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【アプリレビュー】WiMAXルーター「URoad-SS10」用アプリ「URoad Magic」(Android/iPhone向け)

URoad-SS10
発売されてから約半年が経過したものの、薄型・軽量でスタイリッシュなデザイン、「WiMAXハイパワー」対応によるWiMAXへの繋がりの良さ、最大約9時間の連続通信が可能というスタミナ性能などから今でも人気の高いモバイルWi-Fiルーター「URoad-SS10」(シンセイコーポレーション製)だが、URoad-SS10にはAndroid/iPhone向けに管理ツールアプリ「URoad Magic(ユーロードマジック)」がリリースされている。

URoad-SS10の発売が3月9日で、URoad Magicのリリースが7月26日だったため、早い時期に購入されたユーザーの中にはアプリの存在を知らずにいる方もいると思うので、ここでレビューを紹介したい。

また、現在でもURoad-SS10はUQ WiMAXの人気機種の一つなので、新規ユーザーの方にも参考になるかもしれない。

まず、URoad-SS10には本体に端末の状態を表示するLEDが4つ用意されている。「WiMAXランプ」と「WPSランプ」「Wi-Fiランプ」「バッテリー/電源ランプ」だ。「WiMAXランプ」ではWiMAXの電波強度や接続状態を、「WPSランプ」ではWPSの状態など、「Wi-Fiランプ」ではWi-Fi動作状態など、「バッテリー/電源ランプ」では電源及びバッテリー残量、充電状態などを教えてくれる。

URoad-SS10のLED

さらに本体には電源ボタン、休止ボタン、WPSボタンが用意されている。

これらの状態表示確認、ボタン操作は当然本体を手に持って行う必要がある。おそらく多くの方がモバイルWi-Fiルーターを普段はカバンやポケットの中にしまっているものと思うので、状態確認やボタン操作はしにくく、また面倒だ。

そこで登場するのが管理ツールだが、当初URoad-SS10に用意されていたのはウェブツール(URoad-SS10の場合の名称は「Web設定画面」)のみであり、これはPCのブラウザやスマートフォン、タブレットのブラウザから「http://192.168.100.254」へアクセスして使うもの。

「Web設定画面」をPCのブラウザで開いたところ

しかし、Web設定画面はもともとPC向けにデザインされたレイアウトを採っているのでスマートフォンの小さな画面からは利用しにくい。また、モバイルブラウザ用ページも用意されてはいるものの、できることが少なく、あまり利用価値がない。

左:「Web設定画面」をスマートフォンのブラウザでそのまま開いたもの
右:「Web設定画面」のモバイルブラウザ用ページをスマートフォンのブラウザで開いたもの

モバイルブラウザ用ページでできることは、上に掲載した画面に表示されているものだけ。WiMAXの電波強度、バッテリー残量、S/W(ソフトウェア)バージョン、WiMAX接続状態表示とこれらの情報更新の操作、「Web設定画面」へのリンク、休止状態への移行と電源オフの操作のみだ。

いくらブックマーク(お気に入り)登録したとしても、やはりウェブベースの管理ツールはスマートフォンでは決して使い勝手がいいとはいえず、より手軽な管理ツールアプリの登場を待っていた方も多いと思う。

前置きが長くなったが、URoad Magicはかなり便利なアプリなので、URoad-SS10とスマートフォンを組み合わせて利用しているユーザーにはオススメだ。

アプリはAndroid版とiPhone版が用意されており、それぞれGoogle Playストア、App Storeにおいて「uroad magic」で検索すればヒットする。もしくは下記リンク先から直接ダウンロードできる。利用料金は無料だ。

Google Playストア/URoad Magic
App Store/URoad Magic

ただし、アプリはURoad-SS10本体のソフトウェアがバージョン1.2.9.1以降でなければ
利用できないので、バージョンがそれ未満の方は先にバージョンアップさせておこう。バージョンアップについては下記リンク先を参照してほしい。
http://www.shinseicorp.com/wimax/wimax07/support.shtml

本記事では、URoad MagicのAndroid版を中心に紹介していきたい。iPhone版はAndroid版と比べると一つ機能が少ないため、最後にその違いについて紹介する。

まず、URoad Magicの最大の魅力は「Notification Bar お知らせ」機能(*iPhone版は非対応)だ。この機能はAndroid端末の通知バーにおいてWiMAXの電波状況を示すアイコンを常駐してくれる。さらに、通知バーを引き下げれば、バッテリー残量の確認もできる。カバンやポケットからURoad-SS10を取り出さずとも電波強度とバッテリー残量を確認できるのはありがたい。

左:通知バーの一番左にあるアイコンがURoad Magicの電波状況表示
右:通知バーを引き下ろすと、バッテリー残量も確認できる

また、アプリの画面を開けば、本来はブラウザから「Web設定画面」へアクセスしなければ設定変更できない項目、操作をスマートフォンの画面に最適化されたメニューから行うことができる。

操作ではURoad-SS10の再起動と休止状態への移行、電源オフをワンタッチで行える。

URoad Magicのトップ画面

設定変更では、画面右下に表示される歯車アイコン(上図参照)をタップすれば、「端末接続設定」「SSID1変更」「SSID2変更」「ファームウェアアップデート」「更新時間」の変更、「Notification Bar お知らせ」のオン/オフができる。前述した通知バーの設定もここからできる。標準設定ではオフになっているので、まずは最初にここをオンにしよう。

設定変更可能な項目

SSID、セキュリティモード、パスワードなどをここから手軽に変更できるので、外出先で友人などに接続環境を提供する場合などにも便利だ。

また、ファームウェアのアップデートもここから行える。ただし、URoad-SS10のバッテリー残量が10%以上ないと実施できない。

左:SSIDの設定、右:ファームウェアのアップデート

「更新時間」の変更は、URoad Magic上に表示されるURoad-SS10の電波状況やバッテリー残量などのステータス情報の更新間隔だ。3秒、5秒、15秒、30秒、60秒、120秒、180秒から選択できる。

さらに、アプリ画面左下に表示される「i」アイコンをタップすれば、URoad Magicのバージョン、URoad-SS10のソフトウェアのバージョンを確認できる。「詳細情報を表示しますか?」をタップすればブラウザを起動して、「Web設定画面」へ移動できる。細かい情報確認や設定変更をしたい場合にはこの項目をタップすればいい。

URoad Magicの情報表示

最後にiPhone版だが、Android版と違い、通知バーへの表示機能がない。それ以外はAndroid版と同じだ。URoad-SS10のステータスを確認するためにいちいちアプリを起動しなければならないのでやや残念だが、「Web設定画面」を開くよりは手軽なので、アプリの有用性はある。

URoad MagicのiPhone版。基本的な機能はAndroid版と同じ。

URoad-SS10のユーザーで、URoad Magicを利用していない方にはオススメだ。

【情報元、参考リンク】
URoad-SS10製品紹介ページ
Google Playストア/URoad Magic
App Store/URoad Magic

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