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Qualcomm、1.5GHz デュアルコア「QSD8672」を第4四半期に出荷。搭載スマートフォンは年内登場の見込み

日本国内の携帯電話ユーザーにも「Snapdragon」の開発元としてすっかりブランド認知度が向上した感のあるQualcommだが、1.5GHzのデュアルコアチップ「QSD8672」の出荷準備が整ったことが明らかになっている。PCWorldが9日に報じている。

現時点での状況から考えて、同社はQSD8672を第4四半期(10月~12月)に出荷できるという。消費者にとって気になるのは同チップを搭載したコンピュータ製品がいつ登場するのかだが、これについても間近に迫っているようだ。同社のプロダクト・マネジメント担当バイスプレジデント、マーク・フランケル氏は、端末メーカーによっては年末までに同チップを搭載した製品を発売するかもしれないと述べている。

QSD8672はスマートフォン、タブレットなどに適したチップで、今年後半から2011年初頭に販売される一部のスマートフォンでは早速採用されるとの噂がこれまでにも流れてきた。具体的には米Motorola、台湾HTCが真っ先に投入するとの話が複数流れている。特に「HTC Scorpion」の名で噂されるHTC製端末は正にこのチップを搭載するのではないか、との話だ。Motorolaに関しても年内に高速プロセッサを搭載したモデルがリリース予定とされている。

しかし、Qualcommの出荷時期を考えれば、通常であれば早くとも2011年以降になりそうなものだ。

それでもフランケル氏は、「このチップはスマートフォン、タブレット、そして価格帯の低いノートパソコンなどに適したものだ。気が早いメーカーはクリスマス前までにこのチップを搭載した製品を発売するかもしれない」と述べており、年内にも搭載製品を目にする機会が得られる可能性があると指摘している。

デュアルコアのチップと言えば、Qualcommはすでに最大駆動 1.2GHzの「MSM8660」をリリースしている。この製品及び今回の「QSD8672」はSnapdragonシリーズの第3世代チップになる。第1世代は1GHzの拡張コアを搭載した「QSD8x50」、第2世代が「MSM8x55」及び「QSD8x50A」、そして第3世代が「MSM8260」「MSM8660」と「QSD8672」。これは最大1.2GHzから1.5GHzで動作する拡張コアを搭載したデュアルCPUのアーキテクチャがベースになった製品だ。

高速駆動CPUの場合、電力消費が気に掛かるため、バッテリー消耗が激しくなることが懸念される。

しかし、QSD8672はその点を考慮した革新が図られており、電力管理機能が向上しているようだ。デュアルコアといっても各コアは独立して作動することが可能で、それぞれの動作状態をキメ細かく管理することができるのだという。例えば片方のコアで十分な時には一方をアイドリング状態に抑えておくことで電力消費を節約する。もちろん実際の電力消費に関しては、端末メーカーの仕事振りにも掛かってくる上、実機を試してみないことにはわからない部分も多い。

それでも、特にAndroidプラットフォームに関してはAndroid 2.2以降からAdobe Flash Player 10.1をフルサポート可能になったこともあり、高速駆動のCPUから得られる恩恵は大きい。1.5GHzのデュアルコアCPUは大きな役割を担ってくれるはずだ。

また、QSD8672は1080pのHD動画の録画・再生や最大解像度WSXGA(1440×900)のディスプレイに対応することもできる。

北米の年末商戦に登場する可能性のある製品に注目したい。

【情報元、参考リンク】
PCWorld/Qualcomm to Ship Fastest Chip for Phones, Tablets in Q4

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