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【市場調査】人気動画アプリトップ5はAmazon、TVer、GYAO!、dTV、Hulu。視聴ピーク時間帯は夜

電通デジタルとフラーは10日、国内のVOD(ビデオ・オン・デマンド。動画配信サービス)アプリ市場に着目し、3万モニターを対象に実施した実態調査の結果を発表した。


今回の調査はスマホアプリ分析プラットフォームである「App Ape」のモニターユーザーのアプリ利用ログからの推計となっている。App Apeでの調査において一定以上の月間利用者数を持つ、VOD機能を有する28アプリを対象としている。調査期間は2017年2月から2018年1月、6月。

それでは早速、国内VODアプリの月間利用者数比較を見てみよう(上図参照)。

トップ3は費用負担の少ないアプリが占めた。

「Amazonプライム・ビデオ」「TVer」「GYAO!」の順だ。Amazonプライム・ビデオは「Amazonプライム」会員向けサービス。元々プライム会員だった方の場合は追加費用は不要なので、そう考えると3サービスとも実質的な負担額は0になる。

一方、有料のVODサービスはどうなのかというと、「dTV」が4位、「Hulu」が5位に入っている。6位以下は僅差だが、「ビデオパス」「FOD」「dアニメストア」「Netflix」「U-NEXT」「TBS FREE」「アニメ放題」と続く。

ビデオパス、FODの健闘はやや意外だったが、dTV、Hulu、Netflixの位置関係はおよそ予想通りといった感。dTVはNTTドコモ(以下、ドコモ)が窓口である点が非常に強力だということは容易に想像できる。しかも、料金と配信コンテンツのラインナップから見ても実際に魅力的な動画配信サービスだ。

Huluは日本市場では他のサービスより先行していた分、依然として上位をキープできているのだろう。また、結構過激な作品も多いNetflixと比べるとマイルドで万人向けのラインナップだと思う。とはいえ、Netflixにはオリジナル作品の中にクオリティが高いものもいくつかあるので、今後追い上げてくるかもしれない。また、ビデオパス、FOD、U-NEXTなどの健闘も興味深い。U-NEXTやFODは雑誌の見放題サービスも魅力だし、侮れない。

注意したいのは、今回の調査で対象としているのはアプリ利用者のみだということ。

動画配信サービスはもちろんスマートTVやセットトップボックス、ゲーム機、パソコンなど、様々なデバイスで視聴できるので、それらも含めたユーザー全体で見ると、順位も変わってくるかもしれない。

次のデータに移りたい。

VODアプリの時間帯別利用傾向を見ると、基本的には18時から0時までの夜に多いことが分かる。学校や職場から帰宅してから、家事を終えてからなど、一日の終わりの余暇の時間に楽しむ方が多いようだ。朝、昼の範囲でのピークを見ると、朝は7時、昼は12時となっている。


ではVODアプリユーザーの他のアプリの利用動向はどうだろうか? 最もよく使うニュースアプリは「Yahoo! JAPAN」、SNSは「Twitter」、ゲームアプリは「LINE: ディズニーツムツム」、コミックアプリは「LINEマンガ」となっている。


しかし、ニュースアプリやSNSアプリと比べてコミックアプリの利用率は非常に低いことが分かる。というのも、ニュースアプリ、SNSアプリの利用者はトップアプリで30%を超えているが、コミックアプリの場合はLINEマンガでも3.9%しかない。2位以下をまとめて見ても少ない傾向に変わりはない。ゲームアプリも同様で、コミックアプリほどではないにしても、ニュースやSNSと比べると少ない。

とはいえ、これはVODアプリのユーザーだけに見られる傾向でもないかもしれない。

なお、VODアプリの利用率はこの1年間で13%から17%に伸びているという。また、VODアプリをインストールしていても1ヶ月に一度も起動していない潜在層にあたる「休眠ユーザー」がVODアプリ利用者の約2倍いることも分かった。


【情報元、参考リンク】
電通デジタル
フラー

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