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BenQが4K HDR・高速プロジェクター「TK700i」を発売!Android TV、4K 60Hz/1080p 240Hz等に対応

ベンキュージャパン(以下、BenQ)は16日にホームプロジェクターの新製品「TK700i」を発売した。「TK700」シリーズとしては「TK700」、「TK700STi」、「TK700S」に続くモデル。

「BenQ TK700i」
<▲画像:「BenQ TK700i」>

末尾の「i」は「TK700STi」や「TK850i」などと同様、Android TV対応であることを示している。本機も他のiモデルと同様、Android TVドングルが同梱され、HDMIの隠しポート(HDMI 3)に接続する形。

この手のAndroid TV対応はスマートには見えないと思うが、個人的には自由度が高く便利だと思う。というのも、使わなくても構わないし、別の何かを繋げてしまってもいいなど、ユーザーがHDMIポートを自由に扱えるからだ。

「Android TV」搭載ドングルによって別途STBやゲーム機などを用意せずに動画配信サービスなどを利用できる
<▲画像:「Android TV」搭載ドングルによって別途STBやゲーム機などを用意せずに動画配信サービスなどを利用できる>

なお、TK700シリーズはプロジェクター自体の性能/特徴としてはTK700、TK700S、TK700iが同系統で、TK700STiのみが異なる。TK700STiのみが短焦点プロジェクターなので、投影の際のスクリーンサイズ/距離の仕様が違うので注意して欲しい。

例えばTK700、TK700S、TK700iはスクリーンから約2.5mで約100インチの投写サイズだが、TK700STiは約1.99mで約100インチになる。

一方で投写解像度が最大で4Kであったり、応答速度が非常に速く、ゲームにも向いた機種だという点は共通している。

応答速度が速く、ゲームにも非常に向いたプロジェクター
<▲画像:応答速度が速く、ゲームにも非常に向いたプロジェクター>

TK700i登場以前の選び方としては部屋への設置の際に投写スクリーンサイズ/距離がTK700/TK700SとTK700STiのどちらが適しているか、という点が第一の基準だったが、新たにTK700iが登場したことでSTi以外の場合の選択肢が増えた。Android TVで動画配信サービスや「Chromecast」のCast機能などを利用する機会が多い方にはTK700iがベストだろう。

ただ、TK700は発売時と比べて実売価格が高騰し、今や約20万円になっている上、在庫が無い店もあるので、これから購入する場合にはTK700シリーズの中で迷う余地はないかもしれない。

とはいえ、TK700iもBenQの直販サイトでは208,000円(税込)、Amazon.co.jpでも214,896円と、20万円を超える。

TK700iが対応する解像度、リフレッシュレート、入力遅延は、4K 60Hzのときに16.67ms、1080p 60Hzで16.67ms、1080p 120Hzで8.33ms、1080p 240Hzで4.16ms。

現実的に約20万円、もしくはそれ以下で購入できる高速4Kプロジェクターの選択肢は少なく、絞り込んでいくとほとんどの人がBenQのTK700シリーズに行き着くと思う。それもあり、TK700は実売価格が15万円前後の頃は各店で入荷後すぐに売り切れる状況だった。

今回新たに登場するTK700iも早々に売り切れる懸念があるので確実に入手したい方は早めに購入する方がいいかもしれない。

なお、TK700iは前述したようにTK700/TK700Sと同様、約2.5mの距離で約100インチ。ズームが約1.3倍まで可能なので実際の投写距離には幅があるが、エプソンなど他社のホームプロジェクターとほぼ同じ程度の距離/サイズの仕様なので、プロジェクターの買い替え/置き替えも比較的しやすいと思う。

1.3倍ズーム機能や台形補正機能なども搭載
<▲画像:1.3倍ズーム機能や台形補正機能なども搭載>

TK700iの輝度はANSIルーメンで最大3,200ルーメン、コントラスト比は10,000:1、投写方式は単板DLP方式で、入力解像度は投写解像度と同じく最大で4K UHD(3,840 x 2,160)まで。アスペクト比は16:9。HDRは「HDR1/HLG」対応。「Dolby Vision」には対応していない。

光源は水銀ランプで、寿命は使用モードで異なり、ノーマルモードで最大4,000時間、スマートエコモードで最大8,000時間、エコモードで最大10,000時間、ランプセーブモードで最大15,000時間となっている。

入力端子はHDMI 2.0bが3つ。その内、HDMI 2はeARC対応で、HDMI 3はAndroid TVドングル用の隠しポートとなっている。また、Android TVドングル等の給電用のUSB Type-Aポートが1つ、3.5mm端子のオーディオ出力が1つ搭載されている。

「TK700i」の背面。HDMI入力は3ポート
<▲画像:「TK700i」の背面。HDMI入力は3ポート>

スピーカーは5Wのチャンバースピーカーが搭載されている。

TK700iの消費電力は最大で380W、標準で310W、エコで215W程度。スタンバイ時は0.5W以下。また、動作音は標準で33dB、省エネで28dB。

本体サイズは約312 x 110 x 246mmで、重さは約3.1kg。

DLP-3D方式の3D立体視にも対応しているが、3Dメガネは同梱されていない。BenQのオプション品「DGD5」があるが、基本的にDLP-3Dの場合は市販の3Dメガネも使えるはずなので、それを流用してもいいだろう。

また、他に別売りオプション品として交換用ランプ、天吊り金具が用意されている。

下はAmazon.co.jpでの商品リンク。


何とか手を出せるかもしれない価格帯における4Kの高速プロジェクターは選択肢が少ないので、TK700iは暫くの間は有力な候補に一つになると思う。

情報元、参考リンク
BenQ/プレスリリース
BenQ/TK700i製品ページ
Amazon.co.jp/TK700i製品ページ

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