが側面にある。右:端末下にはストラップホール


【ディスプレイ】

とても美しい。ディスプレイ目当てで買っても後悔しないかもしれない、と言うほど高解像度のモバイルASV液晶は綺麗だ。視野角も広く、端末をある程度傾けた状態で見ても、ディスプレイの表示をある程度くっきりと見ることができる。他社製スマートフォンと比較しても、iPhone 4に引けを取らないレベルだと感じる。国内販売されているAndroidスマートフォンとの比較ではトップだろう。表示の美しさではGALAXY Sもハイクラスだが、解像度が高い分IS03の方が総合的には上かもしれない。

視野角はとても広く。また、表示も美しい。

横から見ても同様。

【タッチパネルの感度、操作性、UI】

タッチパネルの感度やタッチ操作の感触はまずまず。国内で販売されてきたAndroidスマートフォンの中では上位レベル。少なくともXperia、IS01、LYNXよりは良いと感じた。HTC Desire、GALAXY Sと比較するとやや劣る。CEATECの会場では合計3台のデモ機を触ってみたが、どの端末でも何度か誤判定(タップしたつもりがなくても、タップと判定される)されることがあった。先に書いたように、片手にカメラを持ちながらの操作だったことも影響している。しかし、カメラ撮影をしないで触った時も同様に誤判定されることがあり、若干気になった。しかし、言うほど悪くはなく、実用上はほぼストレス無く使えるはずだ。おそらく日常使っていくうちにユーザー側が端末の癖を十分に掴めるレベルだと思う。

UIはオーソドックスでわかりやすい。アニメーションにもたつくようなこともなく、スムースに操作できる。初めてAndroid端末を扱う、というユーザーでも直感的に使えるはずだ。

【その他、中身】

IS03は発売時点ではAndroid OSのバージョンが2.1だが、将来的には2.2へのアップデートが予定されている。すなわち、いずれFlash Player 10.1もフルに利用できるようになる見込み。と考えれば、OS上の問題は特には無い。また、ワンセグもフィーチャーフォン(ガラケー)と同様に全く問題なく機能する。おサイフケータイ、赤外線通信が搭載されている点も、ガラケーからの移行ユーザーにとっては安心できる点だろう。

カメラについても9.6メガピクセルという有効画素数だけでなく、実際に質のよい画像が撮れる。何枚か撮影してみたところ、素人目では綺麗に撮れると感じた。ただし、あくまでもCEATECの会場内で何枚か撮っただけなので、室外でどうか、などはわからない。その他、メニューやアプリなどの中身には特記すべき事項はない。まさに普通のAndroidスマートフォンだ。アプリの動作も特に重く感じることもない。

【全体的な印象】

おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信といった国内ケータイの定番機能を欲する方にとってはオススメできるAndroidスマートフォンだ。IS01よりも確実に薦めることができる。Android 2.2へのアップデートが予定されている点も大きい。タッチパネルの感触に若干懸念もあるが、おそらく慣れるレベルだと思う。特に問題ないだろう。とはいえ、今回は本当に短い時間しか端末に触っていないので、実際には買った後から気になる可能性もある。できればホットモックで購入前に確認しておく方が無難なことは確かだ。デザインは良いし、ディスプレイも美しい。タッチパネルだけが若干気になるものの、それ以外には欠点らしい欠点は見当たらず、ようやく国内メーカーからそつのないAndroid端末が出てきた、という印象。

ただし、ワンセグもおサイフケータイも赤外線通信も必要ない、というユーザーにはNTTドコモ向けのGALAXY Sやソフトバンク向けのHTC Desire、HTC Desire HD等の方がいい機種かもしれない。この辺りの選択はそれぞれの好み、用途などによると思う。

※CEATECに出展された端末と実際に発売されるもののソフトウェアはバージョンが異なる可能性があります。本記事はあくまでも参考程度に捉えてください。

【情報元、参考リンク】
au/IS03製品紹介ページ

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件