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【実機レポート】「前面ほぼ全てディスプレイ」を実現したハイエンドスマホ「Galaxy S8 SC-02J」【ドコモ2017夏モデル】

NTTドコモ(以下、ドコモ)は5月24日、都内にて「NTTドコモ 2017夏 新サービス・新商品発表会」を開催し、サムスン電子製スマートフォン「Galaxy S8 SC-02J」を6月上旬に発売することを発表した。Galaxy S8はau版も発売予定で、そちらの発売日は6月8日の予定。そのためドコモ版も同日もしくはその前後と考えられる。

<▲写真:Galaxy S8 SC-02J>

Galaxy S8の主なスペックは、CPUにQualcomm「Snapdragon 835(MSM8998)」を採用し、メモリは4GB(RAM)、ストレージは64GB、外部メモリはmicroSDXCの256GBに対応、ディスプレイは約5.8インチのQHD+(1440×2960ドット)解像度のSuper AMOLED(有機EL)、3,000mAhのバッテリー、防水(IPX5/8)・防塵(IP6X)対応などだ。なお、同時発表された「Galaxy S8+ SC-03J」はLTEの受信時最大788Mbpsに対応するがGalaxy S8は500Mbpsまでとなる。

<▲写真:カラーバリエーションは3色。前面(フロント)から見ると同じ>

事前情報では、側面までタッチスクリーンの「エッジスクリーン」を採用した前モデル「Galaxy S7 edge SC-02H」ほどのインパクトはないように思えたのだが、実機を手にしてみると新たな驚きがあった。コンパクトながら、ほぼベゼルがない「Infinity Display」は、デザインに溶け込んでおり、上下まで表示領域が拡大されたインパクトを十分感じることができた。

Galaxy S8は、横幅に関しては5インチクラスのスマートフォン並の約68mmであるため、持ちやすい。片手持ちでも親指が画面横端まで届くため操作性も良い。流石に上下方向は片手操作が不可能なほど大きいため、両手持ちもしくは片手操作モード(画面を縮小表示する)との併用が必要だ。

また、前機種ほど側面へのディスプレイの”曲げ”がないため、不意に側面ガラス部分に指が触れてもタッチの誤作動がない。

Galaxy S7 edgeは側面の中央ライン辺りまでエッジスクリーンが来ていたが、Galaxy S8/S8+ではそこまでではないので、端末を手に取っても気づかないうちにエッジスクリーン部に触れてしまう、ということがない。これはケースを付けずにスマートフォンを使うユーザーには非常に大きな進化だ。逆にGalaxy S7 edgeでの設計上の不備を解消させた、とも言えるだろう。

<▲写真:カラーは前述の通り3色。ブラック以外のモデルでは背面は光沢感がありメタリック風の輝きがある>

カラーバリエーションは「オーキッド グレー」、「コーラル ブルー」、「ミッドナイト ブラック」の3色。

ミッドナイトブラック以外の2色は、背面の光沢感が強調されたメタリック風の輝きをする。また、ミッドナイト ブラックは側面のメタル部分が一体感のある黒となっており、カラー選びはそれぞれの善し悪しがあり悩みどころだ。

<▲写真:カメラアプリの画面>

カメラ機能は高速オートフォーカスに対応した「デュアルピクセル技術」を引き続き搭載する。

CMOSセンサーに搭載する位相差オートフォーカスで被写体をしっかりと捉えることができる。表示の縦横比が変更になったため、カメラの縦横比が4:3(最大解像度)なら、様々なインフォメーションをライブビュー映像の外に表示できる。また、ライブビュー画面内にシャッターボタンを置くことができるので、固定されたUI(ユーザーインターフェイス)にとらわれることなく、使いやすいスタイルで撮影することができる。

アウトカメラの画素数は約1,220万画素、インカメラの画素数は約800万画素だ。Galaxy S7 edge同様、アウトカメラには手ブレ補正機能を搭載しているので明るいF1.7レンズとあわせて、暗所での撮影に対する強みを持つ。

一方で、Galaxy S7 edgeはFHD(1920×1080ドット)60pや4K(3840×2160ドット)30p動画撮影時に熱で止まってしまうことがあった。同じく気密性の高い防水防塵性能をもつGalaxy S8についても動画撮影時の動作が気になるところだ。この辺りは実際に何度か撮影を行なって試してみるしかないだろう。

<▲写真:前面上部のベゼル部分には虹彩認証用のセンサーを搭載する>

上部のベゼル部分には虹彩認証用のセンサーを搭載する。Galaxy S8/S8+では、生体認証は従来通りの指紋認証のほかに、虹彩認証と顔認証にも対応している。

ただし、虹彩認証はセンサーが反応できるだけの明るさが必要とのことで、暗所では使いにくい、というか使えないかもしれない。となると、日常安定して使えるのは、やはり指紋センサーかもしれない。

画面下部にはディスプレイ内にホームキーを含むナビゲーションバーが表示されている。設定によって、これまでのGalaxyシリーズの定番だった右側の「戻る」キーを左側に変えてしまうことが可能だ。今回はディスプレイ内に表示されるソフトキーなので、Xperiaシリーズなど他社のAndroidスマートフォンからの移行者は、慣れ親しんだ配置がいいかもしれない。左側に「戻る」キー、右側に「アプリ履歴」キーだ。Galaxyシリーズはずっと逆配置だったので、Galaxyユーザーはデフォルト設定のままでいいだろう。

このディスプレイ内に表示されるホームキーだが、画面オフ時にも反応する。

画面オフ時にホームキーの位置を押し込むと画面表示がオンになり、虹彩認証ならこの状態で特に面倒な操作なくロック解除が可能だ。ホームキーの部分を押し込むと、物理ボタンを押したような触感が返ってくるようになっている。

<▲写真:指紋認証センサーは背面に配置している>

指紋センサーは背面に移動した。位置はカメラの隣と言うこともあり、間違ってカメラのレンズを触ってしまうこともありそうだが、他社の背面指紋センサーよりも高い位置にあるため、案外使いやすいと感じた。

<▲写真:画面の縦横比は18.5:9。>

ディスプレイは18.5:9と言う変則的な縦横比であることから、インパクトだけを狙ったような端末に思えるかも知れないが、短冊のような縦長のディスプレイは、SNSやメッセンジャー、チャットアプリとの相性が良く、キーボードを表示しても見える情報が多く実用的だ。

<▲写真:Gear VRの専用コントローラー>

Galaxy S8およびGalaxy S8+は、VRゴーグルとコントローラーがセットになった「New Galaxy Gear VR with Controller」がもらえる予約・購入キャンペーンを実施中だ。Galaxy S8の処理能力の高さとより緻密な表示が可能となったディスプレイによってGear VRで動画やVRゲームが楽しめるので、製品が気になったらまずは予約してみてはどうだろうか。



(記事:mi2_303

【情報元、参考リンク】
ドコモオンラインショップ/Galaxy S8 SC-02J製品ページ

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