Androidニュース&アプリ情報メディア

将来的にAndroidがPC分野もカバー。AndroidとChromeOSが統合へ

米GoogleでAndroidエコシステム担当プレジデントを担う、Sameer Samat氏が米メディア「TechRadar」に対して語ったインタビュー記事から、「Android」と「ChromeOS」が将来的に統合する予定にあることが明らかになっている。

<▲画像:現在のAndroidでも様々なデバイスと連携できるが、将来的にはPCとは連携の範疇を超えることになりそうだ(※画像はAndroidの現在の連携イメージ。公式サイトより)>

AndroidとChromeOSの内、どちらがベースになるかというとAndroidであり、将来的にはAndroidにChromeOSが統合され、Androidがスマートフォン、タブレットに加え、PC分野までカバーすることになるようだ。

今ですら実際の所、ChromeOSではAndroidアプリを使うこともできるので、正直な話、AndroidタブレットとChromebookの線引きには難しい部分もある。しかもAndroid 16からはGoogleがサムスン電子と協力し、「Samsung DeX」由来のマルチウィンドウ、マルチタスクを高効率で利用できるデスクトップモードを提供するため、尚更ChromeOSの存在意義が薄れかねない状況にあるともいえる。

一方でChromebookのユーザーであればChromeOSの良さも認識しているはずであり、それは筆者も同様だ。クラウドベースのデータ管理には不便さも付きまとうが、その一方で気楽さもある。特にマルチユーザー/マルチアカウント環境には非常に適している。

しかし、統合の噂は以前からあったし、関連した発言もいくつかなされてきた。そして、この流れは自然なものだろう。

ただし、いつ、どのタイミングでChromeOSがAndroidと統合されるのかという細かなスケジュールまでは明らかになっていないので、まだ数年先、少なくとも2年は先の話だと想像できる。1年程度の話なら、すでに詳細発表がされているだろう。

Android上でChromeOSが完全に動く、もしくはAndroidが「PCライク」ではなく「PCそのもの」の機能をほぼカバーできるようになれば、Androidスマホ1台で全てが完結する時代が到来するかもしれない。

これまでも「PCライク」程度であれば問題なく機能したが、本格的なPC作業を代替できるわけではないので、結局のところスマホはスマホ、タブレットはタブレット、PCはPCと分かれていた。だが、統合OSは一味も二味も違うかもしれない。少なくともChromebookが担う軽度のPC作業であればAndroidで十分こなせるようになるのであれば、それはそれで十分便利になるはずだ。

情報元、参考リンク
TechRadar/該当記事
Android公式サイト
ChromeOS公式サイト

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件