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セールス低調のNexus One、発売開始から74日間での販売台数は135,000台

Google自らが端末開発に深く関わり、Android OSの性能を最大限に引き出したとされる台湾HTC製のケータイ、Nexus One(ネクサス・ワン)だが、セールスの初期成績が厳しいものだということが明らかになった。販売開始から74日間で、約135,000台のセールスだったようだ。これはライバル機種であるApple社のiPhone、Motorola社のDroidと比較してもかなり見劣りする数字である。

タッチスクリーンを備えたスマートフォンとして世間を最初に席巻した端末、iPhoneは最初の74日間で100万台以上を捌いた。Droidも同じ期間で105万台を売り上げている。もちろん、Droidに関しては厳密にはライバルとは言えない。Nexus Oneと同じくGoogle Android OSを搭載している機種であり、GoogleとしてもDroidのセールス好調は喜ばしい話だろう。だが、自社が深く関わった製品であるNexus Oneの売上が芳しくないことは決していい話ではない。

本来であればNexus Oneはもっと売れてもいいはずだが、理由はいくつか考えられるようだ。


特に大きな理由がGoogleのマーケティング戦略にある。GoogleはNexus Oneの宣伝にあまりコストを掛けていない。それが結果として現れてしまったのかもしれない。カウフマン・ブラザーズのアナリスト、アーロン・ケスラー氏はロイター通信に対して次のように述べている。

「彼らは明らかにマーケティングに大した金を掛けていない。これは、彼らがこの機種一つに大きな期待を掛けているのではないことを意味しているのだろうね」

Nexus Oneは小売店販売ではなくインターネット専売機種だ。この点も明らかに拡販速度を翳らせてしまった原因と見られる。

しかし、ケスラー氏の考えどおり、GoogleはNexus Oneのみに注力しているわけではないのかもしれない。

GoogleのCEO、エリック・シュミット氏は、Nexus Oneも含めたAndoroid OS搭載ケータイが世界全体で一日60,000台のペースで出荷されている、と明かしている。Droidの販売ペースを見ても、大げさ過ぎる数字とは言えない。実際、iPhoneに至っては前の四半期に一日当り約97,000台のペースで売れている。Android陣営が追いついてきているのは間違いない。加えて、今後はソニー・エリクソンのXperia X10(日本ではDocomo SO-01B)も発売を控えている。2010年がAndroidの本格的な普及期に入る可能性は高いだろう。

写真出展:Photo by closari.
情報元:Google Nexus One sales lag Apple, Motorola-Flurry

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