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JR西日本とリコーが組んでAR活用・電車内広告の実験を開始!中吊り広告とスマホで連携!京阪神エリアの車両で実施

リコー、リコージャパン、JR西日本コミュニケーションズは12日、JR西日本京阪神エリアの電車内の中吊り広告とAR(拡張現実)サービス「RICOH Clickable Paper」のスマートフォン向けアプリを連動させた情報提供サービスの実証実験を17日より開始すると発表した。

<▲図:利用イメージ>

この実証実験は17日よりJR西日本京阪神エリアの車両で実際に行われるので、関心がある方は、車両で対象の中吊り広告を見かけたら自分のスマートフォンで試してよう。

リコーが提供するRICOH Clickable Paperというサービスでは、リコー独自の画像認識技術を用いて、ポスターや書籍等の紙媒体にスマートフォンのカメラをかざすことで、関連する複数のデジタルコンテンツやサービスに誘導できるようになっている。

大きな特徴はQRコードやAR用の特定のマーカーは不要だという点だ。

一般的に、こうした掲示物からデジタルコンテンツ/サービスへの誘導にはQRコード、もしくは特定のARマーカーなどの画像をあらかじめ掲示物に載せておく必要がある。それか「〇〇で検索」などの案内からユーザー自身で検索してもらったり、URLを直接入力してもらう方法だろう。

しかし、RICOH Clickable Paperでは、そうした特殊な画像などを掲示する必要がないので、紙面デザインを自由に行うことができる。

また、紙面からデジタルコンテンツやサービスに誘導した場合、そのアクセスログを取得し、マーケティングデータとして活用することもできる。

今回の実験は、電車内の紙面広告とデジタル広告をシームレスに繋ぎ、その価値を向上させることを目的としているという。

例えば、中吊り広告から対象の商品やサービスのWebサイト、動画などへ誘導することで、紙面だけでは伝えられない商品/サービスの詳細情報を理解してもらうことができ、購入意欲の促進に繋がるかもしれない。また、クイズやスタンプラリーなどの企画もやりやすいかもしれない。

いずれにしても、紙媒体とデジタルの世界を違和感なくスムースに繋げてくれるのは便利かもしれない。

スマートフォンを電車内で横や下に向けてキョロキョロしていたら不審者に間違われる懸念もありそうだが、天井から吊り下がっている中吊り広告であれば基本的にはスマートフォンを上に向けるので、その心配もあまりなさそうだ。

なお、今回の実験自体は2020年3月31日まで行われる予定だが、まずは6月30日までの間、JR西日本京阪神エリアの電車内で、デジタルコンテンツと連動した360度カメラ「RICOH THETA」の中吊り広告が掲載される予定となっている。

ちなみに、必要なアプリ名は「RICOH Clickable Paper」ではなく「RICOH CP Clicker」と、若干名前が違うので間違えないようにしたい。

「RICOH CP Clicker」アプリは下記リンク先からダウンロードできる。



【情報元、参考リンク】
RICOH Clickable Paper公式サイト
リコー/プレスリリース

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