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【島田純のMobile×Travel】第43回:羽田空港国際線ターミナルで販売されているプリペイドSIMを紹介

日本国内線だけでなく、国際線も徐々に路線が充実しつつある羽田空港ですが、今回はその羽田空港の国際線ターミナルで入手可能なプリペイドSIMカードをご紹介します。

羽田空港国際線ターミナルにてプリペイドSIMが販売されている

羽田空港国際線ターミナルでは、国際線到着フロア(2F)にあるテレコムスクエアのカウンターと、その隣にある「Mobile Communication Service Counter」のカウンターにてプリペイドSIMカードが取扱いされています。

テレコムスクエアのカウンターにて販売されているプリペイドSIMカードは、ざっくりと言うとドコモ系のMVNOのもので、Mobile Communication Service Counterにて販売されているものは、ソフトバンクモバイルのプリペイドSIMとなっています。

テレコムスクエアのカウンターで取扱いされているプリペイドSIMカードは、前述の通りドコモ系のMVNOのもので、サービスはデータ通信専用となっています。

テレコムスクエアのカウンターではドコモ系MVNOのプリペイドSIMを販売

具体的に取扱われているのはWi-Fiルータレンタルサービス「Wi-Ho」ブランドの「Wi-Ho Prepaid SIM」と、So-netの提供する「So-net Prepaid LTE SIM」の二種類です。

前者のWi-Ho Prepaid SIMは、ビッグローブがMVNE事業者としてテレコムスクエアに対してサービス基盤を提供したことがプレスリリースにて発表されています。

Wi-Ho Prepaid SIMパッケージ

Wi-Ho Prepaid SIMは1GBタイプが4,500円、3GBタイプが6,500円(共に税込)で利用期間は共に30日間。購入から10日以内にアクティベーション手続を行う必要があります。ネットワークはdocomoのXiおよびFOMAが利用可能で、通信速度の理論値は下り最大225Mbps、上り最大50Mbpsとなります。

1GBタイプでは容量・価格が同一な「So-net Prepaid LTE SIM」と比べて、無料の電話通訳サービスが3回まで利用可能となっている点や、通信容量が不足した場合に容量を追加購入できる点がメリットです。ただし、音声通話には非対応となっているため、無料通訳サービスを利用するための通信手段は自ら用意し、料金を負担する必要があります。

続いて、お隣のMobile Communication Service Counterにて販売されているプリペイドSIMカードを紹介します。

Mobile Communication Service Counter

Mobile Communication Service Counterでは、ソフトバンクモバイルのプリペイドSIMカードを販売しています。同SIMカードの大きな特長は、音声通話およびSMSにも対応している点で、前述のテレコムスクエアカウンターにて取扱いされているプリペイドSIMに対する大きな利点と言えるでしょう。ただし、対応機種がAndroidに限られる(iPhoneには非対応)となっている点は注意が必要です。

ソフトバンクモバイルのプリペイドSIMを販売

販売されているプリペイドSIMカードのパッケージは、3,000円、5,000円、8,000円の3種類で、パッケージの価格が高くなるほど、音声通話およびSMSに使える分数(時間)などが大きくなります。

料金の例

ソフトバンクのプリペイドSIMで利用可能なデータパッケージは以下の2種類です。

(1) データ通信量200MB - 900円(有効期間2日間)
(2) データ通信量700MB - 2,700円(有効期間7日間)
※価格は税別

例えば3,000円のパッケージを購入すると、データ通信量700MBまでのプランに登録することができますが、3,000円のうち2,916円がデータプラン登録に使われてしまうため、残ったプリペイドSIMの残高ではほとんど音声通話を利用することができません。

データ通信だけでなく音声通話を利用する場合は5,000円のパッケージを購入して700MBのデータプランに登録、残った残高の約2,000円を音声通話用に使うのが最も安いパターンとなります。なお、音声着信については料金が発生しないため、音声通話発信はVoIPサービスを使い、着信は090/080/070などの電話番号宛に着信する、という使い方で料金を節約することも可能です。

羽田空港国際線ターミナル内には、プリペイドSIMカードの自動販売機は設置されていませんが、日本国内の空港では関空や仙台空港那覇空港などにプリペイドSIMカードの自動販売機が設置されるなど、各空港でプリペイドSIMカードの入手が容易になっています。

関西国際空港 国際線到着フロアに設置されたプリペイドSIMカードの自動販売機

これらのプリペイドSIMカードは、主に訪日外国人旅行客向けの商品となっていますが、海外へ留学・駐在などで日本国内の電話回線を解約してしまった日本人でも購入が可能となっていますので、日本へ一時帰国する際の通信手段として有力な選択肢となります。


記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler

ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。

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