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【実機レビュー】ディズニーモバイル「F-07E」と録画番組のリモート視聴に対応したNAS「LS410D0201X」を試す

「Disney Mobile(ディズニーモバイル)」はその名の通り、「ディズニー」をテーマにしたスマートフォンだ。NTTドコモ(以下、ドコモ)とソフトバンクモバイル向けにリリースされているが、ドコモの「Disney Mobile on docomo F-07E」では、背面のイルミネーションがカラフルに光ったり、スマホピアスをイヤフォン端子に挿すと光った上で画面にもアニメーションが表示されるなど、見た目にもディズニーらしい様々な機能を搭載している。

そして、このF-07Eは、DLPAリモートアクセスに対応し、プレイヤーアプリ「DiXiM Player」もプリインストールされている。このDLPAに対応したNAS(ネットワーク対応HDD)と組み合わせることで、外出時にモバイル回線経由で、F-07Eから自宅のNAS内に保存したテレビ番組の録画データを視聴することができる。

Disney Mobile on docomo F-07E

本記事ではF-07Eと、DLPA対応NASであるバッファローの「LS410D0201X」(HDD容量は2TB)を試用したレビューをお届けしたい。

また、DLPAの詳細は下記リンク先の記事なども参照してほしい。

・「【取材レポート】スマホでネット経由で録画視聴できる「DLPA」がやってくる!
・「【端末レビュー】ホットな進化を遂げた「ARROWS NX F-06E」


≪Disney Mobile on docomo F-07E≫

F-07Eの背面のイルミネーションは、メールの着信や電源オンなど、様々な状況に応じて異なるものを表示でき、そのアニメーションのパターンと色をユーザーが設定できるのが楽しい。また、スマホピアスは2種類が付属し、それぞれ表示されるアニメーションがミッキーとミニーに変わるなど芸が細かい。

イルミネーション部分

イルミネーションは色とパターンなど、細かく設定できる

スマホピアスはミッキー(ホワイト)とミニー(ピンク)の2種類が同梱される

スマホピアスをイヤフォン端子に挿すと、光り、画面にはアニメーションが表示される


ソフトウェア面でもディズニーならではの様々なものが用意されている。ライブ壁紙やオリジナルのロック画面、発着信画面などによって、ディズニー環境にスキがない。

ディズニーオリジナルの壁紙


また、ディズニーのコンテンツストアである「Disneyマーケット」に登録すれば、ディズニーの名作映画や海外ドラマなどのコンテツが楽しめるほか、ゲームも遊べるなど、多くのコンテンツを無料で楽しめる魅力もある。

ディズニーアプリたち。色々なアプリ、コンテンツを楽しめるようになっている


ハードウェア面でも現代的なスペックを持っており、防水で、クアッドコアCPU搭載で処理速度に問題はないし、Xiにも対応している。画素数が多ければ良いというものでもないが、メインカメラは有効画素数が約1310万画素で、実用レベルの性能は出ている。


≪DiXiM Playerでリモートアクセスを試す≫

冒頭で軽く紹介したように、このF-07EにはDLPAリモートアクセスに対応したDiXiM Playerがプリインストールされている。今回はバッファローのDLPAリモートアクセス対応NAS「LS410D0201X」でリモートアクセスを試してみた。

LinkStation LS410D0201X


■セットアップ

普通のNASと同じようにまずは無線LAN(Wi-Fi)ルーターに有線接続してセットアップする(スマートフォンとの接続が必要なので要無線LAN)。リモートアクセス機能はデフォルトでオンになっているので、ルーターに接続して電源を入れるだけで使える。

無線LANルーターに接続して、電源を入れて起動した後、F-07E側でDiXiM Playerアプリを起動する。デフォルトでは下段のメニューの左端にある「サーバー」モードが選択されており、接続できるサーバー一覧が表示される。

サーバー選択モード。
右側に「家」アイコンが電波を出しているのが、リモートアクセスに選択されていることを示している。

その中で、「LS410DX~」という名前のサーバーの「家」のアイコンをタップして、利用規約に同意してリモートサーバーとして登録する。この操作によってリモートアクセスができるようになる。

ちなみにリモートアクセス機能を持たないDLNAサーバーのコンテンツも、サーバーを選択するだけで、ここから再生することができる。


■ビットレートの選択

下段のメニューアイコンの一番右のアイコン(ギアの形。上図参照)からは「設定」メニューを起動できる。設定メニューの中の「録画番組の再生設定」では再生時の品質(ビットレート)を設定することができる。デフォルトでは「自動選択」だが、「手動選択」を指定すれば、再生時に目的にあった品質を選択できる。

再生品質の選択方法を設定する画面


■スマートフォンからのアクセス

リモートからアクセスしているときに、下段の左から2つ目の「家」アイコン(下図参照)をタップするとリモート接続のためのメニューになる。

リモート接続

ここで、表示されているサーバーをタップすると、リモートサーバーへの接続が開始される。この処理は数十秒程度かかることもあるので注意してほしい。

接続完了すると、「ビデオ」、「ミュージック」、「フォト」、「フォルダー」と、ジャンルがリスト表示されるので、見たいものを選択する。

コンテンツの種類(左図)と、録画番組データ(右図)


再生画質をマニュアル選択にしている場合、ビットレートの選択画面が表示され、視聴時のビットレートを決めると動画の再生が開始される。自動選択になっている場合はもちろん選択画面は表示されない。

再生画質の選択画面

スマートフォンは画面が小さいので、もっとも低画質な0.9Mbps(上図では表示が切れているが、上図内の3つの設定以外にも選択項目がある)程度でもわりと普通に見ることができる。3G回線でも結構大丈夫なレベルだろう。当然、F-07EはXi(LTE)回線を利用できるので、大抵はもっと高速に接続できるため、1.1Mbps程度を選択しても特に問題はない感じだ。


■ネットワーク環境の相性に注意

この機材は新しい規格に対応した初の製品であるためか、ネットワーク環境に影響されやすいのではないか? と感じた。フレッツ光のルーターモデルを使った接続ではリモート接続ができず、NECアクセステクニカのWiMAX対応モバイルWi-Fiルーター「WM3800R」にNASを有線接続してようやく動作させることができた。このNASを使いたい人はネットワーク環境によっては動かないこともあることを覚悟する必要があるかもしれない(※あくまでも筆者が試用した環境における感想のため、実際にどの程度環境に左右されるのかは分かりません。また、ファームウェアのバージョンや視聴端末・アプリにもよるかもしれませんので、ご了承下さい)。


≪使っていて日常的に楽しいディズニーモバイル≫

最近のスマートフォンはスペックは上がってきたものの、それぞれの機種の個性が弱まっているようにも感じる。このディズニーモバイルのように使っていて日常的に楽しい端末はスペック以上のバリューを持っていると感じた。スマートフォンがより成熟したステージに上がった現在、このような端末がより注目されるべき時代になったのではないだろうか?

ディズニー関連コンテンツ:(C) Disney.

(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
富士通/Disney Mobile on docomo F-07E製品紹介ページ
バッファロー/LS410DXシリーズ製品紹介ページ


下はAmazon.co.jpでのLS410DXシリーズの商品リンク。

 

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