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絵本のAndroidアプリ・サービス登場。作家には販売数に応じて報酬が支払われる

ソニー・エリクソン製スマートフォン「Xperia」の登場によって日本でもAndroidケータイの存在が徐々に知られ始め、周辺ビジネスもにわかに活気づいてきており、その中でちょっと面白いサービスも登場している。

いや、もしかしたら以前から同じようなサービスがあっても私が知らなかっただけなのかもしれないので、実際に「初のサービス」かどうかはわからない。しかし、絵本が一本一本アプリとしてAndroid Marketに登録されていることには少々驚いた。

これは株式会社ネクストタイムが始めたサービスで、同社は1日からアンドロイド携帯XPERIA対応の絵本サービス「えほんだな」を開始したことをリリースで発表している。


このサービスが一体何なのかというと、一般公募した作家によって描かれた絵本をAndroidアプリ化して販売する、というものだ。

現在7作が登録されていて、1本を除いて全て105円(税込み)で販売されている。おそらく今後も同程度の値段で販売されていくものと考えられる。もちろん作家には販売数に応じて報酬が支払われる。同社の公式ウェブサイトでは作家募集のページが用意されており、応募資格や提出方法などが紹介されている。

このサービスは絵本の販売ビジネスだが、作家支援の面もあるようだ。

リリースによれば作家募集に関して次のように説明されている。

「作家募集に関しては、世代を問わず多くの方の才能発掘を目的としており、専門学校生やその他、絵本創作に興味持っている方々の一般公募をメインに考えております。好きなことを仕事にできればという貴方の思いや才能を、弊社が世に送り出す形でお手伝いさせて頂きます」

実際、ビジネス面で言えば、Xperiaの現時点での普及台数を考えれば作家が得られる収益は微々たるものだと思う。しかし、将来作家を目指している方が自分の作品を世に送り出す最初の場として一つの選択肢にはなるだろう。

関心のある方はチャレンジしてみてはどうだろうか?

また、絵本アプリに関心のある方はダウンロードしてみてはいかが? 現時点ではどの絵本もダウンロード数が少ないようなので、本当にまだ始まったばかりなのだと感じる。

ちなみに私は試しに無料の「絵本 馬鹿四字熟語」をダウンロードしてみた。

感想は聞かないで欲しい。正にその名の通りの内容だった……。

しかし、何はともあれ個人的にはなかなか面白いサービスだと思ったので紹介した。

ただ、現時点では不満もあって、例えば絵本が作品ずつ個別アプリになっているのは改善すべきと感じた。将来レベルの高い絵本作家が登場して数が増えた場合、熱烈なファンができるかもしれないが、その方の端末には一体何本の絵本アプリがダウンロードされることになるのだろうか? と思う。やはり一本のビューアアプリを登場させ、あとは別個データだけを購入するスタイルの方がシンプルで利便性が高いように思う。

それでもこういうサービスが一つ一つ始まることで少しずつAndroid周辺の賑わいもよくなっていくはずなので、今後が楽しみだ。

なお、絵本のラインナップは下の7本。

下記サイトから絵本をチェックできる。とりあえず試しに見てみたい、という方は「絵本 馬鹿四字熟語」が無料だ。Android Marketで「馬鹿四字熟語」で検索すれば表示される。
http://www.nexttime-holdings.jp/ep/index.html

・絵本 あいす
・絵本 花束を
・絵本 馬鹿四字熟語
・絵本 umbrella
・絵本 おそらんら
・絵本 SNOW
・絵本 ダンボール


【参考ページ】
えほんだな
作家募集ページ
株式会社ネクストタイム

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