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ASUSが日本で「Zenfone 10」を発表!9月8日発売!

ASUS JAPAN(以下、ASUS)は6日、コンパクトでハイスペックなAndroidスマートフォン「Zenfone 10」を発表した。Zenfone 10は昨秋リリースされた「Zenfone 9」に続くZenfoneシリーズの最新モデルで、扱いやすい手頃なサイズに高性能さと便利な機能が詰まっている。

「Zenfone 10」
<▲写真:「Zenfone 10」>

発売日は8日(金)の予定で、価格はモデルによって異なる。メモリとストレージ容量別で3モデルがラインナップされ、メモリ8GB、ストレージ128GBのモデルは99,800円(税込、以下同)、8GB/256GBモデルは112,800円、16GB/512GBモデルは134,800円。

カラーバリエーションは5色で、「ミッドナイトブラック」「スターリーブルー」「オーロラグリーン」「コメットホワイト」「エクリプスレッド」(下の画像参照)。

「Zenfone 10」のカラーバリエーションは5色
<▲画像:「Zenfone 10」のカラーバリエーションは5色>

注意したいのは全5色が揃うのは8GB/256GBモデルのみという点。

8GB/128GBモデルはミッドナイトブラックのみ、16GB/512GBモデルはミッドナイトブラックとスターリーブルーのみとなっている。

販売チャネルはASUS Store、Amazon、エディオン、コジマ、Joshin、ソフマップ、ノジマ、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラなどの通販/量販店、また格安SIM各社での取扱いも予想され、すでに「mineo」での販売は発表済み。おそらく「IIJmio」などでもリリースされるだろう。

なお、Zenfone 10の実機レビュー記事を後日公開予定なので、そちらも参照して欲しい。


Zenfone 10について

Zenfone 10の概要

Zenfone 10は、Zenfone 9のコンパクトさ、デザインなどの良さをキープしつつ、性能/機能を強化したスマートフォン。Zenfoneシリーズとしては初となる「Qi」規格準拠のワイヤレス充電への対応も大きな魅力。

「Zenfone 10」の右側面。電源キーに指紋認証センサーを搭載。さらにこのキーはスマートキーとして通知の表示など各種操作にも活用できる
<▲写真:「Zenfone 10」の右側面。電源キーに指紋認証センサーを搭載。さらにこのキーはスマートキーとして通知の表示など各種操作にも活用できる>

ディスプレイサイズはZenfone 9と同じく5.9インチ。小さ過ぎず、大き過ぎず、とても手ごろなサイズ。リフレッシュレート最大144Hz駆動の有機ELで、発色が良く滑らかな表示/操作性を実現。

なお、リフレッシュレート144Hzの設定については若干注意点がある。

Zenfone 10のリフレッシュレート設定はデフォルト(標準)では「自動」になっていて、その時々で最適なリフレッシュレートに自動で切り替わる。一方、固定設定も可能だが、それは基本的には120Hz、90Hz、60Hzのみで、144Hzに関してはスマホの「設定」アプリではなく、ゲームプレイ中に「Game Genie」で設定することになる。常時144Hz固定という訳ではない。

Game Genieは、ゲーム中に端末の動作温度を確認したり実際のフレームレートを確認したり、フローティングウィンドウでWebブラウザを使ったりという具合に様々な便利機能を備えるツール。

ディスプレイだけでなくオーディオ面にもこだわりがある。ASUSのスマホでは「ROG Phone 7」など「ROG Phone」シリーズはゲーミングスマホということもあり、非常に優れたスピーカーを搭載しているが、Zenfone 10も侮れない。

空間オーディオ技術「Dirac Virtuo」対応、192kHz/24bitまでのハイレゾ対応など規格/機能面はもちろん、純粋にスピーカー、音響設計が優れている。これはZenfone 10に限らず、ASUSのスマホ、タブレットは以前からそうだが、スピーカーの配置や筐体設計が良く、サウンドの広がり/サラウンド感が適度でとても聞きやすく迫力がありつつも素直なフラットさで聞きやすい。

「Zenfone 10」のデザイン
<▲画像:「Zenfone 10」のデザイン>

本体サイズも手頃で、約146.5 x 68.1 x 9.4mm、重さ約172gと持ちやすく軽い。

ボディはIP65/IP68相当の防水・防塵対応で、キッチンなどの水回り、雨の日なども安心。前述したようにワイヤレス充電にも今回は対応しているので、ケーブルレスで充電できる。最大で15Wでのワイヤレス充電が可能。他の便利機能としては、「おサイフケータイ」(FeliCa)にももちろん対応している。

バッテリー容量は4,300mAhで、コンパクトなボディながら十分な容量。後述するCPUの省電力性能のおかげもあり、バッテリーの持ちはZenfone 9と比べて約12.9%向上しているという。なお、ワイヤレスでは最大15W、有線では最大30Wでの急速充電が可能。

生体認証は顔認証と指紋認証に対応。

顔認証は前面のインカメラを用いて行い、メガネやマスク装着時も利用できる。指紋認証センサーは電源キーに搭載している。電源キーはスマートキーとして様々な操作に対応しているので、とても便利。スワイプダウンで通知を表示したり、複数の機能を使うことができる。

OSはAndroid 13で、CPUはQualcommの「Snapdragon 8 Gen 2」。OSのメジャーアップデートに関しては最大2回までの提供が保証されている。

メモリは前述したようにモデルによって異なり、8GBか16GBのLPDDR5Xを採用。ストレージは高速なUFS 4.0規格で容量128GB、256GB、512GBのいずれか。

カメラはフロントのインカメラが約3,200万画素のシングルカメラで、35mm換算で29.4mm相当の広角レンズを搭載する。このカメラのイメージセンサーにはRGBWセンサーを採用し、Zenfone 9のインカメラと比べて光の取り込み性能が約67%向上しているため、暗所でもハイクオリティの自撮りが可能。

リアのアウトカメラは、5,000万画素の広角カメラ(35mm換算で23.8mm相当)、1,300万画素の超広角カメラ(35mm換算で12.5mm相当)で構成するデュアルカメラ。

「Zenfone 10」の背面
<▲写真:「Zenfone 10」の背面>

昨今のハイエンドスマホはトリプルレンズやクアッドレンズなど、とにかくレンズ/センサー数を増やす傾向だが、Zenfone 10ではデュアル構成ながらそれぞれのレンズ/センサー性能を高めている。

5,000万画素の広角カメラにはソニー製の「IMX 766」、超広角カメラには「IMX 363」を採用し、ハイクオリティな撮影が可能。

「Zenfone 10」のカメラの特徴
<▲画像:「Zenfone 10」のカメラの特徴>

加えて、広角カメラ側には6軸ジンバルモジュール(光学式手ブレ補正)と、新機能となるアダプティブEIS(電子式手ブレ補正)を搭載し、非常に滑らかな撮影ができる。アダプティブEISではジャイロセンサーを活用して動作検出する。


Zenfone 10のスペック

Zenfone 10の基本スペック表は下記の通り。

「Zenfone 10」の基本スペック表
<▲画像:「Zenfone 10」の基本スペック表>



Zenfone 10の純正アクセサリー

ASUSはZenfone 10の発売に合わせ、純正アクセサリーも用意している。「Zenfone 10 Connex Accessories Set」は、3つのアクセサリーがセットになった商品。

「Zenfone 10 Connex Accessories Set」
<▲画像:「Zenfone 10 Connex Accessories Set」>

カバー、スマートスタンド、カードホルダーがセットになっている。これはZenfone 9のときにもあったアクセサリーで、スマホと一緒にカードを持ち歩きたかったり、キックスタンド付きのケースを望む場合に便利なアイテム。

なお、このケースはZenfone 9には使えないし、逆にZenfone 9用のConnexケースはZenfone 10には使えないので注意して欲しい。


Zenfone 10の販売チャネル

Zenfone 10はSIMフリーのスマートフォンとして幅広いチャネルで販売される。冒頭で触れたように通販各社、家電量販店各社、そして格安SIMなど。下記のリストはすでに取扱いが公表されたもの。

●メーカー公式ストア

●格安SIM/スマホサービス

●通販/量販店

販売チャネルは特に格安SIMについては「IIJmio」など今後増える可能性がある。

なお、後日、Zenfone 10の実機レビュー記事を公開予定なので、もう少しお待ち頂きたい。個人的にZenfone 9を気に入っていたが、Zenfone 10は完成度を高めた印象で、今から購入するならZenfone 10という感じだろう。とはいえ、Zenfone 9の魅力が落ちた訳でもなく、値段が下がってきたことを考慮するとZenfone 9は依然として非常に魅力的な選択肢だと思う。この辺りは予算との兼ね合いだろう。


情報元、参考リンク
ASUS公式サイト

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