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【取材レポート】下り最大612Mbps対応モバイルルーター「Pocket WiFi 603HW/601HW」【ワイモバイルとソフトバンク2017春】

「Y!mobile(ワイモバイル)」ブランドからは2月16日、「ソフトバンク」ブランドからは3月中旬以降に発売となる予定の高速モバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi 603HW/601HW」(ファーウェイ製)。ワイモバイルでは603HW、ソフトバンクでは601HWという型番で販売されるが、ハードウェアは同じ。

<▲図:Pocket WiFi 603HW(ホワイトモデル)>

今回はこの603HWのレポート記事をお届けしたい。

まず、この603HWは最新の高速通信技術をいくつか詰め込み、AXGP網で下り最大612Mbpsに対応する。具体的には複数の周波数帯で同時通信する「キャリアアグリゲーション」、4つのアンテナで同時通信する「4x4 MIMO」、情報密度を高めて一度に運べるデータ量を増やす「256QAM」などだ。上りは最大37.5Mbps対応。

LTEの対応バンドは1/3/8/11/41/42(42はTDD-LTE、それ以外はFDD-LTE)で、これは国内に関して。海外では1/2/3/4/8/11/12/17/25/26/41をサポートする。また、国内の3Gには非対応だが、海外の3Gにはバンド1/2/4/8で対応している。

<▲図:説明パネル(※クリックして拡大)>

モバイルWi-Fiルーターでは、基本的には通信性能が最も重要な要素となるが、603HWは使い勝手も悪くない。今ではWiMAX 2+なども含めて国内市場のモバイルWi-Fiルーターの多くがファーウェイ製ということもあり603HWもそつなくできている。

電源を入れてから約5秒での高速起動、省電力性能の高さ、タッチパネルでの操作などで使いやすい。ディスプレイは2.4インチのQVGA液晶。

<▲図:2.4インチのQVGA液晶でタッチ操作可能>

本体サイズは約109.9×65.1×15.5mm、重さは約135g。バッテリー容量は2,400mAhで、603HWはバッテリーを自分で外すこともできる。背面パネルはパカっと自分で手軽に外せるので、予備のバッテリーを入手できれば、予備バッテリーも持ち歩いて交換して超長時間使うこともできる。

<▲図:背面カバーは外せるのでバッテリー交換も可能>

一つのバッテリーで連続で通信できるのは約8.5時間で、連続待受時間は約850時間。

Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz、5GHz)準拠で、最大で14台までのWi-Fi機器を同時接続できる。外部入出力端子はUSB 3.0 Type-C。

<▲図:USB端子はType-C(USB 3.0)>

カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色。

<▲図:カラーは2色。ホワイトとブラック>

デザインは写真の通り。特にスマートフォンにおいて最近デザインの質が良くなってきたファーウェイだが、本製品に関してはやや野暮ったい印象を受ける。とはいえ、ルーターはデザインよりも通信速度と通信の安定性が重要。

<▲図:ブラックモデルは滑りにくくて持ちやすいが指紋や汚れは目立ちやすい>

ホワイトとブラックで背面パネルの表面処理に違いがあり、ブラックはマットな質感に仕上げられている(ホワイトモデルも側面と比べるとつや消しホワイトに見える仕上げ)。そのため、写真ではわざと拭き取らなかったが指紋がつくとやや目立つ。指紋や汚れの付着が気になる方はホワイトモデルの方がいいだろう。ホワイトモデルの場合はほとんど気にならない。一方で、スマートフォンやケータイ、ルーターなどを良く落とす方はブラックモデルを勧めたい。こちらの方が滑りにくいからだ。

<▲図:左側面。側面の表面処理は背面よりも光沢がある>

<▲図:右側面>

<▲図:上面に電源ボタン>

<▲図:ブラックモデルも側面は光沢ある表面>

<▲図:左側面>

<▲図:上面>

タッチパネルでの操作はしやすく、情報も見やすい。

<▲図:画面は見やすい>

下り最大612Mbps対応とはいえ、現在は一部エリアからの提供で、実際にエリア内でもどれくらいの速度が出るのかは発売後に試してみるしかないが、注目製品のひとつだ。

【情報元、参考リンク】
Y!mobileオンラインストア/Pocket WiFi 603HW製品ページ
ソフトバンクオンラインショップ

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